(つづき)
チハルさんは、元々スピリチュアルに興味があったわけではないそうです。
あるとき黒猫を保護したら、それを機にエネルギーがわかるようになったそうです。
そこでアニマルコミュニケーションの勉強を始めたところ、先生がたまたまヒプノセラピーもできる方だったので、ヒプノにも興味を持って検索したら、私の電子書籍に辿り着いたとのことでした。
チハル:結局、ヒプノより「解放」を知る必要があったんだと思います。
通常、講座では過去世をリーディングして解放したり、子供時代の出来事でトラウマになっているものを解放したり、日々の生活の中で発生した「負の感情」を拾いあげて「思い込み」を手放す練習をしたり……
それと並行して毎日が「必然」で起きていること、すべては自分の決めてきたシナリオ通りに人生が展開されているにすぎないことを理解していきます。
それを1年ぐらい繰り返していくと、思考が変わり、何が起きても気持ちの切り替えが早くなり、生きるのが楽になります。
私:でも、チハルさんの場合は、早い段階から独り立ちしてましたもんね。笑
チハル:そうですね。わざわざ過去世を見なくても気持ちを「解放」できるようになっちゃった。
自分でも「なんでかな?」って、本当に不思議。
気になっていた神社へ毎月参拝するようになり、ご神木やイチョウの木と話してアドバイスをもらったり、たとえば仕事中も、ふと「疲れたなあ、なんでこんなに疲れるんだろう?」と疑問に思って問いかけると、答えが降ってきたり。
いつの間にか四六時中、当たり前のように高次の存在と対話をするようになっていました。
そして、アドバイスや答えをもらうだけではなく、対処法も教えてもらえるので、体のことならご自身でヒーリングしたり、心ののことなら手放したりと自己完結なさっていました。
講座では毎回報告を受けていました。
その内容が本当に不思議で面白くて、今日はどんな話が聞けるのかなと毎回ワクワクしていました。
私の役目は、起きた出来事の補足説明だったり、日々私自身に起きるミラクルの内容を「情報提供」したり。
そんなふうに、ふわ~っと不思議で楽しい時間を共有してきたのですが、最後になって「そういえば、チハルさん、なぜ私のところに来たんだろう?」って。
そう思った瞬間、高い山の上にある神社と、そこにいる巫女さんが見えました。
私:うんうん、やっぱりチハルさんって、巫女さんなんですよね~。
私:境内を箒で掃きながら、ふと手を止めて空を見上げ、何か話しかけていますね。
いつもそんなふうに問いかけをしていたみたい。
私:でも、答えを受け取れなかったのかな?
天界と繋がりたいのに、繋がることができなかったんだ……
私:「その方法を私が教えてあげるからおいで」って言ったような気がします。
私:今はもうそれができるようになっているじゃないですか?
そのときはなんで、できなかったのかな?
(リーディングを続ける)
私:上に問いかける度に「なぜ答えが受け取れないんだろう?」って、もどかしく思っている気持ちがきますね……。
私:「上」は答えをおろしているんだけど、チハルさんには届かない、感じ取れないみたい。
私:なぜかな?
あ、なんだろう。ウサギが見える。
巫女さんの足元にピョンピョンって白ウサギがやってきて。
私:何かを持っている。お年玉袋みたいな、小さい袋に赤い水引がついたもの。
私:中に何か入っているのかな?
そっか、それを落っことしちゃったんだね。
だから、答えを受け取ることができなくなったんだけど、チハルさんはそのことに気づいてないんだよね。
私:どこかでそれを紛失したのかな。
ウサギさんが「これを」って差し出してくれてるんですけど、巫女さんにはウサギの姿が見えないんですよ。
私:あっ…!
そのウサギが今世で黒猫ちゃんに転生してやって来たんだわ!
私:黒猫ちゃんを保護したときから、だんだんエネルギーとかいろんなことがわかるようになったのは、それなんですよ!
私:袋の中に入っていたお守り? 能力?みたいなのを届けてくれたの。エネルギーだから見えないけど。
私:なぜそのエネルギーを紛失しちゃったんですか?(とリーディングする)
私:……あははは!
面白い!
この人はね、天界から降りてくるときに、ほら、巫女さんって衣装が白と赤じゃないですか?
私:だから、十二単のように何枚も重ね着した白と赤の着物を1枚ずつはらはらと脱ぎ捨てながら人間界に降りてきているの。
そして、最後は巫女さんの格好になって、ポン!と山の上に降り立つんです。
私:その時に何か勘違いしたみたい。
人間界へ行くんだから、「上」にいる時の自分のエネルギーも全部置いてこなくちゃいけないんだ、って。
私:「私は巫女さんに変身するんだー!」って、すごく嬉しくてワクワクしながら、「自分」をぜーんぶ置いてきちゃった。
私:みんなはそうじゃなくって、エネルギーを持ったまま着ぐるみの中に入ってるのに。
私:だからどんなに問いかけても、上には届かない。
それをウサギが「ほらほら、これを置いていったからだよ」って届けに来てくれてるんですけど。
私:ウサギって「月」のイメージがあるでしょう?
「上」から届けにきたっていう象徴なのかな。
私:渡してくれても巫女さんには見えないから、受け取れない。
で、「ダメだ~」と思って。
今世で黒猫に転生してやってきてるんですよね。
私:今、すごい不思議なヴィジョンが見えるんですけど。
ふりかけの袋を黒猫ちゃんが持ってきたんだけど、持ってるだけじゃダメだから、チハルさんが毎回ご飯に振りかけて、それを食べる必要があるって。
私:「そうすることで(自分の中に)エネルギーを貯めるんだよ」って。
そんなふうにエネルギーを蘇らせていた感じですね。
ここでまた、ふと疑問が。
私:そういえばチハルさんって、そもそも人間界に来た目的は何だったんでしょうね?
(つづく)
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