(つづき)
Aさんに続き、生徒Bさんの例です。
★この記事の続き
Bさんは現在常勤で働いていますが、近々手術のため入院することになりました。
退院後、今まで通り常勤で働けるかどうか不安に感じ、非常勤にしたほうがいいかもしれないと考えているそうです。
仕事はシフト制で夜勤もあるため、術後に急に体調が悪くなっても突然休むことは難しく、職場に迷惑をかけないためには非常勤のほうがいいのかな?って。
その話を聞いたご主人が「単に楽したいだけじゃないの?」と言ったため、Bさんの怒りを買ってしまいます。
Bさん:私はなるべく会社に迷惑をかけないようにって考えているのに、なんでそれがわからないの? あなたは本当にいつも人の気持ちがわからないんだから!
ご主人はとても純粋な方です。
全く悪気はなかったのでしょう。
朝、出勤前にその話をしたそうですが、Bさんが怒ったのをみて反省し、職場から「ごめんね」とメールをくれたそうです。
その夜、もっと人の気持ちがわかるように努力するね、というご主人。
これも、さきほどのAさんと同じで、Bさんは「職場に迷惑をかけるのは悪いから、非常勤に変更して体調が悪いときは休めるようにする」という自分の考えが正しいと思っています。
・体調が悪くても、急には休めない
・職場に迷惑をかけてはいけない
これを解放しましょうね、と促しながら、もうひとつ気になるのは、
それってまだ起きていないことですよね?
Bさんはこれまでの人生で、ひとりで家族を支えながら、人を頼ることなく一生懸命生きてきたため、常に「こうしなければ」「こうしておかないと」と考える傾向があります。
体調不良になるかどうかも、
職場に迷惑をかけるとかどうかも、
未来が来なければわからないことです。
実際にそうなってから考えれば良いのではないでしょうか。
起きてもいないことを心配して先に手を打とうとしても、その心配が現実になるとは限りません。
仮に現実になったとしても、あらかじめ考えておいた「先手」が功を奏するとは限らないのです。
どんなに先のことを心配しても起きないことは起きないし、何も考えていなくても不意に何かが起きることもあります。
量子力学的に言うなら、起きてもいない「心配」にフォーカスすることは、自らリモコンを押すことと同じで、それはモニターに映る道をわざわざ作るようなもの。
だから、起きてもいない心配事に目を向けてあれこれと発信するよりも、そうなったときに考えるしかないし、それで良いのだと思います。
ここまでの経緯をまとめると、AさんもBさんも共通しているのは、人にはそれぞれ自分の価値観や考え方があり、それを正しいという前提で見ているため、相手の言動がおかしいと感じ、相手を責めてしまうことです。
そしてストレスや不満を募らせていきます。
「マサコさん、聞いてください、かくかくしかじか、(相手が)おかしいと思いませんか?」
と言っている言葉の裏には、自分の価値観が正しくて、相手はおかしいという含みがあります。
しかし、人それぞれ価値観が違うので、まずはその自分の執着や思い込み、価値観を手放すしかないのです。
手放せば相手のことが気にならなくなり、ストレスもためずに済みます。
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