今朝は、恒例の「月刊文藝春秋」誌の
拾い読み。
今号の目玉は、
★ 総力特集214ページ
「コロナ後の世界」
と題した特集。
買ってから10日余り。
本特集のうち、面白そうな記事をいくつか、
つまみ食い(読み)しただけで、
半分ほどは未読。
詠んだ記事の中で気に入ったのは、
★ 「日本人の品格」だけが日本を
守る(藤原正彦氏)
★ 犠牲になるのは若者か、
老人か(エマニュエル・トッド氏)
★ 安倍晋三対コロナ「150日戦争」
(岩田明子氏)
★ 官邸官僚の自爆(森 功氏)
★ ドキュメント 感染症「専門家会議」
(広野正嗣氏)
など。
どれかを要約・紹介したいのは
やまやまだが、筆者の能力を
超えるのと、時間の節約の要請とから、
ここでは扱わないこととした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今回、記事として取り上げるのは
連載コラム(?)「数学の科学」の
第47回目の表題の記事。
著者は、サイエンスライター・
佐藤健太郎氏。
内容は、皆さんも耳にしたことがあろう、
曽呂利新左衛門の頓智(機知)話。
「豊臣秀吉から褒美を与えられることになり、
『米を一日目に一粒、二日目に二粒、
三日目には四粒と毎日倍々にして、
100日の間いただきたい』と申し出た。
秀吉は、『何だ、欲のない奴め』と
安請け合いしたが、(以下省略)」という
例の話だ。
(注:「ネズミ算」も似たような話だ。)
氏は、まず、この挿話をとっかかりにして、
倍々ゲームの恐ろしさを説く。
(注:その増え方を「指数関数的増加」と
言うらしい。)◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次に、氏は、日本のコロナウイルス感染者・
死者の数が、欧米各国に比べて
非常に少ないことに話を持ってゆく。
ここからが本論だ。
(以下、ポイントだけを摘記する。)
★ 「罰則の伴う都市封鎖などではなく、
『自粛のお願い』による緩い対策しか
取らなかった日本の被害が少ないことに、
他国はもちろん我々自身さえも首を
ひねっている。
★ 「僅かな初期条件の差が、結果として
巨大な差となるのも指数関数の特徴だ。」
「手洗いなどでほんの少し感染率を
下げれば、数週間後には絶大な差と
して現れてくるのだ。」
★ 「時間が経って患者数が大幅に増えて
からでは、厳しいロックダウンを
行なっても効果は低くなる。(中略)
緩くても早い規制が、遅れてからの厳しい
規制にまさったということだろう」
そして、氏は、「いずれ来る第二波を迎え撃つ
ためには、国民一人一人がこうした
指数関数の性質を知っておくことが
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
筆者は思う。
第1波は、たまたまうまく切り抜けられた
(ようだ)が、いずれ必ず来るであろう
第二波を克服するためには、
今回の「自粛要請」だけでいいのか、
より強力な規制を可能にする法改正が
必要ではないのか、
急ぎ検討する必要があろう。
実は、昨日の午後、いつもの
ド●ールに行った。
駅前の通りは、やはり人が多かった。
だが、皆さん、きちんとマスクをしていた。
お店の入り口にて、手をアルコール消毒、
店内に入った。
驚いたことに、席はほぼ満席。
(注:この店は、1週間以上前から
テーブルの間引きをやめている。)
「三密を避ける」は、既に
どこ吹く風状態。
マスクをしたままで席に着き、
ドリンクを飲むときだけマスクをずらす筆者が
どこかの阿呆か不審者に見えるような
店内の様子。
前日の自由が丘の様子と、
この日のド●ールの様子とを見て、
都内の第2波襲来は確実と思った
瞬間だった。
(なお、店員は皆さんマスク姿だった。)
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梅雨明けを待たずにコロナの第二波か
詠み人:樺風
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