(つづき)
さて、ハルさんはこの日、もうひとつ大きな過去世を解放しました。
ハルさんが何気なくこう言ったのです。
ハル:若いころは、たとえばキャンプへ行くときなどに、天気予報が雨だと、「晴れにしてください」って宣言していたんです。
そうすると、不思議と天気が変わるんです。
でも、「その代わりに〇〇を捧げますから」みたいに言っている自分に気が付いて、「これ、言っちゃだめだ」ってやめたんですけど。
それを聞いたとき、まだ若いのに、まるでやせこけた老婆のようにボロボロになっている女性のヴィジョンが視えました。
もしかして、身代わりに自分を差し出している…?
私:ねえ、それ、過去世があるよ!
日本の古い時代でしょうか。
当時、ハルさんは天界から人々をサポートするために降りてきた巫女さんのような存在です。
懸命に人々に尽くしています。
田植えのあとに大雨がきそうなときは、天に雨を降らせないよう祈ります。
日照りが続くときは、雨を降らせるように祈ります。
効果は抜群です。
彼女は天気を変えることができるのです。
ただし…。
彼女は祈りの際に、必ずこう言うのです。
「天気を変えてください。その代わりに、私のエネルギーを差し上げます」
自分の身を削って祈り続けた結果、彼女は老婆のような顔になり、体も骨と皮だけのガリガリに…。
まだ20代の若さなのに、朽ち果てて天に帰っていきます。
書き換えのストーリーでは、雲の上で体を休めている彼女の横に神様がいて、一緒に下界を見下ろしています。
そこにはやはり人々をサポートしている彼女の姿があるのですが、今度は天に祈るのではなく、天気の変化をいち早く察知すると、その対処方法を教えています。
日照りが続きそうなときは、ため池を作ることや、大雨がきそうなときは柵で畑を囲ったり、作物が倒れないように支柱で支えたり。
人々が天災の被害にあわないようにと「天災」をなくすのではなく、天災がきたときの「備え」を教える。
神様:人々に必要なのは「知恵」なんじゃよ
再び人間界へと降りて行った彼女は、人間に「知恵」を授けるのでした。
ハルさんは、「ボロボロになってみんなのために死ぬことも本望」と言うのですが、私の考えは違います。
6000件以上の過去世を視てきて分かったことは、「自己犠牲は美徳ではない」ということです。
そのときは美談のように思えますが、中間世へ行ったとき、助けてもらった相手が「私のせいで…」と罪悪感を抱くことも多々あるのです。
そしてその罪悪感は転生しても持ち越されていきます。
私:だから、ボロボロになってみんなのために死んではいけないの。みんながそのことによって後々、罪悪感を抱くから。
自分もみんなも、全員がハッピーにならなくちゃいけないんだよ!
もう修行は終わらせましょう!
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