さて、一昨日のユリさんのミラクルセラピー講座は、過去世リーディング&書き換えでした。
説明のあと、早速、実践練習です。
ユリさんは母親との葛藤があるそうなので、なぜ今世、母親と親子になったのかを視てみることにします。
ユリ:さっきから、母方の祖父母がちらちらと視えるので何か関係しているかも。
初めてですので、誘導します。
私:あまり「視えるかな?」とか「できるかな?」とか気にせず、気楽に遊びと思ってやってみてください。
(誘導する)
私:じゃあ、ユリさんが、なぜ今世、お母さんの娘として生まれてきたのか、その原因がわかる過去世を見せてください。3、2、1。
まず、ふーっと息を吐いて、リラックスしながら足元を感じてみます。
足の下は(なんとなくでいいですよ)、硬いのか、柔らかいのか、草の上とか砂浜とか、どんな感じがしますか?
ユリ: 藁靴を履いています。寒い。雪。
私:下半身はどんな服を着ているんでしょうね?
ユリ:ももひきと着物。
私:頭はどうですか? 傘をかぶったりとかしてるのかな?
ユリ:傘は手に持ってますね。
江戸時代っぽいんですかね?
私、男の人で、ちょんまげですね。
私:若いですか? それともご年配?
ユリ:30歳前後。
私:外の雪の中を歩いてるの?
ユリ:外から家に入ってきたところ。
私:それはあなたの家ですか?
ユリ: 人の家だと思います。
私:お友達とか、親戚とか、知り合いとか?
ユリ: おばあちゃんを訪ねてきた。祖母です、血のつながった。寒いし、雪が降ってるから心配して様子を見に来た感じですね。
私:おばあちゃんはあなたが来たことを喜んでくれたんですか?
ユリ:いいえ。「ろくでもない」って言ってます。
わざわざ雪の中を来るなんて、無駄なことをするなと。
私: へえー、なんでだろう? おばあちゃんは嬉しくないんですかね?
ユリ:とっても気難しいみたい。 これが今の母ですね。
私:難しい性格なんですね。
ユリ:囲炉裏の火箸を掴んで、説教してます。 立ったまま。
母親は亡くなっていて、祖母に育てられたみたい。
重要な場面へ進みます。
私:あなたのその人生でどんな重要なことがありましたか?
ユリ:山菜取りで山に入ってます。
たぶん母親と一緒に山に入ったけど、そこで事故が起きた? 母親が足をすべらせたかなんかで亡くなってしまうという経験をしているようです。
そのことはあなたの中にどういう気持ちとして残ったんだろう?
ユリ: 自分が悪い。自分が山菜採りに行くって言わなければよかったと思ってるみたい。
私:その事故でお母さんが亡くなった時、おばあちゃんは何か言いましたか?
ユリ:すごく怒ってました。 お前のせいだ!みたいな。
年をとってせっかくゆっくりしてたのに、娘が亡くなったことで自分の負担が増えてしまった、そのことを怒ってる感じ。
お母さんがやってた家事とか、孫の面倒を看るとか、様々なことで負担が増えたって。
ユリ:男の人の姿が見えないのでよくわからないですけど、おばあちゃんと母親と私と3人暮らしだったみたい。
中間世へ進みます。
私:中間世に戻ったあなたには、今、すべてのことが分かります。 なぜこの人生を体験しようと思ったんですか?
例えば、山菜採りに行ってもお母さんと無事に帰ってくる、でも良かったし、怪我をするだけでも良かったし。
それなのに亡くなってしまって、しかもおばあちゃんからそういう態度をとられる……なぜこれを経験したかったの?
ユリ: おばあちゃんが経験しないといけないことだった。
私はその経験を手伝う役目を果たしただけ。
どちらかっていうと、おばあちゃんがメインで、私と母親はおばあちゃんをサポートする役目だった。
おばあちゃんはその経験で気づきを得て、ほんとは変わらないといけなかったんだけど……。
それはうまくいかなかった。
でも、それは私と母親の責任ではなかった的な。そんな感じ。
私:なるほど。おばあちゃんが何か気づきを得なければいけない目的があって、それをお手伝いしただけで、結果的におばあちゃんはうまくいかなかったんですね。
私:じゃあ、それを踏まえて書き換えを視てください。
ユリ:結局、3人で山菜取りに行った。
お母さんはやっぱり足を滑らせて落ちたけど。3人だったからなんとか助けられたというか、怪我はしたけど大したことなく済んだ。
ユリ:お母さんが怪我をして寝込んだせいで、おばあちゃんと私とで家事を分担することになって、3人で協力しながらうまく回るようになった。
私:最初のストーリーでは、2人で山菜採りに行きましたよね?
なんで最初から3人で行かなかったんだろう?
ユリ: おばあちゃんが、山菜取りは自分の役割じゃないって。
自分年だから、山歩きなんかしたくないって言ってたんだけど、まあ、健康にもいいから、そんな遠くまで行くわけじゃないし、昔はよく行ってた場所でしょ?って言って3人で出かけた。
出かける時間もおばあちゃんに合わせて短くして。
こちらのストーリーに書き換えたあと、私に浮かんだストーリーもお伝えします。
私:基本的にはユリさんと一緒です。
今度は3人で行ってるんです。
最初のストーリーの時は誘っても、おばあちゃんが嫌だよ、って。 私は年寄りだしとかなんとか、ブツブツ言ってたんですけど。
私:書き換えのストーリーの時には、なんでおばあちゃんが一緒に行ってくれたかっていうと、
「いつもそういうけど、長く歩かなくてもいいし、そんな山の上
の方まで行かずにすぐ帰ってくるから」って、
家にいるより歩いたほうが健康にもなるし、それにほら、おばあちゃんはあの山にすごく親しんできて、自分たちの知らない場所とかも熟知してるし、山菜の知識も豊富だからそれを教えてよ、みたいな感じでお願いしたら、渋々腰を上げたって感じだったんですけど。
私:でも、いざ山へ行って「ほら、ここにも、こういうところにもあるんだよ」みたいに教えてもらって、「さすがおばあちゃん、すごい!」みたいにておばあちゃんのこと立てたら、おばあちゃんはすごく気分良くなったみたいな、そんな感じがしますね。
私:さて、初めての過去世リーディング&書き換えをやってみて、どうでしたか?
ユリ:最後の場面が(最初のとは)随分変わってたな~と思って。
私:うん、面白いでしょう?
当時の母親は誰でしたか?
ユリ:今世の娘でした。
当時のおばあちゃんが今の母親で、当時の母親が今の娘、ですね。
ユリさんはとても上手にリ-ディングも書き換えもスラスラとこなしていました。
それはそれでOKなのですが…。
私はおばあちゃんがなぜこんなにも厳しく冷い性格なのだろう?と気になっていました。
そのキャラはきっとさらに前の過去世から引きずっているような気がします。
本来なら練習はここまでで十分なのですが。
私:自分の娘が山菜採りに行って事故で亡くなるのに、そのことを悲しむよりも、自分が厄介な立場になったと腹を立てたり、孫が雪の中を心配して訪ねてきても、「かわざわざ来なくていい。ろくでもないね」みたいなこと言うのは、もっと前の過去世に原因があるはずなんですよ。
私:おばあちゃんがなんでそういう性格になったのか、それに関わる過去生を見るといいと思うんですけど、やってみますか?
そう言っただけなのに、ユリさんが、
「なんか、石畳の道でカツアゲにあってる人がいるんですけど」って。
え?
もう過去世の過去世が視えているの?
(つづく)
・・・・・・・・・・・・・
個人セッションは、こちら。
過去の記事をまとめて読むなら電子書籍。こちら。
姉妹版ブログ
『聖なる樹のヒプノセラピー物語』も読んでね!