これは私が15年前、ヒプノセラピーを学んでいたころの話。
今でも思い出すと「なんでそんなこと…」って笑ってしまうぐらい、人の思い込みってすごいな~という実例です。
ヒプノセラピーでは過去世退行、子供時代への退行、未来世などを学びます。
過去世退行では、過去世の出来事を視たあと、中間世(=あの世)へ行って、ハイヤーセルフからメッセージをもらうこともあります。
最初に通った教室では、中間世でハイヤーセルフに「出てきて下さい」と呼びかけるやり方でした。
私は10か月間通っている間、一度もお目にかかれませんでした。
二つ目の教室では丘を登って行って、丘の上の神殿にいるハイヤーセルフに会いに行くというやり方でした。
生徒同士がペアになって練習します。
丘を登って神殿を訪問するだけで会えるのかと半信半疑でしたが、期待もあります。
もし会えたとしたら初めてのご対面ですから。
セラピスト役の誘導を受けながら丘を登るイメージを始めると、突然真っ赤なドレスを着た女性がパッと現われました。
(誰…?)
私:赤いドレスの女性が出てきました。
セラピスト:その人はマサコさんのハイヤーセルフですか?
私:違うと思います。
だって、真っ赤なドレス着てるもん!
そう言った瞬間、女性は消えてしまいました。
その後、再び丘を登って、神殿に到着しました。
しかし、中には誰もいません。
呼びかけてみても、誰も現れません。
結局、ハイヤーセルフには会えませんでした。
セッション終了後。
先生:どうでしたか?
私:会えませんでした。
丘を登っている途中で赤いドレスの女性は出てきましたけど。
先生:その人がハイヤーセルフだったんじゃない?
私:違います!
だってその人、真っ赤なドレス着てたもん!
ハイヤーセルフは「白いドレス」でしょう?
そう。
ハイヤーセルフや女神は「白いドレス」を着ているはずなのです。
フラメンコを踊るような真っ赤なドレスの女性が女神であるはずがありません。
子供の頃に読んだ絵本や童話や、ディズニーのアニメだって、女神たちはみんな一様に「白いドレス」「長い髪」だったのですから。
真っ赤なドレスや花柄のドレス、ミニスカートなんてあり得ない。
髪型だって、ポニーテールやショートカットなんてあり得ない。
……というふうに、子供時代に目にしたものがすべて「思い込み」となって、私の「女神像」が確率されているのです。
これは私に限らず、クライアントさんや生徒さんに
「あなたの理想の女神像は?」と聞くと、やはり髪は長くて、巻き毛で金髪(もしくは銀髪)で、白いドレスで……と同じような答えが返ってきます。
思い込みってすごい……笑
講座で「ハイヤーセルフやガイド、神、天使など「高次の存在」の説明をする際に、いつもこのエピソードを笑い話として披露しています。笑
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