「無念な魂たち」の救済に涙した日(2) | 聖なる樹のセラピー日記

聖なる樹のセラピー日記

こんな面白いこと、だまってられない!

過去世を書き換えると、
人生が変わる!
楽しくなる!
自由になる!
 
 本当です。読んでみてね。

(つづき)

 

中世のヨーロッパでしょうか。

国王が、何か大きな決断をしなければならないのですが、迷っているようです。

側近もどうすればよいのかわかりません。

皆、頭を悩ませています。

 

 

前国王が亡くなったばかりです。

彼は賢く、類い希なる先見性や決断力に溢れていました。

 

 

もし、前国王が生きていたなら……。

彼ならどんな決断を下したのだろう?

 

 

そのとき、側近のひとりが、降霊で前国王を呼び出したらどうだろう?と提案します。そのようなことができる魔術師の噂を聞いたことがあると。

 

 

皆は半信半疑でしたが、このままでは埒が明かないので、魔術師に依頼することにしました。



部屋に集まり、床の上に丸い円を描き降霊術が始まります。

皆はその円を囲むようにして座り、降霊の様子を見守っています。

 


魔術師がが降霊を始めると、ひとりの男性が現れました。
しかし、その顔は前国王の顔ではありません。

 

 

皆はざわめきます。
「違う人じゃないか!」と怒り、詐欺だ、ペテン師だと彼を罵り始め、挙句の果ては彼を引っ捕らえ、生き埋めにしてしまったのでしょう。

 

 

ここまで体をぶるぶると震わせ、泣きながら聞いていた彼が、突然「苦しい! 苦しい! 早く、早く助けてくれ!」と大声で叫びながら私にとりすがってきました。

 


私:わかった、わかった、ちょっと待って。

 

 

テレビでよく見る「浄霊」のシーンが浮かびます。

お経を唱えながら、泣きわめく人の背中をばんばん叩いて霊を追い出し、上にあげている場面です。

 

 

戸隠神社へ行ったあとの武将たちの浄化のときもそうでしたが、霊たちは一様に「無念」という言葉を口にしていました。

 

 

この魔術師もどれだけ無念だったことでしょう。

単に浄霊をして、「ここにいるより上に行った方がいい」とか、「この人から出なさい」と追い払っただけでは、無念な気持ちを汲み取ったことにはなりません。

 

 

生きている人間もそうですが、みんな自分のことをわかってほしいし、認めてほしいのです。

 

 

この魔術師も、降霊で失敗したという感覚はきません。

彼が「自分は間違っていない」と訴え続けているように、彼には非がないように思えます。

 

 

中間世を視てみます。

一体、何が起きたのかしら?

 

 

…ああ、わかりました。
魔術師は前国王の顔を知りません。
 

 

前国王の魂を降ろしてくれと言われたので、忠実に降ろしたのです。

そう、その言葉通りに。

それが悲劇を生んだのです。

 

 

人は輪廻転生します。

ひとつの魂はそのときどきで異なる肉体に入り、「人間」としての人生を送ります。

 

 

前国王の「魂」もまた、さまざまな人生を送ってきています。

ひとつ前の人生は「国王」ですが、その前にもたくさんの人生を送っているのです。

 

 

降霊の際、それら複数の人生での顔が重なり、合成のようにひとつになって現われたのです。

みんなが望んだのは「前国王の顔」のみだったため、違う人を降霊させたと勘違いしたのでした。

 

 

彼にはかなりの能力があったので、「前国王の魂」を「忠実に」降霊させたのでした。

 

 

魔術師はここまでの話を、真っ青な顔で聞いています。

 


能力がありすぎるが故に、このように迫害されてしまった魂たちは、数え切れないほどいるのだろうと思いました。

彼もまたその中のひとりなのです。



魔術師はまだぶるぶると震えていますが、さっきまでのようにわめいたりすることもなく、黙って聞き入っています。

 


私:今、書き換えるからね、待ってて。

 

 

書き換えのストーリーを視ます。

 


みんなが詐欺だ、ペテン師と騒ぎ始めた時、部屋の片隅のドアが開き、明かりが漏れてきました。

ひとりの中年の女性がすうっと入ってきました。

手にはランプを下げています。

 


暗闇の中を静かに進んできて男性の横に立つと、「よく見なされ」と言って、降りてきている霊体の顔をランプで照らします。

 

 

皆は「あっ!」と驚きます。
そこには、ぼんやりとした顔が、5つも6つも重なっているのです。
その中に前国王の顔もありました。

 


女性:彼にはすごい能力があるのだ。彼は前国王に入っていた「魂」が、それ以前の肉体に入っていたときにまで遡って、全ての顔を降ろすことができるのだ。

 


みんなは驚き、なんて凄い人だと言って、自分たちの勘違いをわびます。

その後、前国王を指定して、そのときの魂からアドバイスをもらうことができました。

 


「これに書き換えますね」と言って、「もう安心して上に上がってください」と言ったのですが、魔術師は、「早くここから出してくれ!」と叫ぶのです。

 

 

う~ん、これじゃあダメなのかな?

でも、私にできるから頼んだって言ってたしなあ。

 

 

どうしたらいいんだろう?

 

 

魔術師(3次元ではAさん)の前にひざまずき、両手をしっかり握って言葉をかけようとしたら、私の目からも涙がぽろぽろこぼれてきました。

 

 

私:みんな、ちゃんとわかってくれたからね。

そう、あなたがやった事は正しかったんですよ。

ただ、あなたの能力を人間が知らなかっただけ。

辛かったね。でも、よく頑張りましたね。

あなたを今、光の玉で包みますね。

 

 

彼を神々しい光の玉で包み、上に上がっていくイメージをします。

ゆっくりと上がっていった玉は、途中から光の粒子に変わっていきました。

 

 

そのとき、降ってきたことは…。

 

 

私:あなたが今解放されたことで、あなただけではなく、あなたと同じように能力があったがゆえに無念な思いをした、たくさんの魂たちが一斉に浄化されたんだわ。

 

 

涙が止まりません……

 

 

彼の両手を取り、「ありがとう、ありがとうね」と言いました。

 


その瞬間です!
Aさんが、パッ!と普通の人に戻ったのです。

そこにいるのは、Aさんです。

 

 

魔術師の気配は消えていました。

「上にあがったの?」と聞いても、もう何も返事はきません。

 


魔術師はAさんの過去世ではありませんでした。

彼女には関係のない霊体が「入り込んで」いたのでしょう。

 

 

この過去世を解放したときに、ランプを持って現われたのは、私でした。

 

 

この世界はパラレルになっていて、5次元では時間も空間もないそうです。ですから、ここにいる私が次元を超えて、違う姿で助けに行ったのかもしれません。

 

 

過去世を書き換えていると、こういうことが多々あります。

 

 

*この記事を転載しながら、涙がこぼれてきました。

あのときの魔術師の、目の奥の深い悲しみが蘇ってきたからです。

 

 

私はこういった魂たちの救済をするためにきているのかもしれない、それゆえ「上」が過去世の書き換えを教えてくれたのかも…

 

 

そう思った瞬間、あの魔術師が、どこかの星に転生しているヴィジョンが視えたのです。


 

きっと新しい人生を送っているのに、魔術師のときの感情が持ち越されて足枷になっているため、解放してほしかったのでしょう。

 

 

そうでないと、次なる目的を持って転生していても、無意識下(=潜在意識の中)で、「能力を発揮するとまたつらい思いをするのでは…」とストッパーがかかり、目的を果たせなくなるからです。

 

 

新しいシナリオを生きるためには、過去の感情をいったんリセットする必要があるのです。

 

 

実は講座にいらっしゃっている生徒さんたちも、根底にある目的は同じなのですが、必ずしもこの地球で再会しなくても、こんなふうに宇宙のどこにいても、その人の「過去世の書き換え」は可能ということですね。

 

 

本当に不思議で面白い世界です。

 

 

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