(つづき)
白マントの男は、庭掃除をしている小太りの男性に近づき、柵の外から声をかけます。
白マント:ここにはとてもきれいなお嬢さんがいるが、実は養女だというのは本当かい?
召使い:とんでもない! 奥様がお産みになった子だよ!
白マント:それは確かなのかい? 人間の子じゃないという噂もあるが?
召使いは以前、屋敷の主人と奥様が、この子の能力を絶対に外部に知られないように気をつけなければと話しているのを、小耳に挟んだことがありました。
娘はほかの子と違ってことさら純粋で天真爛漫でしたから、何か秘密があるのかもしれないと思い、ならば大切にお守りせねばと心に誓ったのでした。
そのような経緯があったので、ムキになって、
「何もない、変なこと言わずに帰ってくれ!」
と白マントたちを追い返そうとしました。
しかし、召使いがムキになったことで、男たちは、情報は間違いないと確信を得て、彼女を誘拐したのです。
(ちなみにこの召使いは今世でアユさんのご主人に転生しています)
彼女の能力というのは、頭頂から宇宙へ繋がり、彼女自身が発光体となって、宇宙から降ろしたエネルギーを体全体から放射することができるというものでした。
高波動のエネルギーを降ろした瞬間、自分の体から放射し、伝播させることができる、つまり、世界の波動を一瞬にして変えることができるのです。
どのようなエネルギーも操れるため、逆に低い波動のエネルギーを瞬時に伝播させることも可能なのです。
白マントたちは、それを狙っていました。
自分たちの理念と同じ周波数につながって、それを降ろし、伝播させてほしい。
当然のことながら、彼女は首を横に振ります。
言うことを聞かないと家族を皆殺しにするぞと脅されても。
とうとう彼らは強硬手段に出ます。
小さなグラスを用意すると、彼らの手首に傷をつけ、1、2滴ずつの血を垂らしていきます。
その集めた血を、後手に縛った彼女の口をこじ開けて無理矢理飲ませようとしたのです。
彼らの血(の周波数)が彼女の体に入ることで、自分たちと同じ仲間になるからです。
しかし、口に含んだ瞬間、彼女は生き絶え、真っ黒なミイラになってしまいました。
(波動の低い血が混ざった時点で命が終わるようになっていたのです)
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書き換えを視ます。
突然ミイラになった彼女を見て、白マントの男たちは驚き、動揺します。
そのまま放置しておくわけにもいかないので、とりあえず倉庫として使っている小部屋へ運び、自分たちは別部屋で今後の対策を練ることにしした。
その間に、(彼女が誕生する前に屋敷に現れた)魔女のおばあさんが違う次元からそっと現れ、ミイラの口に白いキャラメルのようなものを含ませます。
すると、ミイラが人間の彼女に戻りました。まるで何事もなかったかのように。
魔女はにっこり笑い、「さあ、帰ろうか」と一緒に消えていくのです。
一方、白マントのアジトでは、ミイラが消えたぞ、いなくなったぞ!と大騒ぎになっていました。
そのとき、ひとりが白いキャラメルのようなものを見つけます。
魔女が部屋を去る前に、残りをすべて部屋に置いていったのです。
男たちが「これはなんだ?」と手に取り、クンクンと匂いをかぐと、その香りの周波数が影響して、彼らの波動に変化を生じさせます。
互いに顔を見合わせ、「俺たち何やってたんだっけ? そうそう、世界平和だ! 世界平和を目指してやるべきことをやらなきゃな!」と。
こうして秘密結社はいつしか善人の組織になってしまうのです。
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レイキ伝授を始めたとき、1本の白い杖がアユさんの頭頂から体の中にまっすぐ降りていましたが、解放が終わると、その白い杖は細い光の柱に変わっていました。
白いひげのおじいさん(神様のような人)が出てきて、私に「ご苦労じゃったのう」って。笑
アユさんは天使のようです。
このときの過去世により、能力を封印したままになっていたので、それを解くためにレイキ伝授が必要だったのでしょう。
もともと自分の中に光を取り込み、それを全身から放射し、伝播する力を持っているのだと思います。
今世に生まれ変わり、その力を遺憾なく発揮するためには、この過去世をこのタイミングで解放する必要があったのです。
私:今までは宇宙エネルギーを取り入れる力が滞っていたけど、今日を皮切りにどんどんエネルギーを流せるようになるから、毎日レイキを使っていってね。
そうすると回復が早くなるから。
このあとも「解放」は続きます。
(つづく)
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