(つづき)
私:どうやってこの部屋が開くのかな…
あ、なるほどね。
この光の玉に戻ったことで、あえて言うなら、重たい鉄の扉がそこに立ちはだかっているんですけど、そのわずかな隙間っていうんですかね、そこからこの金色の光が差し込んでいくんですよ。
玉は外に浮いてるだけなんですけど、じわじわじわじわって光が暗い部屋の中に差し込みながら入っていく。
少しずつ、少しずつ。
それを阻止しようとして分離させられちゃったんだ。
ああ、でも、この秘密の部屋の怖いこと……
なんだろう?
真っ暗な部屋の中に薄暗い人影? ゾンビみたいなのが、ササササッてうごめいているのが見えるんですよね。
これ、なんだろう?
これが人間界の闇ですかね?
ここに固まってんのかな?
情報がここを通して降りてくるから黒に染まってるっていうか、そんな感じなの?
なんかね、面白いんですけど、上から見てると、ほんとにきれいな光の情報が、地上階にす~っと降りていくはずなのに、なぜか途中から薄暗いものに変わって降りていくの。
ハナさんがそれに気がついてこの部屋に駆けつけて来たって感じなんですよね。
で、今、光が差し込んでいって、部屋の中がぼんやり見えてきたら、その黒いゾンビみたいなのがうごめいているのが見えるんですよね。
光がもっと入って、もっと明るくなってくると、この影の人たちがみんな消えちゃって、ここにいられなくなっちゃうから、それでハナさんのこと、恐れたんだと思います。
ここで何をやってんのかな?
例えば、白魔術と黒魔術があるとすると、ここから黒魔術的に降ろしてる?
例えていうなら、「こういう悪いことに使えるよー」とか、「人を呪い殺すのに使えるよ~」みたいに、黒に染めてから降ろしている感じ。
それを地上でキャッチできる人たちがいて。
で、白魔術的に降りていくものもあって、それは白魔術師たちがキャッチできるんだけど、結局、地上では光と闇の攻防戦じゃないけど、白魔術師と黒魔術師が戦わなきゃいけない現実が起きているんですよね。
でも、この暗い部屋は、地上にいる人間の心の闇が投影されてできてるから、どうしたらいいのかなぁ……。
ここに実際に「人間」がいるわけじゃないんだよね。
そういえば、ハナさん、心臓は治った?
ハナ:はい、すっかり治りました。
なんか今回は人っぽくないからなのか、どうしたいの、みたいのが全然出てこなくて。
ただ「割れちゃった~、どうしよう~」みたいな。
なんで? とか疑問とかも出てこないんですよ。
でも、Mさんが向こうから来るの、すごいわかって。
やっときた! と思った。
このあと、ハナさんが不思議なことを言うのです。
ハナ:私、すごい昔から夢に見るのが、「ここに行かなきゃいけない」ってすごく思うんですよね。
でも、「そこには行っちゃいけない」みたいな。
年に1回か2回見るんですけど、ものすごくそこに行きたいっていうのがあるんですよね
私:それ、さっきの過去世じゃない?
ハナ:で、そこまでたどりついたと思ったらバ~ン! ってなっちゃうみたいな。
私:まさにこれですね。
その部屋から降りてくる情報は、人間たちの心の闇が反映されているから、歪んで降りてくるんですよね。
私:心の闇っていうのは、過去に経験した感情のうち、「負」に振れたままになっている部分なの。
そのままにしておくと、どんどん「闇」が深くなっていくんです。
そして、「思考」も「闇寄り」になっていくの。
銃とかもそうじゃないですか?
人間は、動物じゃなくて人を殺傷するための銃を作るようになるわけでしょう?
刀だって、人を切るための道具じゃない?
そういうものをひらめいて作る人達がいるわけですよね?
人が人を殺すための道具を作るっていうひらめきが来るわけでしょう?
問題は、自分では「思考」が「闇寄り」になっていることに気づかないことなの。
でも、解決方法があって、その「負の感情」を「解放」して、つまり手放して、自分を中立に戻せばいいんだよね。
私:人は「中立」「中庸」でいるときに、魂が一番光ってるの。
そのことを宇宙ぜ~んぶに教えてあげるにはどうすればいいのかな?
ナオ:意識でやればできるんじゃないですか?
私:意識で? そうか、意識は繋がってるもんね。
あ、意識なんだから…
さっき、ハナさんが一瞬のうちに素粒子レベルにバラバラにされたじゃないですか?
あれとおんなじようなことをやるのは、どお?
今、宇宙中の意識を一瞬だよ? 一瞬、全て素粒子に戻すの。
そして、素粒子に戻っている間に、「負の感情」を中庸に戻す解放のやり方があるよっていうのをインストールする。
で、また一瞬のうちにすべての意識を元に戻す。
そういうのはどお?
ハナ:すごくいいって言ってます。
私:すごくいい? やったあ!
じゃあ、みんな目を閉じて、それぞれのイメージでやってみて?
(誘導する)
私:宇宙中のたくさんの素粒子がチラチラチラしてる。
惑星とか地球とか、人間みたいに物質化されているものもあります。
そういうものも含めて、すべてが一瞬のうちに素粒子に戻った瞬間、
「こういう解放ができるんだよね」っていう意識が瞬時にふわっと刷り込まれて、そして次の瞬間、元の形に戻っている。
ほんの1秒かかるか、かからないか。
私がイメージで見えるのは…。
空一面がグレーっぽい色の中でチラチラチラしていた素粒子たちが、
虹色? 光の加減によってちらちら虹色のオーロラみたいな色に変わって空一面に漂っている。
これでうまくいったのかな?
どうですか、ハナさん?
ハナ:出来事としてはそれでいいけど、そこから、種から芽が出て行くのは個々に、それぞれにスピードが違うって。
出来事としてはとても良いって。
私:ここから個々に異なるスピードで変容していくのは、私たちが手を出せる領域じゃないから、とりあえず種は宇宙中に渡したので、いいよってこと?
ハナ:うん
私:じゃあ、これでいいのね。
…そうだね。さっきの秘密工場みたいな部屋がなくなってますね。
消滅してます。
ああ、なんか、今の出来事だけでも波動が変わった人は変わった気がする。
顔が明るくなってるイメージがくる。
あとは何か…え?
イシさんやナオさんたちがピンクのシャボン玉を飛ばしている。
それがぷかぷか空に浮いてる。
きっと愛を送っているんだと思います。
光だけじゃ足りないのかな。
よく「愛と光」っていうけど。
あ、今(降って)きたのは「光だけじゃ足りなくて、やっぱり愛が必要なんだよね」みたいな。
だからシャボン玉をどんどんどんどん飛ばしていて、それが全部ピンク色なんですけど、愛のシャボン玉みたいな感じで。
それを見た子供や他の人たちが、「ああ、あれいいね」って言って、同じようにシャボン玉を飛ばす遊びをやってる。
そうやって伝播して、世界中とか、宇宙中にシャボン玉がどんどん飛んでいってる。
なんかね、そのピンク色のエネルギー、さっきの光を送ったエネルギー? とパチって重なると、しゅっるしゅるって回転を始める感じがするんですよね。
エネルギーが変わるのかな。
なんだろう。
しゅるしゅる回転して、次の瞬間、ぱあん!って火花が散るように活性化されてる気がしますね。
これでOKなのかな?
ナオさん、どう?
大丈夫そう?
ナオ:はい
ああ、良かった!
…と思ったのも束の間、またもやハナさんに異変が起こるのです!
(つづく)
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