【臨時】日経歌壇(2020.05.09)掲載! | 松原湖高原☆風だより

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松原湖高原(八ヶ岳・東麓)からお送りする
四季折々の朝風


拙歌が昨日の「日経歌壇」に掲載された。

実に1年半ぶりのこと。


同歌壇欄への投稿は、以前は毎週、

両選者にほぼ三首ずつだったが、

この1年ほどは、隔週投稿にしたうえ、

都度の投稿歌数も減らしていた。

歌数は、実質的には以前の

およそ3分の1くらいだろうか。

そんな中、今回なんとか掲載を

果たすことができた。


選者は、穂村 弘氏。

掲載歌12首の最後尾だったので、

かろうじて拾ってもらった感。


なお、投稿は4月11日だった。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇





合格穂村 弘氏選

一割を切らうか渋谷の交差点ゼブラ模様が全きほどに


                           樺風





(渋谷交差点(2020.04ころ?))

 
渋谷・スクランブル交差点

(注:NETから拾ったもの。権利者からの

   ご指摘があれば直ちに削除する。)





◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




「作歌メモ」は、次のとおり。



緊急事態宣言が発令されてしばらくののち、

都内の主要繁華街の人出がかなり減っているとの

報道を目にした。

そこで、今や世界的に有名になった

渋谷のスクランブル交差点を映す

ライブカメラがあるかと検索してみたところ、

<あった>。


普段は(歩行者用信号が青の際)人の海なのに、

そのときはまばらだった。

直ちに思った。

これはいけるぞと。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



同日投稿した歌を、以下に、


参考までに掲げる。(投稿順。)



★ 三枝昻之氏宛て

児らのいぬ小学校のブランコの座板に春の霙降り積む

翳し見れば鳩が飛ぶのみ富士見坂春はなにゆゑ霞むのだらう


★ 穂村 弘氏宛て

外周をぐるりと囲む白き紐カフェコーナーは昼なほ昏し

一割を切らうか渋谷の交差点ゼブラ模様が全きほどに





                              <以上>




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幸運の女神(フォルトゥナ)がどんぐりふた粒皺の手に老人(おい)のふさぎを憐れむがごと

古書店の書棚を漁りをるときにスマホがぷるるんすぐにうきうき(再掲)

(路地裏:お題「声」関連)
名も顔も知らぬ女性とスマホ越し知らず知らずに声が弾みぬ

(同:お題「鳥」関連)
見よや今飛び立ちにけり不死鳥は一年半の灰の中から


                         以上、四首  詠み人:樺風




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