(つづき)
解放のテーマはN子さんの「指」です。
1年ぐらい前から手の指が膨らんでいるそうです。
コロナ禍でステイホームが多くなり、体重が増えたので、指も太ったのだと思っていたそうです。
ところが、指だけが異常に太っている気がして病院へ行ったところ、「末端肥大症」と診断されたとのこと。
手足など体の先端が肥大する病気なのだそう。
原因は不明ですが、成長ホルモンが過剰につくられることと関係しているそうです。
先日、アクセス・バーズの練習会のときにその話を聞いたのですが、その際、川に手をつけている過去世が視えました。
「それ、過去世から来ているんだと思う、解放したら治ると思うよ」と言うと、同席していたM子さんのガイドが「はい」と合図をしてきました。
私:じゃあ、まずその過去世から視てみますね。
かなり古い西洋の時代です。
大きな川の水に手を入れて作業している男性たちが見えます。
魚を捕っているのでしょうか。
あるときから、手が腫れてしびれるようになりますが、その原因がわかりません。
実は上流から有害物質が流れてきていたのです。
上流では、ひとりの男が川の中に入り、中古の機械の部品のようなものを洗っています。
部品のサビを擦り落とし、販売用にきれいにするために、有害な薬品を使用しています。
男はその薬品が有害であることも、自身も薬害の被害者になる危険性があることも認識しています。
それでも、その部品が高値で売買されていて、よい稼ぎになるので引き受けたのです。
それは自分の娘が病気で、治療に高価な薬が必要だっだからです。
そのうち下流での騒ぎが耳に入り、身を隠すためにより上流へと移っていきますが、下流に有毒が流れていくことには変わりなく、ついには正体がバレる前に姿を消します。
しかし、結局高価な薬を手にいれても娘は回復することなく亡くなってしまいました。
私:このときの男性の罪悪感が残っているから解放しなくちゃいけないの。この娘がN子さんなの。
男性は誰かわかる?
N子:多分、今世の父親だと思う。
中間世でこのシナリオの意味を聞いてみると……。
「このストーリーでは、誰もハッピーにならなかった」と。
男性も、被害を受けた漁師たちも、病気の娘も。
たとえ薬を服用して病気が治っていたとしても、父親がそのような仕事で得たお金で購入した薬だと知ったなら、罪悪感に苛まれたことでしょう。
私:じゃあ、書き換えのストーリーを視てみます。
男性が川に入り、部品を磨こうとすると、そこに娘の姿が現れます。薄くぼんやりとしています。
その娘が、「お父さん、やめて。お父さん、やめて」と悲痛な面持ちで懇願するのです。
父親は気になり、作業をやめて家へ戻ります。
娘の寝ているベッドへ駆け寄ると、まさにその瞬間、娘は息を引き取るのでした。
娘は自分の命に替えて、父親が罪を犯さないよう守ったのでした。
さて、過去世は書き換えましたが、今度はリレー形式で指の解放を試してみることにしました。
(つづく)
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