(つづき)
その手法のひとつが「過去世を書き換えて、新たな良い感情記憶を作る」ことです。
一度起きた出来事をなかったことにしたり、その記憶自体をすっぽり消してしまうことはできません。
が、人は常に最新の記憶の影響を受けます。
なので、記憶自体を敢えて更新させてしまえばよいのです。
PTSDの治療も原理は同じなのだと思います。
「最新の」「良い記憶」を積み重ね、記憶をバージョンアップさせる。
たとえば何かに挑戦して何度も何度も失敗したとします。
ようやくうまくいって「ああ、できた!」という喜び、達成感に包まれます。
すると、次にやるときには、すでに成功体験があるので、「できるかも!」と思っています。
それ以前の失敗体験ではなく、成功体験の気持ちの方が強く残っていますよね?
私たちはこのように、常に最新の感情記憶にベクトルを向けているのです。
「過去世の書き換え」は、この原理を使って、潜在意識の中で好ましい感情記憶を発生させて、記憶の最新バージョン化を図っているのです。
*ただし、「書き換える」と表現していますが、3次元の肉体においては脳の記憶を最新バージョン化させるので、このような表現を使っているにすぎません。
潜在意識の次元には時間の概念はありませんので、単にパラレルになっている別のストーリーに一瞬ベクトルを向けているだけです。
「イメトレ」をやっているようなものです。
さて、Bさんの過去世を書き換えます。
書き換えは自分の頭(=顕在意識)で考えるのではなく、潜在意識に問いかけて視せてもらいます。
教えてもらったストーリーはこのような感じでした。
Bさんが過去世を透視して病気を治す、
町の人たちからよくない噂を立てられる、
ご主人と娘さんが仕事をやめてほしいというところまでは同じ。
年頃になった娘さんは、ある新進気鋭の女優さんに夢中になります。
彼女の住む町でもその女優さんが主役の舞台が上演されました。
もちろん、彼女も観に行きました。
その数日後。
ある日、家にひとりの訪問者がやってきます。
戸口に立っていたのは、なんとその憧れの女優さんです。
「お母さまはいらっしゃいますか?」と。
驚く娘さんに、彼女はこう言うのです。
「5年前、あなたのお母さまにイボだらけの体を治してもらいました。もしあのとき治してもらえなかったら、きっと私は命を絶っていたでしょう。
お母さまは私の命の恩人なのです。
おかげで子供のころからの夢だった女優という夢を叶えることもできました。
仕事でこの町に来たので、是非お会いしてお礼を言いたいのです」
この話を聞いて、娘さんの考えが変わります。
母親がやっている仕事のすばらしさがわかったのです。
その日からご主人も娘さんも、以前のようにBさんの仕事を温かく見守り、応援するようになりました。
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レイキ伝授を通して、この過去世を解放することになっていたのでしょう。
その後、Bさんの合掌している両手に光を入れようとすると…。
あ…!
両手の中に青いクリスタルのようなものを感じたと思ったら、次の瞬間、手の中が青い光で満たされています。
私:Bさん、青い色って、好きですか?
Bさん:私、子供の頃からなぜかわからないけど、青い色が好きなんです。
私:今、両手の中にその青い光があるんです。これがBさん自身の「光」なのかもしれませんね。
その言葉を聞いたBさんが思わず涙ぐみました。
理由はそのあとにわかりました。
宇宙に浮かぶ青い星が視えたからです。
ああ、Bさんの母星はこの青い星なんですね。
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