(つづく)
★この記事のつづき
〈10月20日の餃子パーティでの出来事④〉
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さて、私とカオさん、リカちゃん3人の「解放すべき過去世」です。
一緒に視にいきます。
カオ:江戸時代、東海道かな?
私:あ、私。中学生のときに読んだ『東海道中膝栗毛』の本が大好きで、いつか東海道五十三次を歩くのが夢だったの!
それは3人でお伊勢参りに行く過去世?
Mさんのガイド:いいえ
カオ:行商人だった?
ガイド:はい
カオ: 3人とも背中に籠を背負ってる。行商人の仲間(男性)で、とても気があって仲良しだった?
ガイド:はい
私:重要な出来事は……事故にあう?
ガイド:はい
カオ:リカちゃんが盗賊に襲われる。
それを助けようとしてマサコさんと私が切られ、周りが騒ぎ始めたので盗賊は逃げる。リカちゃんは助かる。
私:じゃあ、リカちゃんに罪悪感があるのかも。自分だけ助かったことに。
書き換えを視ます。
私:リカちゃん、書き換えはどんな感じ?
リカ:ええっと、盗賊が来たときに、私がぱっと上を向いて、「あれはなんじゃ?」って。
で、盗賊が上を見た瞬間に、3人とも荷物を投げ捨てて命からがら逃げる。
盗賊は荷物が目当てだったので、追っては来なかった。
私&カオ:それ、いいね!
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過去世の書換えは頭で考えるのではなく、潜在意識から引っ張ってきます。
そのストーリーを聞いて、「面白い!」「それ、いい!」とプラスの感情が発生した瞬間に、最初のストーリーのマイナス感情が書き換えられます。
つまり、「書換え」は、最初と異なるストーリーを視ることによって、新たにプラスの感情(=B)を発生させ、最初のマイナス感情(=A)を「手放している」のです。
感情=素粒子ですから、この行為は、素粒子を変容させているとも言えるのですが、実際には最初に視た「A」を「B」に書き換えているわけではありません。
わざわざ書き換えているのではなく、最初は「A」を視てマイナス感情を抱き、次に「B」を視てプラス感情を抱いたに過ぎないのです。
量子の世界では観察により存在が確定するといわれています。
「観察」には3次元で「見る」だけでなく、「上」が言うには、「思う」「言葉を発する」「イメージする」行為なども含まれるそうです。
それゆえ、潜在意識下で「Bのイメージ」を「視て」いるのです。
最初に視た感情「A」を手放せる原理は、人はあれこれ思考した結果、最後に視たもの、思考したものに一番強く意識を向ける傾向があるからです。
たとえば、「今日のお昼は、何を食べようかな?」と考えた場合。
「ラーメンにしようかな?」
「トンカツがいいかな?」
「それともハンバーガーにしようかな?」
「スパゲティはどうかな?」
最後に、「やっぱりスパゲティにしよう!」と決めた瞬間、人はもうスパゲティのことしか考えていませんよね?
「どのお店にしようかな」
「スパゲティの種類は何にしようかな?」
それまでに意識を向けていたラーメンや、トンカツやハンバーガーには、もう意識を向けていません。
同様に、「A」のストーリーを視てマイナス感情を持ったとしても、次に「B」のストーリーを視てプラス感情を抱いたなら、もう「B」にしか意識を向けていないのです。
つまり、感情「A」を手放した状態になります。
便宜的に「書き換え」という表現を使っていますが、時間の概念がない量子の世界では、そもそも「上書き」して書き換えること自体、不可能なのです。
ストーリーは観察したその瞬間に生まれているだけだからです。
10年以上前に、ヒプノセラピーでどんなに過去世を視ても現状が変わらず、壁に当たったのは、「A」ばかりを視ていたからです。
潜在意識に残留している過去の感情「A」を手放すには、新たな感情「B」こそが必須なのです。
「上」が、そのことを「書き換え」と表現して、私にこれをやりなさい、これからの時代にとても必要だからと教えてくれたのです。
今はアナログ的にひとつひとつの過去世を視ていますが、10年、20年経ち、人々の意識が今以上に進歩したら、解放はもっと簡単になるかもしれません。
「上」はその都度、新しい手法を必要な人に降ろしていくでしょう。
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さて、3人の過去世解放後、Mさんのガイドが、リカちゃんとカオさんのふたりの間にも解放すべき過去世があると教えてくれました。
これが今世でのカオさんの恋愛に影響していると言います。
リカちゃんが、過去世をリーディングします。
カオさんは大きなお屋敷のお嬢様で、リカちゃんはそこの使用人です。番頭でしょうか。
ふたりは恋に落ちますが、使用人は、お嬢様が身分の違う自分と結婚してもは幸せになれないと思い、他に好きな人ができたと嘘をついて身を引くのです。
しかし、お嬢さんはとても純粋で、別に身分が違っても、好きだったら一緒になったっていいじゃないと思っているので納得できません
まずはリカちゃんが書換えを視ます。
納得のいかないお嬢様でしたが、あきらめて親の決めた人と結婚するというストーリーです。
しかし、カオさんがう~んと考えているので、今度は私が書き換えを視てみます。
使用人は身を引くため、仕事をやめて田舎に帰ります。
お嬢さんはショックを受け、親がどんなに縁談を持ってきても、すべて断ってしまいます。
そのうち心を病み、寝込んでしまうのです。
食べ物も喉を通らなくなり、日に日にやせ細っていきます。
心配した両親が、何か心配事があるのかと聞くと、娘は布団の中で泣きながら、「好きな人がいる」と打ち明けるのです。
その相手を聞いて、驚く両親。
さすがに使用人に娘を嫁がせるわけにはいかないと渋るのですが……。
娘は好きな人と一緒になれないのなら、もうこのまま命が尽きてもいい、生きている意味がないと言います。
そこまで言われたら娘を死なせるわけにはいかない、一度死んでしまったと思えばいいんだから、その人と一緒にさせてあげよう、そう思った両親は娘を連れて使用人の家を訪ねます。
こうして2人は晴れて夫婦になるのです。
田舎の小さな家では婚礼家具を置く場所もありません。
両親はお嫁入り道具ではなく、暮らしに困らないようにと、相応のお金を渡すことにしました。
こうして、今までほど裕福ではないにしても、食べるには困らない生活を送ることができました。
2人は両親に感謝しながら幸せに暮らしました。
両親も時々その様子を見にきて安堵しています。
私:カオさん、この書き換えはどお?
カオ:(ちょっと考えて)やっぱり恋は成就した方が良いよね。このストーリーに書き換えます。
カオさんとリカちゃんがこの講座で出会ったのをきっかけに、20才も歳が離れているにも関わらず、「ノンストレス」と言ってめっちゃ仲がいいのも、かつての恋人だったからでしょうか。
これでカオさんにすてきな白馬に乗った王子様が現れるといいな!
(つづく)
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