(つづき
私:(驚きながら)続けてみてください。
ユリ:カツアゲされてるのは男性。
そんなに乱暴はされなかったけど、お財布とか、持っていたものをありったけ盗まれて。
ちょっと怪我もして。
ユリ:ちょうどクリスマスで、家族、奥さんや娘、息子にささやかながらプレゼントを買おうと思っていたのに、何にも買えなくなってつらかった。もともとそんなに豊かでもなかったから代わりのお金もなくて。
ユリ:で、なんだろう……なんかいつもそうだな、って。
ここぞという大事な時にこんなふうに誰かに襲われてお金を盗られたり。
今回だけじゃなくて、そういうことが前にもあったのかな。
で、卑屈になっちゃった。
なんでいつも…って、悔しくて。
そういう気持ちを隠すために偏屈になって、卑屈にもなって。
私:何で大事な時に盗まれるとか襲われるとか、そういうことが起きるんでしょうね?
この人はなんだかすごく根深いものを持ってる気がします。
前前前世がありそうですね。
せっかくだから、そこまで見てみましょう。
その原因の場面へ降りていってください。 3、2、1。
ユリ: なにか龍神様みたいなのを壊したのかな?
……何かしでかしたんでしょうね。
あ、怒らせた?
龍神様を怒らせるようなことをした。
私:うん、それですね、それ。
ユり:それはもう許されたというか、龍神様の怒りは溶けているのに、本人はそれを知らないみたいな。そんな感じがする。
私:これは大事だと思うので、もうちょっと詳しく見てみましょうか。
ユリ: 池です。池。
私:龍神様のいる池があるんですね。
龍神様を怒らせた経緯を視る必要がありますね。
例えば暴言を吐いたのか、池にいたずらしたのか。
何をしたんでしょう?
ユリ:そこは神聖な場所なのに、えっと…逢瀬に使ったのかな?
その日は神様的には大事な日だったらしく、それで怒った。
私:彼女には、龍神様が怒ったっていうのが分かったわけですね?
ユリ:彼女は若くて綺麗でモテモテだったみたいなんですけど、その後は男運が悪くなって、モテなくなって。
龍神様がまだ怒っているせいだと思っている。
ユリ:龍神様は一瞬怒っただけだから、関係ないし、いろいろと運が悪くなったのは自分のせいっていうか、彼女がもともと持っている業みたいなものもあったはずなのに、それを全部龍神様のせいにして人生が終わっちゃったみたいな。
ユリ:怒られたことで反省するというよりも、なんていうんですかね……龍神様の怒りのせいで、こんなになっちゃった的な。
私:じゃあ、反省してないんだ?
ユリ:反省するというよりも、怯えてる?
怯えの中に怒りがチラチラする感じ。
私:でも、龍神様が怒ったっていうことがわかるぐらいだから、霊性は高いんですよね、きっと?
鈍感だったらわかりませんものね。
ってことは、彼女の中で神様とか龍神様がいらっしゃる場所を軽んじてたんですかね?
まあいいや、みたいな?
ユリ:いや、分かってはいたけど、人間の世界のルールとそっちの世界のルールの境目のところを見誤ったというか。
今日はそこ、だめでしょ、っていうところがわかってなかったみたいな感じがします。
私:じゃあ、その彼女にお聞きしたいんですけど。
今、ここまで見ていて、あなたがここで引き起こしたことが原因で、この後も影響を受ける人生というのが続いていくんですけど。
その影響を断ち切るためには、今ここで変えちゃえば全てが変わる。
そうじゃないと、ここぞという大事な時に何かこう、自分の人生に影を落とすようなことが起きて、それに誰にも愛されないみたいなね。そういう人生が続いていく。
私:それもこの龍神様の過去世が大元みたいなので、今この話を聞いて、もし、やり直せるとしたらどうしたいですか?
ユリ:まず、逢引みたいな約束をした相手が悪かったみたいです。そんな相手とそんな約束をするべきじゃなかった。
そもそも原因はそこにあると。
私:ただ起きたことは起きたことだから。
そこから怯えてそれを怒りに変えていくっていうのも一つかもしれないけど。
もうそれは経験したから、今度は別の形を視てみる。
私:神様がそんなにいつまでも怒って人間を許さないってことはないわけだし。だからあなたが、人間として取るべき態度っていうのが、もし別の方法があったとしたら、それは何だったんでしょうね?
ユリ:潔斎をしてお供えをする。
お祈りをする時間を少し取る。
人に見られないように。
それがちゃんとできる人だったみたいなので。
私:じゃあ今、それを一緒にやりましょう
こういう神聖な場所だったのに、神様、ごめんなさいってちゃんと時間をとってお詫びしてね。お供えものして。
そしたら、龍神様はそれを見てどう言ってますか?
ユリ:そもそも自分はその土地を守るためにいるのだから、わかればいいと言ってます。
私:じゃあここで一つ賢くなって、知恵がつきましたよね。
私:じゃあ、ユリさん、これに書き換えて、そのあと、さっきの石畳の場面に戻ってきてください。
あなたは家族にクリスマスプレゼントを買おうと思って石畳を歩いている。
さて、その先どうなったんでしょうね?
もうそこも変わっているはずですよ。
どうなりましたか?
私:家族の待つ家に帰って、みんなで楽しくクリスマスを過ごすことができたんですね?
じゃあそれを踏まえてさっきの雪の中をね、おばあちゃん、どう?って心配して訪ねた場面に戻ってください。
今度はどうなってますか?
ユリ:ふふふ……全然変わってしまった。
おばあちゃんの家も立派な屋敷に変わってますね。
私:雪の中をはるばる訪ねてきてくれたお孫さんにはどんな態度?
ユリ:よく来たねって。寒いからまずはお茶をおあがりって言ってますね。
私:優しいおばあちゃんになって、ちゃんと相手をねぎらうことができるようになったんですね。
じゃあ、こちらに書き換えましょうね。
私:そして、さっきユリさんのところに出てきていた母方のおじいちゃん、おばあちゃん、 何をお伝えしたくて出てきたんですか?
もしかしてこのお母さんのことを書き換えて欲しかったのかな?
ユリ:そうなのかもしれない。何かそういう感じがします。
私:自分たちの娘ですものね。そうだと思います。
おじいちゃん、おばあちゃんの顔を見て?
よかったっていう顔をしてますか?
ユリ:ニコニコしてますね。
私:じゃあこれでいい?ってお二人に聞いて?
頷いてたらオッケーです。
私:おじいちゃん、おばあちゃんが、ありがとうねってユリさんんに何かプレゼントをくださった。それは何ですか?
ウリ:笹団子とパスポート。
私: 海外へ行くときのパスポートですか?
ユリ:はい。でも、日本のパスポートじゃない。
なんだろう。パスポートなんだろうか?
パスポートみたいな大きさの、不思議な文字の書いてある冊子?
私:おじいちゃん、おばあちゃん、これは何に使えるの?
ユリ:今は中は見れないけど、持ってたらこれが必ず役に立つからって。
私:素晴らしい! ありがとうございました。
私:じゃあ、ユリさんのガイドにお聞きしますね。
今日ここでユリさんのお母さんの過去世を清算してあげることになっていたんですか?
だから、おじいちゃん、おばあちゃんも出てきて、見守ってたの?
ユリ:そうみたい。
私:お母さんは前前前世からずっとこの「感情」を引きずっているので、そろそろ清算しないと、時間がなかったのだと思います。
魂に刻まれた大きなトゲを抜くには、タイミングがあるようです。
そのタイミングを逃すと、今世での解放が不可能になります。
私:解説をすると、
①前世では、雪の中を祖母を案じて訪ねたのに、冷たい対応をされました。
②冷たい性格になった理由は、前前世で、ここぞというときにいつも運の悪い事が起き、卑屈になっていたからです。
③運の悪いことが続く理由は、前前前世で、池に住む龍神を怒らせたからだと思い込んでいました。
こういう場合は、一番古い前前前世を書き換えます。
そうすると、前前世→前世の順に自動的に書き変わっていきます。
前世だけではなく、こんなふうに、「その原因」「さらにその原因」と辿っていくと、過去の感情を大きく解放できます。
ちなみに、前前前世よりもっと前まで辿ることも可能です。
それにしても、ユリさん、初めての書き換えなのにここまで出来るなんてすごい!
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