さて、先日のD氏の講座では、面白いことが起きました。
この日は「サブパーソナリティの複合セッション」です。
自分の中にある様々な「想い」や「性格」を擬人化して呼び出し、対話をしていくワークです。
たとえば「ダイエットしたいのにうまくいかない」というとき、心の中には「ダイエットをしたい人」と「したくない人」の両方が存在していますので、呼び出して双方の意見を聞いてみるのですす。
これが実に面白い…!
というわけで、早速D氏も実践。
講座を受講して半年経つD氏は、潜在意識に繋がるのがどんどん上手になっています。
このセッションは、自分自身だけでなく他の人のケースにも応用することができます。
実はD氏。
飄々とした方で、特に悩みもないのですが、唯一気がかりなのが、奥様のこと。
5年ぐらい前から、急に電車やバス、地下鉄、高速、トンネル、エレベーター、エスカレーター、地下街などを怖がるようになったのだそう。
なので、なかなか外出ができないそうです。
この半年の間に奥様の過去世を解放していったら、バスと地下街は大丈夫になったのですが、他は遅々として進まず…
それをセッションで見てみることしました。
白い部屋を設定します。
私:奥さんの中の「トンネルや高速や地下鉄が怖い」サブパーソナリティ、出てきてください。
D氏:動物のキリンが出てきました。
私:え? キリン? (笑)
じゃあ、次に「そんなの全然怖くないよー」って思っているサブパーソナリティ、出てきてください。
D氏:ゴリラが出てきました。
私:「 別にどっちでもないけどね」っていうサブパーソナリティも出てきてください。
D氏:猫とリスが出てきました。
私:他にまだ誰かいそうな気がしますか?
不思議なのですが、まだほかに呼び出す人が待機している場合、なんとなくわかるのです。
D氏:彼女の亡くなったお父さんが出てきました。
私:お父さんにお聞きしますね。なぜ、今出てきてくれたんですか?
D氏:たまには娘と話したいから様子を見に来た、って言ってます。
私: 他にまだ誰かいますか?
D氏:あれ? 田舎のおふくろが出てきました。
私:お母さん、どうして出てきたの? 何か言いたいことがあるの?
D氏:「何をやってるか、見に来ました」と言っています。
最後に奥さんのハイヤーセルフも呼んでおきます。
私:じゃあ、話し合いを始めたいと思います。 誰か最初に発言したい人はいますか?
D氏:妻が「みんな来てくれてありがとう」って言ってます。
私:わ~、奥様、いい方ですね~。
まずキリンさんに聞きますね。
トンネルやか高速、地下鉄が怖いのは、そういったものが「全部一括り」で怖いの?
それとも、それぞれに怖い理由があるんですか?
D氏:トンネルに来ると、首がぶつかっちゃうんだよね、って言ってます。
私:なるほど。じゃあエレベーターは?
D氏:僕の体が入らないんだよねと。
私:ああ。そっか。
D氏:地下鉄も狭いからぶつけちゃうよねって言ってます。
私:なるほど…。「キリン」で一括りですね。
それを聞いてゴリラさん、どうですか?
キリンさんが、体がぶつかる、狭い、暗い、居心地が悪いって言ってるんですけど。
D氏:「俺は平気だよ」って言ってます。何でも乗れるって。
「キリンさんは、なんで怖いの?」って聞いてます。
私:キリンさん、答えてあげて?
D氏:僕の体に合わないからって言ってます。
原っぱにいた方がいいのに、って。
私:奥様のハイヤーセルフにお聞きしますね。
原っぱにいた方がいいのは分かっていても、今は人間界っていうか都会に来ているわけじゃないですか?
私:なぜキリンの体で来たの?
ゴリラのように何にでも対応できる体でくれば、苦労はなかったわけでしょう?
私:それに今まで何もなかったのに、5、6年前から急にそうなったのは、 突然キリンの体だったことを思い出したからですか?
D氏:「この年でそういう経験が必要だった」と言っています。
私:何のために?
D氏:「もうちょっと自分を見つめ直してね。そういう時期ですよ」って言ってます。
私:ご主人が私の講座を受けて、二人で黒子のように「解放」をしていくことで、奥さんが自分を見つめ直すことができる、そういうシナリオでしたか?
*奥様はスピの世界の話があまり好きではないので、D氏は内緒で講座を受けています。しかし、その内容は毎回、ほとんど奥様の「解放」を行っているのです。
D氏:「その通り」って言ってます。
彼女一人ではできないから、協力を求めていると言っています。
私:なぜ見つめ直す必要があったんですか?
D氏:「見つめ直さないとダメです。自分でいろいろ考えてできるようにならないとダメだよ」って言ってます。
私:自立してないってこと?
D氏:まだ流されてるから、って言ってます。
私:ご主人の目から見ても流されてる感じ?
D氏:最近はしっかりしてきたと思いますけど。
流されてるというより、相手に合わせている感じ。
私:合わせている…。そうですよね。
実は……。
(つづく)