(つづき)
普通の人生相談とは違い、病気や体に異変が起きている人たちが次々と訪れるようになったため、町では「Bさんが怪しいことをやっているのでは?」という噂が立ち始めるのです。
怪しい呪術を行っているのではないかと。
ご主人や娘さんも白い目で見られ、肩身の狭い思いをするようになります。
これまでは温かく見守っていたふたりも、お願いだからそういうことはやめてほしい、いままでのような仕事に戻してほしいと言うのですが…。
過去世を透視するだけなら、そのような能力を持つ人はほかにもたくさんいます。
Bさんにしてみれば、体の症状が過去世に起因していること、それを書き換えてあげれば治ることを知ったからには、少しでも役に立ちたいと思っています。
それゆえ、聞く耳を持ちません。
結局、ご主人と娘さんは家を出ていってしまいました。
ひとりぼっちになったBさんは、それでも力の限り人々のために尽くしますが、孤独で寂しい人生を送ることになります。
中間世(=あの世)で、なぜこのようなシナリオにしたのかと聞いてみます。
たとえば、町の人は悪い噂を立てても家族だけは応援してくれたとか、もっと良いストーリーも可能なのに、なぜ敢えてこのようなシナリオに設定したのでしょう?
すると。
Bさん:この時代では、まだこのやり方は受け入れられなかった。でも、自分はどうしてもこれをやりたいと思った。
それで、もっと理解してもらえる未来でもう一度この続きをやろうと思った。
そのためには「自分は絶対にこれをやりたい!」という想いを強く残す必要があった。
つまり、その想いを今世につなげるためだったというのです。
ここで問題となるのは…。
このように人は、「自分が経験したいこと」をシナリオに盛り込んできて、その人生での「経験」は無事終わるのですが、このときの「感情」は今世に持ち越されてしまうことです。
Bさんの場合でいうと、「家族に反対されて寂しい想いをした」という「感情」が今世に持ち越されているのです。
この「感情」を手放さないと、今世で再びセラピストをやろうと思っても、
家族に反対されるのでは…?という過去の感情記憶が潜在意識に残っているので踏み出すことができない
あるいは、現世でも家族に反対される……という同じ現象が起きて、行く手を阻む
ということが起きてしまうのです。
それゆえ、今世でのシナリオを遂行するためには、弊害となるこの過去の感情記憶を消去する必要があります。
(つづく)
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