さて、先日のミラクルセラピー講座での話。
生徒Aさんから娘さんの相談を受けました。
理系の大学を出て仕事をしているのですが、職場が男性中心の職場で、彼女も男性並みに働かなければいけないと残業までして一生懸命仕事をしているのだそう。
生理が辛いときも仕事を休むわけにはいかないとピルを飲んで調整している。
母親のAさんとしては、そこまでしなくても……と心配でしょうがない。
娘さんは仕事柄、「女だから」と言ってられない職種なので仕方がない、女に生まれて損をしたと思っているみたいだと。
その言葉を手掛かりにリーディングをしてみますが、娘さんの解放すべき過去世はなさそうです。
私:お子さんを育てる過程で、ご自分が女だから損をしているというような話をしていませんか?
Aさん:してます。けっこうしてきたかも。
実際に損をしてきたし。
Aさんは研究職に従事している50代の方です。
年代的にも女だからとか、家事育児があるからと言っていられない時代でした。
結婚後も仕事を続けるには、家事・育児もこなしながら、職場では頑張って男性と遜色ない働き方をするしかなかったのです。
それでも子育てがネックになったそうです。
A子さん:今のように産休を取れるわけでもないし、子供が熱を出したり病気になってたびたび休んだら、それでクビになったこともあったし。
仕方なく5~6年は子育てに専念するしかなかったけど、そのブランクがキャリアを積む上では不利になったし。
A子さん:そういう事情を、「お母さんはそれでクビになった」とか、「女だから昇進できなかった」とか、普通に話していたと思う。
私も同様の経験をしたことがあるのでわかります。
子供が熱を出したと保育園から連絡がきたので、急遽早退させてください…
子供がおたふく風邪になってしばらく休ませてください…
子供が、子供がと言って仕事を休みがちな女性は、会社にとっては邪魔な存在とみなされた時代でした。
私:お母さんの話を聞いて育った娘さんもまた、自分が女に生まれて損をしたと思っているのではないでしょうか。
潜在意識にその「思い込み」があるのだと思います。
でも!
人生のシナリオはあらかじめ決めて生まれてくるのです。
今世で研究職に就きたいのなら、仕事に没頭できるようにと男性を選択してきてもよかったはずです。
結婚しても家事・育児を妻に任せておけば、今回のような経験はしなくて済んだのですから。
私:それがわかっていながら、女性で生まれてきたことにこそ、何か意味があるのではないですか?
「女性を選択したサブパーソナリティー」を呼び出して聞いてみましょう。
早速誘導してみます。
Aさん:小さい女の子が出てきました。
私:(その子に)なぜ女性に生まれてきたの?
Aさん:あっ……!
そうだ、忘れていました!
仕事をクビになって子育てに専念するしかなかった数年間、その間のキャリアが空白になって残念だと思っていたんだけど、逆に子育てに携わる中で、自分の研究している分野でのさまざまな視点を持つことができたんです。
Aさんの研究に関して、育児を通して気づいたことがたくさんあったそうです。
Aさん:もし男に生まれて奥さんに家事・育児を任せ、猛烈に仕事をするという状態では決して気付けなかったことなんです。
そうか、だからだったんだ!
わあ、びっくり!
私:それを娘さんに言ってあげてください。
「お母さんね、考えが変わったの」って。
女に生まれて出産したり育児をやったことで、気づいたことがたくさんあって、それが今、研究に役立っている、女に生まれてきて損をしたと思っていたけど、そうじゃなかった、って。
ぜひ伝えてあげてください。
それで娘さんも「思い込み」が変わると思います。
現実を嘆くよりも、シナリオを紐解いて、なぜ自分がその現実を用意してきたのか、なぜそのような選択をしてきたのか、理由がわかって納得すると「思い込み」が外れて人生が変わっていきます。
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