(つづき)
私:ねえ、Yokoさん、さっき「先生」が寝ているときに「黒いもやもや」に入り込まれたって言ってたでしょ?
夢の中を使えば、誰でもこういうことって、できちゃうのかな? だとしたら、怖いよね。
Yoko:う~ん、そうではない気がする。
「私、この人に入りたいから、入ります!」みたいな感じじゃなくて、それもシナリオで起きているんじゃないかな。
私:そっか、そういうシナリオだったってこと?
(*2日後、Mさんのガイドに聞くと、これはやはりシナリオとのことでした。ただし、個人のシナリオではなく、「宇宙のシナリオ」とのこと)
この世界では個人個人のシナリオもあり、宇宙のシナリオもあり、もしかするとそれぞれの星のシナリオもあり……と複雑に絡み合っているのかもしれません。
私:それにしても、この書き換えって、きっと今でなきゃできなかったよね。
Yokoさんが陰陽の話をしてくれたけど、私たちの中でしっかりそのことが腑に落ちていなければできなかったと思う。
私も数年前までは、そんな黒いものは排除しなきゃと思っていた。
そういう概念のままだったら、きっと「黒いもやもや」を助けられなかったと思う。
あなたたちも生かしたいし、光も必要。両方が成立するにはどうしたらいいの?っていう発想はなかったから。
闇、悪者を排除してやっつけて、光だけの世界にするのが良いことだと勘違いしていたし。
そうではないんだよね。
この世界は陰陽のどっちが欠けてもダメな世界だから。
黒だけの玉でもダメで、白だけの玉でもダメで、半分ずつがカチッと組み合わさっているから、バランスが取れて成り立っている世界。
私たちがまずそのことを知って、附に落として、そういう世界なんだって理解して、その上で、こっちの黒い側はあなた達にとって安全な領域なんだよって教えてあげたことで、相手もそうかって納得したわけじゃないですか。
だからYokoさんが陰陽の話をしたときに、すごいなと思った。
Yoko:「黒いもやもや」は、後ろを振り向いて、自分が見るところ(=意識を向けるところ)を変えただけで、あ、全然違う!ってわかった感じだったもん。
自分の居場所はこっちだ、白も必要だけど、自分の住みやすい世界もちゃんとこっちにあるんだって気づいてた。
私:白の中にある黒い点に焦点を合わせると、どんどん白に侵略されていくっていう不安が起きて、自分を拡大させなきゃと思って、白の中に染み出していこうとする。
そうするとどっちもいい思いをしないけど、こっちに黒い世界があるよねとわかって、「そっか」って反転すれば、ちゃんと黒の世界の方へいける。
Yoko:それを俯瞰してみれば、こうやって2つのバランスで成り立ってる世界だってわかるんもんね。
私:うん。だから、私たちの概念がこの段階まで来てないとできなかったと思う。
以前は、ひとつのストーリーをただAからBに書き換えるだけだったけど、最近はそれだけでは済まなくて、だんだん高度になってきてる。
さっきみたいに、解放をしている最中に、相手の人に講座のような話をしてる。笑
真理やしくみを教えてあげることで、相手も「ああ、なるほど」って納得するみたいな。
そして、相手に納得してもらうためには、まず私たちが日々探求していろんなことをわかっていかないと納得させられないから、こういう時間って大事だよね。
そのとき、N子さんが口を開きました。
N子:私はちょっと混乱してて……。
あの蛇女?にょろにょろ?っていうのは、自分の中の黒い部分だと思っていたけど、違うんですよね? 自分自身も陰陽だと思えばいいの?
私:あれを仮に「感情の陰陽」だとするなら、人は陰も陽もどちらの感情も体験するようにできているんですよね。
たとえばさっき、3人でランチに行ったでしょ?
アジフライを食べて、「あ、おいしい」って「白い感情」を感じたけど、そのあとに、カレーを食べて、「ちょっとこれはまずいかな」って「黒の感情」を感じた。笑
それも当然のことなんだよね。
白も黒も、どちらの感情も経験しに来ているから。
ただ、経験するだけで終わればいいんだけど、白い感情は、水でいうなら、軽くて蒸気になって昇華して終わるんだけど、黒い感情は氷になって冷凍庫に残っちゃうんだよね。
それを取り出して溶かさなきゃいけないの。
そうでないとどんどん溜まっていって、「心の闇」になっていくから。
N子:じゃぁ、人間の身体や精神が、白い体と黒い体とか、白い精神と黒い精神みたいに、半分ずつ持って生まれてくるわけじゃなくて、陰陽というのは「感情」の話なんですね?
私:陰陽が「感情」という意味ではなくて。
感情を陰陽の玉に例えるならっていうことなんだけど。
すべてのものはバランス、調和ですよね。
人間って、光も闇も感じるから、光側のサポーターとしては、イメージとして天使とか女神がいるし、闇側のサポーターとして悪魔ちゃんとかもいるかもしれないよね。
それでバランスが取れていると思う。
だから、黒だけを排除っていうのはできないし。
でないと、まずいカレーを食べても「おいしい!」って思わなきゃいけないの?ってなっちゃう。笑
そうではないよね。
お料理に対してなら、「美味しくない」とか「好みじゃない」だけで手放せて終わるかもしれないけど、これが人間関係になると、「ああ、悪いことしちゃった」と罪悪感や自責の念を持ったり、「また怒られるんじゃないか」とビクビクするとか、そういう黒い感情が残って、どんどん大きくなっていって、黒が大きくなりすぎると、白を侵食していくから、自分の中でもバランスが悪くなる。
だから、黒と白のバランスを保てるようにしなくちゃいけない、それを中立の状態と呼んでいるんだと思う。
ヒーロー物語とかもそうだけど、ヒーローが白だとすると、悪役は黒で、悪役をやっつけてしまえ!みたいな概念ってあるじゃない?
でも、本当は悪役も自分の心の闇の部分だから、やっつけるんじゃなくて、手をつないで仲良しでいるのが一番良くて。
ただそのためにはバランスが必要で、黒の大きさが大きくなりすぎるとバランス的に崩れてしまう。
そんな感じがする。
人は負の感情があるから、いろんなことを学べるっていうか。
たとえば、人に嫌なことをされて傷ついたら、人を傷つけちゃいけないんだなって学ぶみたいな。
愛を学ぶためには負の感情を経験することも必要なんだと思う。
やっぱり人って愛の生き物だと思うんだよね。
だから、人を傷つけちゃったって思ったら、罪悪感を抱いたり、自責の念に苛まれたりする。
それが強く残ると、転生しても持ち越して、無意識下から発振してしまう。
そして、万物はエネルギーで個々の周波数を持っている。
同様に思考や感情や想い、言葉もエネルギーで、個々の周波数を持っている。
ここに周波数は共振共鳴するっている法則が働くから、たとえ自分では無意識であっても、発振された「感情の周波数」は、
「発振→共振共鳴→その現象を引き寄せる」
を繰り返して、どんどんエスカレートすると、最終的には自分が発振した負の感情に自分が攻撃されてしまうという現象が起きたりする。
それを自身の内側から出ている現象だと気付かずに、霊障だ、外から攻撃されているんだと思い込んで怒りや不安の「黒い感情」を持つと、さらに「発振→共振共鳴→その現象を引き寄せる」が続いていく。
だからこそ、それは必要な経験をしただけであって、経験値は宝となったから、附随して生じた負の感情はもう手放そうねっていう「解放」を伝えるために、私たちは来ている。
「もういいじゃん、済んだことだからさぁ」って。
「握り締めている手を開いて手放そうよ」って言ってるだけですよね。
黒いものをどんどん溶かしていくと、白と黒の中心、「中庸」の位置に来て、自分が自分らしくいられるっていう、なんかそんな感覚です。
N子:じゃあ、さっき解放した黒いものって、私自身の黒いものではないってことですよね?
私:そう。さっきの解放でいうと、過去の先生のエネルギーを助けてあげようと思って連れてきたって感じですよね、象徴で。
その黒いものは、N子さんの中に混ざり込んでいたわけではなく、分離したまま、なんていうか、間借りさせてあげていたような感じ?
だから、静かにしているときはなんでもないんだけど、起きて活動を始めると、それが表面化して、N子さんが(3次元的には)、あれ?いつものN子さんじゃないよ?って見えていただけで。
でも、もう解放したから大丈夫。
(つづく)
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