さて、新しくミラクルセラピー講座に入られたN子さんの第1回目講義は「インナーチャイルドの癒し」です。
N子さんが講座に来るなり、
N子:今朝ふと、「放置された子供」という言葉が浮かんだんです。
へえ?
もしかして今日の講義が「インナーチャイルドの癒し」だからかな?
でも、ご本人にはお伝えしていなかったのですが……。
子供のころの満たされない、愛に飢えた思いや大人への不満、孤独感などは大人になっても消えることはなく、自分の潜在意識に残っています。
それは、なんとなくもやもやした気持ちや、得体の知れない不安感、いらつきなどとして浮上することがあります。
また理由もなく情緒不安定になったりもします。
その正体が「インナーチャイルド」からきていることに気づかないことが多いのですが…。
かくいう私もこのような勉強をするまでは全く気づきませんでした。
過去世の解放は簡単にできるし、効果も高いのですが、いかんせん「インナーチャイルドの癒し」に関しては、当事者である自分自身にしかできません。
なぜなら最終的な到達点が、
自分が自分を好きになる
自分が自分を愛する
自分が自分を認める
だからです。
自分を愛せない、認められない人は他者をも愛せず、認められない傾向があり、他人の言動に敏感で「傷ついた」「否定された」という感情に陥りやすかったり、あるいは他人の欠点が目につきやすかったり、ジャッジしたりと、人とのコミュニケーションが難しくなるようです。
人は他人に自分を投影して見ているところがあるので、
自分を嫌いな人は、
他人の中にその嫌いな部分を見つけ、
自分を認めていない人は、
他人の中にその認められない部分を見つけてしまうのかもしれません。
私も今でこそ、「そんなこと、気にしなければいいのに」と言えますが、やはりインナーチャイルドが癒されるまではそのような傾向がありました。
そして、インナーチャイルドが癒され、
自分を好きになると、
他人の中に好きな部分を見つけ、
自分を認められるようになると、
他人の中に認める部分を見つけるので、
結果、人間関係はうまくいくようになりました。
N子さんに「インナーチャイルド」を説明し、早速、癒しのワークに入ります。
初めてインナーチャイルドに会いにいった場合は、きょとんとしていたり、拗ねていることが多いのです。
それまでひとりぼっちで「放置」されていたので、にこにこ笑顔ということはあまりありません。
私:インナーチャイルドはどんな表情をしていますか?
N子:こっちをじっと観察している感じ。
私:?
このあとインナーチャイルドと一緒に遊んでもらうのですが、「なにして遊びたい?」と聞くと、「抱っこ」と。
N子さんはしばらくの間、インナーチャイルドを抱っこしていました。
その後。
N子:お砂場で遊び始めました。……ときどき後ろを振り向いて、私がちゃんとそこにいるかを確認しています。
私:?
時間はたっぷりあるから、好きなだけ遊んでねと声をかけて待っていると、N子さんは15分間もインナーチャイルドと遊んでいました。
お別れのときに「大好きだよ」「愛しているよ」「また会いにくるね」などと声かけをしてハグしてもらうと、
N子:「ほんとかな?」という顔で私を見ています。
私:?
N子:数年前にもマサコさんにインナーチャイルドの癒し方を教えてもらったことがあって、そのときにちょこちょこっとやっただけで、その後「放置」していたから、「前にもそう言ったよね?」って思っているみたい。
なるほど!
謎が解けました。
以前にも教えたことはすっかり忘れていましたが、インナーチャイルドはN子さんのことを「今度はほんとかな?」と観察していたのでした。笑
過去の記事をまとめて読むなら電子書籍!
一年分の全記事が一冊になっています。
『過去世診療所〈実例集①〉』~2014年度分
『過去世診療所〈実例集②〉』~2015年度分
『過去世診療所〈実例集③〉』~2016年度分
『過去世診療所〈実例集④〉』~2017年度分
『過去世診療所〈実例集⑤〉』~2018年度分
姉妹版ブログ
『聖なる樹のヒプノセラピー物語』も読んでね!