(つづき)
そのまま1ヶ月半が経ち、12月になりました。
このころ、すでに卒業しているMさん(ジェスチャーのガイドさんがついている方)と頻繁に連絡をとっていました。
3日も4日も連続で、しかも毎回4~5時間に及ぶ過去世の解放を行うこともありました。
で、素朴な疑問が湧いてきました……。
「変だな? 一体、何をやらされているの? 8月に卒業した後も、これでもかこれでもかと解放を続けさせられるなんて?」
突然、ふっと何かのメッセージが来て、「これを伝えなくちゃ」とMさんに連絡を取ったり、逆にMさんから「なぜかマサコさんにお伝えしておこうと思って」とLINEが来たり。
ふたりの意志に関係なく、まるで見えない力に操られるかのように、「互いに連絡をとっては解放する」を繰り返していました。
ある朝、「これ、一体何をやっているの?」と自問自答した瞬間、ポン!と答えが降ってきました。
「取材!」
え? 取材……?
あっ、そうか!
そういうことだったんだわ!
今年1月から始まったMさん一家の解放が、それはそれはすごくて、次々と展開していく内容が、さながら手の込んだ推理小説の謎解きをしているかのようでした。
伏線があちこちに張られているので、行き詰まることもしばしば。
そのたびにMさんのガイドがジェスチャーで教えてくれるのですが、なにしろこちらの質問に対し、「はい」「いいえ」で答えてくれるだけなので、質問をひねり出すのが至難の業なのです。
質問自体が適切でない場合は、答えすらなく、沈黙されてしまいますし。
これが4時間も5時間も続くと、頭はヘロヘロの状態になります。
質問を考える間、ずっと潜在意識に繋がりっぱなしだからです。
頭がぼ~っとして思考停止状態になります。
Mさんが卒業なさるまでは、もっとハードでした。
「これは今日中に解放しなければならないの?」と聞くと、「はい」と言われ、朝10時に始まった講座が謎解きだけで夜の7時、8時まで、なんと10時間近く続くこともしばしば。
Mさんが帰られた後、気絶したように翌朝まで眠っていたものです。
魂は面白がって謎解きにワクワクしているのですが、3次元の体には疲労が残るので、布団にいくと倒れ込み、目が覚めたら朝になっているという感じです。笑
なぜこんな状況を続けられたのかというと、第一には、「とにかく面白すぎて好奇心が止まらなかった」こと。
そして第二に、Mさんの家族に起きていることは、ご本人がおっしゃるような「霊障」であるはずがない、過去の感情を解放すれば事象は止むはずだという信念があったからです。
1月にいらしたとき、講座受講の理由を、「20年間、主人が霊障に悩まされている」「たまたま電子書籍を読んで、ここに来なければいけないと思った」とおっしゃっていましたが、それに対する私の第一声は、「霊障なんてないですよ?」。
「私の視る世界」には霊障は存在しません。
宇宙の法則はとてもシンプルです。
良いことを思えば、良いことが起こる。
悪いことを思えば、悪いことが起こる。
霊障があると思えば、霊障にあう。
霊障はないと思えば、霊障はない。
自分が霊障にあっていると思い続ける限り、現象は止まないので、まず「そんなものはない」と思うことが大事です。
「霊障」の正体は、自分の中にある「心の闇」が、(人間界でいうところの)負の感情と共振共鳴して引き寄せている現象にすぎません。
対処は簡単で、「心の闇」を形成している「負の感情」を解放すればよいのです。
以前、「霊障」について書いた記事です。
それだけなのですが、問題は日本人の集合意識に「霊障がある」「たたりがある」「霊はこわい」などの刷り込みがあることです。
このことに気づいたのは、国際結婚をしてデンマークで暮らしている生徒Aさんから聞いた話がきっかけでした。
講座では「ラッキーカラーを見てみよう」「金運アップのものを部屋に置くとしたら?」などをおまけで教えています。
セッションメニューに取り入れても面白いですよと。
ところが、Aさんから、「あ、それはいいです。デンマーク人は迷信とか信じないので」と言われたのです。
デンマーク人は霊を信じない、そもそも「お化け」「幽霊」という概念がない。なので、日本に一時帰国したときは、薄暗い路地などをみると、「薄気味悪い、何か出そう」と思うけれど、デンマークではそういう場所を見ても、からっとしていて何も感じない」と。
国民の集合意識にそういった概念がないからでしょう。
イギリス人はオカルト好きなので、幽霊が出ても恐怖を抱くことはないと聞きます。むしろ心霊スポットツアーなどは大人気なのだとか。
同じ地球上なのに、ある国だけは霊が存在せず、ある国では歓迎され、ある国では恐れられる……。笑
そのことを書いた記事
「霊はこわい」「霊障がある」と思い込んでいる人が、霊能者のような人から「それは霊障です」と言われ、おびえたり、不安や恐れを募らせると、その感情が「心の闇」と共振共鳴して、ますます現象を大きくしてしまいます。
霊障はないと信じている私は、「解放」を行うことで、少しでも早く絡み合っている糸の結び目をほどきたかったのです。
Mさんのご主人が夜は眠れないうえに、日中、頭が締め付けられたり、転げ回るほどの体の痛みに苦しんでいると聞いたからです。
その作業は前述のようにMさんのガイドと二人三脚で行いました。
ガイドは今まで私が知らなかった様々なことを教えてくれました。
(つづく)
姉妹版ブログ
『聖なる樹のヒプノセラピー物語』も読んでね!