(つづき)
2016年1月。
当時の現役生徒Tさんと一緒にデンマーク在住の生徒R子さんを訪ねたときのこと。
R子さんがアクセス・バーズの練習台として呼んだのが、日本人の男性Bさんです。
60分の施術後、Bさんが「両肩が痛い」と言うのでTさんがリーディングをすると、過去世が出てきました。
Bさんはチベットの修行僧でした。
人一倍熱心に修行をしていましたが、一日も早く悟りを開きたいと焦るあまり、闇のエネルギーと取引をしてしまうのです。
彼の師匠は怒り、彼を決して許しませんでした。
この過去世を書き換えると、Bさんの肩の痛みはなくなりました。
この後、Bさんに直接その「師匠」と対話をしてもらおうと思い、潜在意識に誘導したところ……
突然、白いスカーフをしたおばあさんが出てきたのです。
私:は? あなたは誰?
おばあさん:私はあなただよ。
私:あなた? あなたって誰ですか?
Bさん:マサコさんみたいです。
私:えっ、私? なんで?
Bさん:そのおばあさんが、「私はもう待ちくたびれたよ」って 言ってます。
私:あの~、なぜ、あなたが、出てきたの?
おばあさん:Bさんの師匠と代わってもらったのじゃ。言いたいことがあったからね。
あ~、もう待ちくたびれたよ。
私:言いたいことって?
Bさん:「この人(マサコ)に仕事を振ると、必ず”イヤ”だと言う。今回、この国に来ることも、最初はイヤだと言った。
必要とする人のところにはさっさと来なさい、と伝えておくれ。
私は本当に待ちくたびれてしまったよ」と、言っています。
私:その人は魔女なの?
Bさん:そうみたいです。
西暦700~800年ぐらいのときの、北欧の魔女だそうです。
この展開に驚きましたが、後日さらに面白いことが起こるのです。
それは同行していた生徒Tさんを潜在意識に誘導して、以前から気になっていた疑問を尋ねたときのことです。
ある人から「才能の花火師」と言われたことがあります。
生徒さんたちの才能を打ち上げ花火のごとく開花させるのは、今世の役目かもしれませんが、それにしても私の講座に来る生徒さんたちは、驚くほど高い能力を持っています。
私:それはなぜなの?
Tさん:あ、例の魔女が出てきました!(笑)
Bさんのときに登場した魔女が出てきたのです。
なぜか白スカーフは赤いスカーフに変わっていたのですが。
Tさん:魔女が言うには、マサコさんは昔、今のようにみんなの先生だったそうです。
Tさん:「生徒たちが大きくなった姿をみたいだろう? 今の開花した姿を見せてあげてんだよ!」って。
Tさん:「力のない人に、力があることを思い出させることはできないだろう? 生徒達が能力開花するのは、あなたに開花させる能力があるからだよ」って。
私:う~ん、フォローしてくれてるのかな?
魔女:今世は、みんなを「羽ばたかせる」のが役目なんじゃ。
昔の教え子の成長した姿を見たくはないのかい?
私:もちろん能力が開いていくのを見るのはこの上ない喜びですけど、でも、みんな、私よりすごいんです!
魔女:昔はみんなに勉強をさせるだけで達成感なく終わったんじゃ。
今世は、自分のレベルを下げてでも、達成感を味わいたかった。自分でそのシナリオを決めてきたんじゃよ。
私:なんで自分のレベルを下げる必要があるんですか?
魔女:レベルを下げることで、みんなの気持ちがわかるからじゃ。
魔女:たとえば、東大生が何の挫折もなくエリートの道を歩んだとしたら?
挫折する苦しみも葛藤もわからないかもしれない。
魔女:それと同じように、あなたが最初からすごい能力を持った 霊能者だったら、みんなの気持ちが理解できないじゃろう?
そして、みんなも恐れ多くて、あなたの元へはこれないじゃろう。
つまり、もし私が生まれつき特別な能力を持つ霊能者だったなら、どんなに「誰でもこんなことができるよ」と言っても、「いやいや、あんな風にはなれない」と思って、近寄りがたいと言うのです。
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私:というわけなの。だから、今回マリちゃんが視てくれた過去世もビンゴ!
……なんだけど、今世でみんなと再会している目的はもうひとつあって。
そう、それこそが、私の講座が自由講座スタイルをとっている理由なのです。
(つづく)
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