(つづき)
台座の辺りを掃除しようとしたまさにそのとき、窓辺にカラスがやってきます。
あっ、カラス……!
振り向いてカラスに気を取られた瞬間、左手が台に触れてしまいます。
激痛が走ります。
「きゃああっ!」という叫び声を聞いて、2~3人の巫女仲間が部屋に飛び込んできます。
「大丈夫? 大丈夫?」
慌ててN子さんを救護室へと連れて行くのです。
指は真っ赤になり、腫れあがっています。
私:(過去世をリーディングしながら)ん? これを書き換えるの? これだけだとなんてことないストーリーだけど。もっと何かあるんじゃないかな?
そうだ、カラスは何しに来たんだっけ?
実はこのカラス、くちばしに小さな赤い実を咥えていました。
カラスは神様のお使いです。
急を要するときに神様の伝言を持ってくるのですが、それは咥えている実の色で判断するのです。
色によって、
・近々、天変地異が起きる可能性がある
・大事な訪問者がやって来る
など。
そして赤い実のときは、「国に攻め入ろうとしている敵がいる」「どこかの国が、我が国に攻め入る準備をしている」など、緊急事態を知らせています。
N子さんは指の激痛でパニックとなり、それを国王に報告するのを忘れていました。
ハッと思い出し、慌てて報告したときには、時すでに遅し…
国は大変な被害を被るのでした。
そのときの「私が早く言わなかったから、大変なことになってしまった」という感情が今世で吹き出し、当時と同じような症状が出たのです。
吹き出したきっかけは、N子さんが1年半ほど前から関わっている仕事です。
「お客さんに早く言わなかったから、大変なことになってしまった」と、たまたま当時と似たような感情を抱いたからなのです。
このように前世で体験した強い「感情」は、転生しても持ち越され、同じような感情を抱く出来事があると吹き出してきて、当時のような症状を引き起こすのです。
それゆえ「過去世の感情解放」は本当に必要なのです。
さて、この書き換えですが……。
N子さんが台座に触れてしまい、激痛が走るところまでは同じです。
今度のストーリーでは、N子さんの悲鳴を聞いたカラスがびっくりして思わず「赤い実」をポロリと落としてしまい、それが大理石の床を転がっていきます。
飛び込んできた巫女のひとりが足元に転がってきた実に気づき、急いで国王に知らせたので事なきを得ました。
こうして書き換えは終了したのですが、実はこの過去世を視る前日にN子さんから、
「朝方、手の指に関する過去世を視ようと思ったら、よく視えなかったけど、感じたことがあるので話したい」
と連絡がきていました。
あいにく私に時間がなくて、「明日でいい?」とその場で話すことはできなかったのですが。
翌日はN子さんが時間が取れず。
その夜、この過去世を視たのです。
さらにその翌日、N子さんに連絡すると、
N子:昨日になったらもう大丈夫な気がしてきたからいいんだけど、実は「炎症」という言葉が降ってきたの。もしかして指が腫れてる原因は炎症なのかなと思って。
その通りです。
毒に触れて炎症を起こしていたのです。
そして私が書き換えた時点で、N子さんの潜在意識の中でも書き換えが起きて解放されていたということでしょう
私たちが集合意識で繋がっているがゆえに成せる業(わざ)です。笑
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