2021立冬の前後に詠める(俳句) | 松原湖高原☆風だより

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松原湖高原(八ヶ岳・東麓)からお送りする
四季折々の朝風

(2021立冬の前後に詠める(俳句))
 
 
 
12月も既に6日。
 
今朝は、大変遅くはなったが、
 
毎季恒例の「立(春/夏/秋/冬)の
 
前後に詠める(俳句)」の立冬分を掲げる。
 
10月上旬ころから、
 
<そろそろ手を付けなければ>と
 
意識はしていたのだが、
 
興が乗らずに今日に至ってしまったもの。
 
 
なお、例によって、今後の手直しの
 
可能性を残す。
 
 

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(オーチャード定期)

うそ寒し愛嬌を売る老指揮者

 

(ポーラ美術館コレクション展)

美術展レースの帽子に恋をして

 

(ワインセール)

ナパヴァレー地図に見つけぬ暮の秋

 

(立岩湖にて)

待ち人は一向に来ず秋時雨(再掲)

 

(清里にて)

また伏字紅葉(もみぢ)は味を埋められず

 

 

(八ヶ岳再訪)

 

土冱つる前に工事を冬に入る(再掲)

 

ガソリン価分ける県境冬ざれて

 

 

(KK騒動)

皇室の御簾の綻び隙間風

 

(大谷翔平)

翔平の快挙の報や冬朝日

 

(上野公園にて)

出迎への銀杏黄葉(もみぢ)やゴッホ展(再掲)

 

(某日)

何度目の「疲れた」だろう冬日落つ

 

 

(東京産の野菜を戴いて)

 

大根葉刻む音(ね)時計にシンクロす

 

虫食ひに半裸となりたる芋を焼く

 

お茶休み手は休まずに芋けんぴ

 

あと五分煮込まん豚汁鬆(す)大根

 

 

(師走入り)

 

ギリシャ文字もひとつ流行る師走哉

 

密を避け欠席有志の忘年会

 

 

(病院通いの夜)

浅漬や検診データ異常なし

 

(ついさきほど)

句詠み記事終へてぐいつと熱燗酒

 

 

 

         以上、十九句  詠み人:樺風