それは「オーラクリーニング」を教えていたときのこと。
まずはお手本を見せます。
イシさんにイスに座ってもらい、体の前面、側面、背面と順にオーラをクリーニングしていきます。
「痛みのあるところは特に丁寧にやります」
と説明しながら、イシさんに、
「どこか痛いところがありますか?」
と聞くと、
「肩、首、のど」と。
肩と首……
目をやると、あら、蛇が首に巻き付いてる! 笑
何があったのかしら?
薄暗い森が浮かびました。
木立に囲まれた小さな沼があります。
この蛇はその沼にいたようです。
ひとりの若い女性が沼のそばに立っています。
これがイシさんのよう。
蛇は何か悪いことをしたので、罪人としてこの沼に閉じ込められているようです。
女性に一緒に連れて行ってほしいと懇願しています。
女性は気が弱いので、きっぱりと断ることができません。
イシさんが「今世の私もそうです」って。
蛇は無理矢理、女性の首にのっかってついてきました。
他にも断れなかったいくつかのエネルギーが肩に乗っているようにみえます。
蛇を解放すると、イシさんがだいぶ楽になったけど、肩に少し違和感が残っているといいます。
私:のぞみさん、何か見える?
のぞみ:鷲?のような鳥が肩をがっちり掴んでいる。
意識を向けると、その鳥の姿が侍に変わりました。
冤罪で捕らえられています。
上半身裸で背中を真っ赤になるまで鞭打たれ、最後は命を奪われたようです。
彼の「無念」という気持ちが痛いほど伝わってきます。
書き換えでは未来が出てきました。
立派な寺の門の前に立っている彼。
来世では僧に生まれてくるようです。
寺の境内では宴の準備が整い、身にまとう僧衣などが準備され、スタッフたち5~6人が彼の来るのを今か今かと待っています。
それを見た侍の顔に喜びが溢れ、光になって空へ昇っていきました。
すると。
イシ:あっ! 肩の痛みがなくなりました!
最後は喉です。
イシ:喉が詰まる感じで、声が出ない。以前に2回、過去世を解放してもらって少し楽になったけど、まだ声を出しにくい。
喉元を視ると、赤いカニがしっかり張り付いています。
そのとき。
「声を出しませんので助けてください」
という声が聞こえてきました。
過去世が浮かびます。
江戸時代でしょうか。
イシさんは当時、大きなお屋敷の女官です。
ある日の夜中、たまたま目を覚まし、厠へ向かっていると、物盗りに忍び込んできた2人の男に出くわしました。
黒い着物、黒い頭巾を頭からすっぽりと被っています。
女官が思わず叫びそうになると、刀を首元に突きつけられました。
「声を出しませんので、助けてください」
震えながらか細い声で懇願します。
決して叫ばないし、男を見たことも口外しないと約束して、何とか命を助けてもらいます。
その時の「約束」がカニの姿になって喉に張り付いているため、イシさんは声を出しにくいのです。
書き換えを見ます。
男とばったり出くわした女官は、
「お金のある場所へ案内します」と言って、男たちを敷地中にある蔵へ連れて行きます。
蔵の分厚い扉を開けて男たちに「さあ、どうぞ」と中へ入るよう促します。
実はこの蔵には不審者が忍び込んで来たときのための工夫がしてあります。
分厚い外扉を開けた後に何も操作をしないと、格子状の内扉がすぐに上から降りてくるようになっているのです。
そうとは知らない男たち。喜び勇んで中に入りますが、外扉と内扉の間の狭い空間に閉じ込められてしまいました。
女官は急いで屋敷に戻ると主を起こし、すぐに役人もやってきました。2人は捕えられましたが、なんと身分は農民でした。
刀も偽物です。
聞けば米が不作なのにも関わらず、年貢の取り立てが厳しくて、村では飢え死にする人たちが増え、何とか食料を手に入れたいと切羽詰まってお金を盗みに来たと言うのです。
それを聞いた慈悲深い主は気の毒に思い、米と金を分け与えました。もう二度と罪を犯してはいけないよ、家族も悲しむし、村の人々も悲しむからという言葉に送られ、二人は何度もお礼を言いながら村へ帰っていきました。
このストーリーに書き換えた瞬間、
イシ:あっ! 喉が楽になった! 嘘みたい!
うわ~、驚き。
本当に過去世って不思議。
そして、「解放」の効果も。
体のオーラをクリーニングするだけのはずだったのに、次に行ったのぞみさんにもまたすごいことが起きたのです。
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