(つづき)
★この記事の続き
過去世リーディングって、極端な話、作り話でもいいと言うと、メグミさんがびっくりしています。
私:私ね、よく不思議だなって思うんですけど、講座中、過去世の説明をしているときに、「例えばこういう過去世があったとしますよね……」って、アドリブで過去世を話すことがあるんだけど、
私:話しているうちに、ストーリーが勝手にどんどん展開していくの。
あれ? これ、今自分がアドリブで作ったものなのに?って。
私:だから作り話でさえも、結局は自分の潜在意識から引っ張ってきてるんでしょうね。
私:ちょっと今、やってみましょうか。
えっと、さっき、メグミさんが知人から言われた言葉がありましたよね?
メグミさんはこういった目に見えない世界のことを、いろいろな講座で学んでいるのですが、そのことに関して知人から、
「自分の力を信じてないし、信じられないって思ってるから、
まだまだ物足りないって追い求め続けるんだよね?」と言われたそうです。
で、確かにそうだな、自分にはできるって信じられないし、自信もないし……と思ったときに、ああ、自分は評価されないといけないって思ってるのかも!と気づいたそうです。
メグミ:それがどこからきてるのかな?って。もしかして過去世?って感じたので、ちょっと気になってます。
私:評価に値することをしなければいけないとか、たとえばセッションをやったら成果が出ないといけないとか?
メグミ:う~ん、どういう感じのニュアンスって言ったらいいんですかね。
メグミ:「評価されないといけない」っていうのがすごくきてて。
自分がやったことに対する評価とかじゃなくって、何の評価なのかが自分でも漠然としていて、よくわかんないんですけど。
私:じゃあ、その話を例にとって「作り話」をしてみますね。
私:えっと、仮に私が「それは過去世があるかもね。刀が見えるよ」って言って。
メグミさん、もしかしたら名刀を作る職人だったのかもしれないねって。
私:江戸一番の刀匠と言われるほどの人で、
みんなも口々にすごいねって。
自分も本当にその仕事が好きで一刀一刀に魂を込めて作ってる。
私:でも、それなりの身分の人から依頼がくるものの、その国のお殿様だけは、献上したいと申し出ても断られてしまう。
私:メグミさんは、誰が評価してくれたとしても、一国の主であるお殿様が評価してくれないのでは、自分は一人前とはいえないと思っている。
私:……みたいな感じで、アドリブで「刀」って言っただけなのに、喋りながら潜在意識に入ってるのか、どんどんイメージが見えてくるから、まるで最初からそのものズバリの過去世を見にいったかのようになってきちゃう。
私:書き換えも勝手に視えちゃう。
私:職人は、お殿様はどうして自分を評価してくれないんだろう? 一番上の人が認めてくれなければダメなんだって。
私:お殿様が使ってくれてこそ、人々はさすがだって評価してくれるんだからって。
私:ある日、お殿様が夢の中に出てきてこう言うの。
私:依頼してきた人が、たとえその辺の名もない侍であったとしても、彼が審美眼の持ち主で、そなたの刀に涙を流すほど感動し、「これはすごい名刀だ、ぜひ使わせてもらいたい」と言ったとしたら、それこそがものすごい評価に値することなのに。
あなたはそこに気づくべきだって。
私:その言葉に彼はハッとする。
そうだ、俺は初心を忘れていた。
最初に刀を作り始めた時は、人の評価を求めていたわけではない。
名刀だねって言われるものを作ろうと思ったわけじゃなくて、ただただ魂を込めて作ろうって思っていただけだった。
私:それがいつの間にか、やっぱり職人だから評価されてこそ一人前だと思うようになっていて…。惑わされていた。
私:評価があろうがなかろうが、一刀一刀に魂を込めて作るのみだと気付く。
私:初心にもどって刀作りに真摯に向き合っていたある日、お殿様が直々に現れ、刀を依頼してくる。彼は号泣する。
ここまで話したら、メグミさんが
「やばい……涙が…」って泣き始めて。
私:え! ちょっと待って。
これ、アドリブですよ?
メグミ:なんかちょっと胸打たれて。
すごい不思議ですね。アドリブでも、涙が流れるんだもん。
私:話を戻すと、過去世リーディングって、もともと宇宙図書館とかアカシックレコードとかにデータがあって、それを取りに行けるかどうかっていう話ではないってことを言いたかったの。
極端な話、こうやって架空でも作れるよって。
私:過去世を見ようと思っても何も浮かんでこない時は、自分から行けばいいんですよ。
潜在意識に「何でもいいから見せて」って。
リーディングって結局「自己対話」だから。
私:えっと、試してみましょうか。
(つづく)
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