(つづき)
どこだろう? こっちかな?って、あてずっぽうに歩いていたら、古い門構えが見えてきた。
そこへ入って行く老夫婦の姿が……。
「あそこ、何があるんだろうね?」
と後をついて行く。
門の中はやや広い敷地になっていて、古い建物がいくつかあるんだけど、参拝客には縁がなさそうだし、いったい何をするところ?
うろうろと歩き回っていると、SENさんが立ち止まって、建物と建物の間の通路のようなところをしきりに覗き込んでいる。
行ってみると、通路の先にあるのは石造りの階段だった。
階段は途中から直角に曲がり、L字型になっているので、上から覗いただけでは下の様子がわからない。
「降りてみようよ!」と私。
SENさんとモトちゃんが後に続く。
そして、目にした光景は……。
「ここ? ここに来ることになってた?」
ぽっかりと切り取られたような狭い場所。
なんだか不思議な空間……。
むか~し、むかし。
ここに宇宙船が降りたことがあるんじゃないかしら?
なんて思えた。
普段、人が足を踏み入れることもない場所なのだろう、エネルギー濃度がめちゃ高い。
で、眼下には見事な森? 林?が見渡せる。
うわあ……!
森のエネルギーに圧倒されて、言葉を失ってしまう。
私:ねえねえ、あの2本の木の間さあ、なんか異空間じゃない?
モト:ほんと、吸い込まれそう……。
私:次元が違うよね。
モトちゃんがスマホを取り出します。
まるで秘密兵器。(笑)
その場のエネルギーを映し出してくれるんだから。
で、早速、撮影を始めたモトちゃんが、驚きの声を上げた。
「すごい、すごい! こんなの、初めて!」
スマホを覗き込んだ私もびっくり!
黄色と青色の光が、波のようにうねっている。
まるで「光の乱舞」という感じ。
写真では伝わらないので、思わず、「動画で撮って!」とお願いしました。
(動画~龍の光 ①)
実際には、きれいな青と黄色の光だったんだけど、動画ではわかりにくくて残念……
その辺りを歩くだけでも光がどんどん入ってきます。
(動画~龍の光 ②)
モトちゃんが同行してくれて良かった
だって、この光、肉眼では見えないのです。
彼女のスマホを通してしか見ることができないの。
もう驚いたの、なんのって
でも、きっと、最初からこの場所へ来ることになっていたんだと思う。
なぜなら……。
本殿に参拝しての帰り道、
(このまま帰るのかなあ? まだ何かある気がするんだけど)
と思って、SENさんと「剣」の話になったとき、モトちゃんは私たちのかなり後ろで立ち止まって電話で話していた。
だから、私たちの話を聞いていない。
それなのに、走って追いついて来るや否や、
「そこ、行かなくていいんですか? 行きましょう、行きましょう!」
とスタスタ歩き出したのだ。
あれ……?
一瞬、違和感を覚えたものの、私も「そうだよ、行こう、行こう!」とつられて歩き出したのだった。
で……。
ブログを読んだモトちゃんから
こんなLINEがきた。
「あの~、私が、『(そこへ)行かなくていいんですか?』
って……?
『行きましょう、行きましょう!』って…言ったんですか……?」
私:そうだよ。覚えてないの?
モト:う~ん……。思い出してみると……。
マサコさんたちのずっと後ろを歩いていたのに、いつの間にか追いついていて、不思議な感覚だった。
でしょうねえ……。(笑)
だって、「神がかった」かのように、あの言葉を発したものね……。
きっと、「言わされた」んだよね?
だから、記憶にないのよね?
私:「剣」の話もきいてなかったよね?
モト:はい、何も。
私:ほら、やっぱり! (笑)
考えてみれば、あの老夫婦だって……。
SENさんが
「あの老夫婦がいなかったら、私たちもここへ来てなかったですよね」
って。
そうそう。
だって、あの場所は参拝ルートからはずれていて、周りには人っ子一人いなかったんだから。
老夫婦は、まるで私たちを案内するかのようにすっと門をくぐり、後をついていったらすぐにいなくなってしまった。
シナリオでぐいぐい引っ張られているときって、こんなふうに、「あとから考えてみれば不思議だよね」
とか、
「偶然が重ならなければそうならなかったよね」
ということがたくさんあるんだと思う。
本当は、「偶然が重なる」ようにできているんだけど。(笑)
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転載は以上。
(つづく)
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