(つづき)
そう。
メグミさんは過去に、今世と同じように「能力を蘇らせる」プロセスを辿った人生があるのです。
私:途中までは順調に進んでいたけど、ゴールでつまずいたんじゃないかな。
その時の感情が、肩の痛みとして出てきたんだと思う。
だから、「その時の気持ちを解放しなさい」みたいな。
その過去世は日本の古い時代のようです。
私:着物を着た女の子が視えます。
道にしゃがんで、石を観察している。
石の波動がわかる子だったんだと思う。
子供っぽい遊びをしないし、あんまり子供らしくないっていうか。
私:じーっと空を見て、いつまでもボーッとしてたり。
家の裏庭に「宝の場所」を作って、石を集めきては そこに置いてる。
私:なんかね、呪術みたいなこと、やってます。
地面に円を描いて。その中に石を並べて。
赤い実が要るとか、ここに葉っぱが要るとか、必要なものを調達してきてはそこに並べて。
私:何してるのかな?
呪文を唱えたりはしてないんだけど。ブツブツ言いながら並べてる。
うまく配置した瞬間、上とつながってるんじゃないかと思います。
私:本当はすごいことをしてるんだけど、誰も気づいてない。
例えば人々が作物を植えて。
雲行きが怪しいけど、もしかして大雨とか来ちゃったら困るなあ、せっかく植えたのになぁ、と話しているのを聞くと…
私:まだ6~7歳ぐらいのその子が裏庭で呪術をする。
雨が降らないようにお天気を変えたりしてるんですよ。
おとなはそれを見ても、子供がただ遊んでるだけだと思ってる。
私:今思い出したんだけど、以前、生徒さんの娘さんで同じような人がいました。
11年前の話です。
個人セッションにいらっしゃたYさんは、19歳の娘さんと一緒でした。
「なぜか娘と一緒に来なくちゃと思ったんです」と。
部屋に入ってきたとき、「あっ!」とびっくり。
娘さんが「巫女さん」に視えたからです。
セッションの間、そばで見ていただけでしたが…
実はこの娘さん、小さいころから「波動」がわかるのだそう。
部活やアルバイトもすべて「波動が合うかどうか」で選んでいたそうです。
さらに、呪術的なことをやっていると言います。
たとえば、小学生の弟が、「今度の遠足、天気予報が雨なんだよね、お姉ちゃん、晴れにしてよ」と言うと、庭に出て、地面に輪っかを描き、石などを並べて何かをやる、すると、必ず「晴れ」になると。
知識があるわけでもなく、なんとなく直感でやっていたそうです。
Yさんは所詮遊びの範疇と面白がって見ていたようですが、今になってみれば本当にそういう力があったのかもしれません。
メグミさんも、この過去世のときにそういう力があったのでしょう。
やがて成長した彼女は、神社や地蔵を巡ったり、あるときは山全体が神様だからと何かを唱えたりしながら、波動を調整し自分の力を回収していきました。
私:でも、最後がうまくいかなかったんですよ。
それがうまくいけば完成だったのにできなかった。
「なぜうまくいかなかったんだろう?」と思ったときに降ってきた言葉は、
「狐に化かされた」
それは彼女が18歳頃。
ある日、不思議な夢を見ます。
夢の中に現れたのは、白い着物をまとい、白い狐のお面をかぶった5~6人の人々。
私:その人たちに騙されたんじゃないかな。
彼らはゴールでやるべきことを伝えてくる。
純粋だった彼女は、それを「夢のお告げ」として信じてしまったの。
私:なんだか今回、むらちゃんに起きたこととリンクしてるなあ。
夢の中で操作されたんだわ。
私:当時は周りに相談できる人もいなかった。
で、山の中のゴールの場所へ行って、本来やるべきことと真逆のことをやってしまった。
私:その場所は、特別な高い波動を持つ場所だったんだけど、彼女が本来置くはずの石を違う場所に配置したことで、「白」であるべき場を「黒」にひっくり返してしまった。
私:そして、そこを闇の住処にしてしまった。
私:彼女は最後の自分のチューニングができなくて、直感も失って、普通にお嫁に行って農作業をしながら生涯を終えたの。
だから、今回は友達がサポーターとしてメグミさんについたのです。
そのときの二の舞にならないために。
……と、ここまで書いて、当時の書き換えをしていなかったことに気づきました。
「今世でやり直しをしているのね~」とわかったところで、書き換えを忘れていました。
急いでやってみます。
夢の中で…
白い狐のお面を被った人たちが現れると、どこからともなく「お面を管理しているスタッフ」のような人がやってきました。
その人は慌てた様子で、「あ、あなたたち、間違えてますよ!」と、狐たちの顔からお面を次々に外していきます。
そして「こっち!」と、彼らに黒いお面をかぶせたのです。
すると、狐たちは黒いお面に共鳴し、その波動に引き寄せられるようにして「黒の世界」へとすーっと帰っていきました。
狐たちが消えると、入れ替わるように白い着物をまとった神様のような存在が現れ、ゴールでやるべきことを正しく伝えてくれました。
目が覚めた彼女は、ゴールの場所へと向かい、持参した「石」を正しい場所に並べました。
その場所は「聖地」として完成し、同時に、彼女自身のエネルギーもチューニングが整い、能力の蘇りは無事完了しました。
メグミさんの肩の痛みはまだ続いていました。
このあと、もうひとつの「解放」を行うことになるのですが、それが先日、むらちゃんから連絡のあった「狛犬」のヴィジョンとリンクしていたのです!
(つづく)