さて、最近ミラクルセラピー講座に入られたN子さんの話。
3年前に開業した自営業者です。
N子:仕事は楽しいし、どんどん突き進んでいけばいいのもわかっているのに、なんだか、
「このまま進むのがこわい」
「向き合いたくない」
「逃げ出したい」
という気持ちが出てきちゃう。
これは過去世がらみの気がします。
浮かんできたのは、神父だったときの過去世です。
(奇しくもこの日、N子さんは十字架のペンダントをしていました)
神父は苦悩の表情を浮かべています。
子供のころから神父になりたいと決めていた彼は、脇見もせずにその道をまっしぐらに進んできました。
常に「光」だけを見て歩んできたので、人間の心の闇に目を向けることも、触れることもありませんでした。
ところが…。
神父になり、人々から人生相談をされたり、懺悔の内容を聞いていると、今まで自分が見てこなかった(見ようとしなかった)どろどろとした心の闇に次々と触れることになります。
自分には考えもつかなかった世界です。
あの善良そうに見える人が、裏でそんな悪いことをしているのか。
人の心の闇を知れば知るほどこわい。
闇は深く、深く、どこまでも果てしない…。
これ以上どろどろした話を聞きたくない。
耳を塞ぎたい。
もう逃げ出したい。
中間世ではガイドから、
「神に仕えるということは、あなた自身が神になることを目指すものではない。この人間界の心の闇に向き合い、そこに光をあててあげることだよ」
という言葉をもらいました。
そして「書き換え」が傑作でした! 笑
神が「ほら、こちらに来てごらん」と神父を給湯室へ連れて行き、
「そんなに悩むことはないぞ。ほれ、こうすればいい」と、
小ぶりのやかんに熱湯を入れ、そこに茶葉をひとつかみ、ばっ! と入れ、やかんをしばし揺すったあと、やかんのお湯を流しにじゃ~っと流していきます。
神:これで、流れてゆくんじゃ。案ずることはないぞ。
N子さんはこれを聞いて大笑い。
何を目にしても、耳にしても、その「闇のエネルギー」をお湯+茶葉に転写して手放してしまうということのようです。
こちらのストーリーに書き換えて完了かと思いきや、目を閉じて聞いていたN子さんが目を開けた瞬間、
「あっ……!」
私:どうしたの?
N子:急に喉が苦しくなった! 締め付けられる感じ。
え、なんだろう?
私:ええっと、じゃあ、誘導するね。その「喉が苦しい」サブパーソナリティ、出てきて?
N子:女の子が出てきた。
私:あなたはN子さんのインナーチャイルド?
N子:違うみたい。過去世から? ずっと一緒みたい。
過去世へと誘導します。
N子:広場のようなところ? 両腕を抱えられた男の人が、首を切られようとしている。
冤罪のようです。
そのとき。
N子:鳥が飛んでる。鷹のような・・・。
その先を見ようとすると、なぜかその鳥の羽が顔にべたりと張り付くような感じで何も見えないと言います。
N子:私の顔の真ん前に、横向きにいるので、前が何も見えない。
その鳥の羽が目の前を覆っている感じ。
鳥が頭上に移動するよう誘導したのですが・・・。
N子:頭の上に移動したけど、やっぱりもやがかかったように、何も見えません。
そのうち、
N子:ここからその男の人を見ていたんだけど、今は自分がその人になってる。この人は私なのかな…?
私:あ…! その男の人、目が見えてない!
誰かにだまされて薬を飲まされたのかな? 視力を失ってる。
身近にいる、信頼していた人の裏切りにあったようです。
純粋だった彼は人の「心の闇」に驚き、打ちひしがれています。
そうか、このときの感情を持ち越して転生し、神父になっていたのでしょう。
神父の過去世を解放しましたが、その大元がこの過去世だったようです。
鳥はその男性が飼っていたのです。
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