さて、昨日は生徒ユリさんの講座。
ウイルスの話から「卵」の話に。
ハルさんが渡米する1か月前、私が卵はそのまま冷凍できる、卵かけご飯にすると卵黄がもっちりと濃厚になって美味しいと言ったところ…。
さっそく試したハルさんがその美味しさに感動し、アメリカでは卵かけご飯を食べられないから残念と。
その理由は、サルモネラ菌による食中毒を起こすかもしれないから、ということだったのですが。
サルモネラ菌は、卵ができるまでの間に卵巣や卵管で汚染する場合と、でき上がってから殻に付着したサルモネラ菌が卵内に侵入する場合とがあるそうです。
調べてみると、日本では、卵を生食する前提で殻を消毒し、生食での賞味期限を設定したうえで出荷しているけれども、外国では生食の習慣がないため、そのような処理を施していないということのようです。
つまり、日本では生でも食べられるようにサルモネラ菌の消毒・管理を徹底している。
サルモネラ菌対策のため、鶏にワクチン摂取をしている養鶏場も多いという情報もありました。
昨日の講座時にはそのような知識がなかったので、単に
「アメリカでは生で食べられないんだって」
と言ったのですが、
植物学者のユリさんが
ユリ:ああ、サルモネラ菌はあるかもしれないけど、それって、どこの国もリスクはあるので。
生で食べられないわけではないですよ。
私:そうなんですか?
ユリ:餌と。 卵を見る力。ですね。
は?
卵を見る力?
ユリ:不思議なんですよ、卵って。
養鶏場でアルバイトで卵の選別をずっとやってたことがあって、卵の見分け方がわかるようになって、あ、これは大丈夫、これはダメって。
ユリ:なので、海外のどこへ行っても子供たちに卵かけご飯食べさせてましたよ。
ユリさんは研究者で海外赴任も多く経験しています。
小さいお子さんを3人つれて、アフリカなどにも赴任していたそうです。
私:それ、どこでわかるの? 殻の状態で、もうわかる?
ユリ:殻の状態と中の状態と。殻は表面でわかるし、卵を振れば中の状態がわかるので。
ユリ:あと、殻を見れば何を食べてるかわかるので。ちゃんと餌を食べてるかどうかわかる。栄養失調だとか。
私:え~、すごいですね。すごい特技!
生で食べてもいい卵とそうじゃないのって、差は何ですか?
ユリ:殻の様子。殻の厚さと。どれぐらい新鮮か。
生で食べられないのは古いやつ。明らかに殻が薄いとか。
あと殻がでこぼこなのもだめ。
私:でも加熱すれば大丈夫なわけ?
ユリ:もちろん。
ユリ:顔が変わるんですよね~。
私:誰の?
ユリ:卵の。
私:は?
ユリ:生まれたばっかりの時の卵と、その後、常温で一日ほっといたり、二日ほっといたりすると、 顔が変わってくるんです。
私:はあ……?
私:あ! そんなことがわかるんだったら、1年前に来たときに「微生物と話せるようになりたい」って言ってましたけど、進化しました?
ユリ:もっとね、わかりたいんですけど、今はまだ。
毎日一生懸命キノコの菌と話をしてるところで。
でも、あんまり言うことを聞いてくれないというか。
暴走してますよね。
「君たちはなかなかキノコになってくれないねえ」とか話しかけてるんだけど。
私:それって、返事はくるんですか?
ユリ:日本語でくるから違うのかな?って。
私:え~っ! 日本語でしょう!
っていうか、彼らの返事を受け取るときは(自動的に)日本語に変換されているでしょう?
「キノコ語」のままだとわからないから。
ウイルスからの、なんとも不思議な会話でした。笑
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