(つづき)
ミク:解放って、嫌だなぁとか、嫌いだなぁとか、そういった自分に制限をかけているもの、例えば嫌いなものや嫌いな人が多いと生きにくくなるので、それを外して中庸にすることですよね?
ミク:ということは、「嫌いなもの」がなくなるんですかね?
たとえば「戦争」はどうなんですか?
戦争は良いか悪いかでいうと、悪いものじゃないですか。
解放すると、何も思わなくなるんですか?
私:ナミさん、どう思います?
ナミ:戦争がいいとか悪いとか、そういうことゃなくて、解放すると「戦争」自体に意識を向けなくなるんじゃないかな。
うん、そういうことだ思います!
マザー・テレサは、「私は反戦集会には行きません。平和集会になら行きます」と言ったそうです。
私たちが何かに反対するとき、知らず知らずのうちにその「反対しているもの」に意識を集中させ、エネルギーを与えてしまいます。
「戦争反対」と叫べば叫ぶほど、「戦争」という言葉やイメージ意識が向かい、私たちの思いや行動が、平和ではなく「戦争」という現実を強くしてしまうこともあるのです。
だからこそ、「何かを否定する」よりも「何を大切にしたいのか」に目を向け、「平和を願う」。
その姿勢は、平和そのものに意識を向け、平和な世界を広げていくことになります。
つまり、「何をなくしたいか」ではなく、「どんな世界を創りたいか」に意識を向けよう、というメッセージなのだと思います。
私:ナミさん、さすがですね~!
解放もぐんぐん進んでるし!
すると。
ナミさんが、「解放したいことがある」と言います。
職場で、高学歴な人から仕事のアドバイスをされると、それだけで、まるで自分が否定されているように感じてしまうし、怖くなるそうです。
今回は、それをみんなで「リレー形式」で解放してみることにしました。
私:じゃあ、リコさんからいきましょうか。
「高学歴な男性がいて、その前でびくびくしている女性」というイメージからの連想でお願いします。
リコさん、むらちゃん、私、ミクさん……と、イメージの連想ゲームのようにバトンを渡していき、ナミさんの番がくると、
ナミ:彼をぎゅうってハグしました。
私たち:え……!
みんな、予想外の言葉に顔を見合わせてしまいました。
「怖い相手」を、ハグするなんて!
ナミさん自身も、自然に自分の口から出てしまったそうで、驚いた様子でした。
私:えっと、ハグしたら、その人はどうなったんだろう?
リコ:「ありがとう」って。
なんだか感動。
この自然の中でやっていたから……。
なのかもしれません。
そして、この日。
むらちゃん:この間の、「洞窟の中の青い水と白く光る石」。あれが何を意味するのか気になって。
私:じゃあ、それもリレー形式で紐解いてみましょう!
過去世以外でもこんなふうにその場で浮かぶイメージを繋いでいくことで解放ができるはとても面白い。
でも、過去世に限らず、その場でふっと浮かんできたイメージを、みんなで順につないでいくだけで、こんなふうに解放が起こるなんて、とてもおもしろいなぁと思いました。
そして、このむらちゃんの洞窟の紐解きも、予想外な結末になります。
(つづく)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
電子書籍はこちら。