(つづき)
「すごいよ、すごいよ! 名前の秘密、わかったよ!」と興奮しながら報告しつつ……
私:そういえばこの間、リカちゃんがヘッドヒーリングのときに視たJunさんの母星の生物って、長い尻尾に小さな足をしてたけど…
私:悪魔も細くて長い尻尾が付いてなかったっけ?
私:もしかして発展途上にある星に、国家機関の汚職・腐敗問題とか、宗教と政治の癒着とか、そういったことにメスを入れるためにやって来た存在なのに、彼らからしたら邪魔な存在なので「悪魔」と呼んでいる可能性も…?
「だとしたら、あちこちの星に派遣された者たちが、真名を知られて支配され、母星に戻れていない」ってこともあるかも。
救出する必要があるのかな?なんて話をしていると。
リカちゃんがウトウトと眠そうな顔をしています。
私:リカちゃん、睡眠不足なの?
リカ:そんなことないんです。昨日もちゃんと寝たのに、なんでだろう。さっきからぼ~っとしちゃう。
すると、Junさんが、「リカちゃん、ヒーリングしてあげる」
リカちゃんは「気持ちいい、包み込まれる感じ」と委ねています。
リカ:Junさんって、私が今まで知ってる地球人の中で一番すごいかも。
なんていうの。未知のエネルギーが入ってくる…
ぐんぐんって。宇宙の母みたいな。そんな感じ。
リカ:ポカポカしてあったかい空気に包まれる…
このあと。
junさんが「今日はマサコさんにもヒーリングした方がいいのかなって」と言いながらスッと立ち上がったとき、
咄嗟に「逃げたい!」と思ったのに、まるで蛇に睨まれたカエルのように体が硬直して動けません……
そして、背後に立ったJunさんが私の頭頂に両手をのせた瞬間、「こわい!」と叫んでいました。
私:リカちゃん、助けて!
なのにリカちゃんは、ぽわ~んとした顔で見ているだけ。
わ・わ・わ!
なに、このヴィジョン?
海の底一面ににおびただしい魚の死骸が視えます。
「これは真名を知られた者たちかな?」
私がそう言うと、Junさんの両手に力が入り、ぐぐぐっと頭を締めつけてきます。
「ほら、もっとリーディングしなさいよ!」って、イスに縛り付けられ、頭に装置を付けられて、無理やり過去世リーディングを強要されているかのよう。
(つづく)
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