さて、前回の記事でご紹介したSさんですが、もうひとつエピソードがあります。
Sさんは、とても責任感の強い方です。
仕事に対しても「自分には責任があるから」と、自分を律しすぎてしまうところがあります。
その理由を見に行くと、面白い過去世が出てきました。
Sさんは、宇宙から地球へ降りてくるとき、背中に大きなリュックを背負っていました。
その中には「責任」「協調」「修行」「努力」など、文字が書かれたカードがぎっしり。
それは地球で生きるためのマニュアルでした。
Sさんは、そのマニュアルを真面目に守って生きてきました。
その結果、気づけば自分に「こうでなければいけない」「こうあるべき」という制限を課して、息苦しい人生になっていたのです。
このストーリーを書き換えます。
書き換えの場面では、地球へ降りていく前に神様が「ちょっとリュックの中を見せてごらん?」と言います。
そしてカードをトランプのように並べて内容を確認し、「これじゃあ、大変な人生になるよ」と10枚ほどの中から2枚を抜き取りました。
そのうちの一枚、「責任」と書かれたカードを、神様は「自由」というカードに換えてくれたのです。
このとき、私は別の生徒Gさんのことを思い出しました。
Gさんはとても優しく、人の仕事はすすんで手伝うのに、自分の仕事を手伝ってもらうと「申し訳ない」と感じてしまいます。
先日の講座でも、背負う必要のない責任を自ら背負いこもうとして悩んでいたので、それを「解放」したばかりです。
なぜここまで「自分の仕事は自分で背負う」という思いが強く、人から助けてもらうのが苦手なのか…。リーディングしてみると、その過去世は今回のSさんのケースとよく似ていました。
やはり宇宙から地球へ降りてくる場面でした。
たくさんの人が空から舞い降りてきています。
みんな一人ずつサクマドロップのような缶を手にしています。
缶の中には赤・黄色・緑など色とりどりの飴玉が入っていて、それぞれの色が地球で果たすべき役割や、地球生活のマニュアルを象徴しています。
飴玉は地球に到着するまでの間に食べることで、自分の中にインストールされる仕組みです。
書き換えでは……。
飴を食べながら「あ、このミント味はいらないな。誰か欲しい人、いる?」「私、欲しい! じゃあ黄色と交換しよう」と、各々、中身を確認しながら取捨選択をしています。
そうやって、自分に合ったもの、心地よく感じるものだけを持って地球へ降りていくのです。
この二つの書き換えから思ったことは。
あらかじめ「地球人とはこういうものだ」という知識をインストールしてきても、いざ生活してみれば、そこには本当にさまざまな個性の人たちがいるわけで、インストールした知識とは違う言動に出会うたび、戸惑ってしまうのだなあと。
この場合、「解放」も有効ですが、「処世術」も必要なようです。笑