(つづき)
N美:ひょろりとしたとても細い、髪の長い男性が出てきました。
私:いつからN美さんの中にいるの?
N美:過去世から。
*その過去世を見に行きます。
N美:足元がツルツルしている。バレエシューズを履いている。バレエの衣装を着ている。
私:そこは舞台とか稽古場ですか?
N美:稽古場です。子供の頃からバレエをしている
私:バレエが好きなの?
N美:そんなに好きじゃない。
私:ではなぜやっているの?
N美:これしかできないから。自分にはこれしかないから。
私:踊っていて楽しいの?
N美:はい。
私:他にやりたいことがあるんですか?
N美:いいえ
*重要な場面へ進みます。
N美:もうすぐ舞台が始まるから揉めたくなかった。
私:何があったの?
N美:裏の出来事。舞台が始まる前に、仲間の不祥事を目撃してしまった。でも、そのことを彼(その仲間)に言わなかった。舞台が終わってからも言わなかった。
私:そのことをどう思っていますか?
N美:相手の人がかわいそうだと思った。仲間がその子にひどいことをした。目撃したけど口をつぐんでいたことを後悔している
*中間世へ行きます。
N美:何も言わなかったことを後悔している。
私:自分がそのことに関して言ったり、仲間に何があったのかを聞いたほうがよかったですか?
N美:はい。被害者がかわいそう
*書き換えのストーリーを視ます
*(しばらく待つが、何も出てこない)
私:出て来なければ、続きは次回でもいいですよ。このまま続けてもいいですよ。どちらでもいいです。
N美:続けます
*(が、やはり何も出てこない)
私:思ったようにやってみてください、大丈夫だから。
(もし出てきたストーリーが意に沿わないものだったら、また別のを見にいけばいいだけのことなので)
N美:はい…。被害者に声をかけた。
「どうした? 何があったの?」って。
被害者が何があったかを話してくれた。
それを聞いて加害者、(自分の仲間)に話をした。
私:そうしたら?
N美:そうしたら、彼が相手と向き合ってちゃんと話をしてくれた。
自分が口を挟んだけれど、大変なことにはならずに済んだ。
全部台無しになると思っていたけど、大丈夫だった。
私:(なるほど。このときの「言うと、すべて台無しになるのでは?」という感情を持ち越したから、転生して兵士になったときにも、「休みたいと言うと、解雇されるのでは?」と思っていたのね)
*こんなふうに過去世での「感情」は清算するまで持ち越されていきます。N美さんは今生でも人間関係において、「言うと、関係にヒビが入るのでは?」と恐れるあまり、気持ちに蓋をしているそうです。
*過去の感情解放(清算)はこのように技法を使う以外にも、私たちは日常生活の中で行っています。
たとえば、夢の中でも。
夢=潜在意識の世界です。
私たちは寝ている間、肉体を布団の上に残し、意識は潜在意識に戻っています。
起きたときに「なんだか、変な夢見ちゃった」という時は、夢の中で過去世を見にいっているケースが多いようです。再体験して解放しているのです。
あるいは映画やドラマを見たり、歌を聴いたりしたときに感情移入して涙が出てくるときなども、過去の感情を再体験し、「涙」という形で不要な感情を手放しています。
また、本で読んだ文章や誰かの一言が心に響いて解放が起きることもあります。
今まではそうだったのですが、それとは別に「解放」の技法を用いて過去の感情清算ができるようになったのは「そういう時代になった」からともいえるでしょう。
ときは正に「解放の時代」なのです。
*さて、書き換え後、ガイドに聞いてみました。
私:N美さんが今まで自分の過去世を見ることができなかったのは、この過去世の影響ですか?
ガイド:はい
私:ガイドさん、N美さんに何かメッセージがありますか?
ガイド:大丈夫
(おそらく「すべては大丈夫だよ」という意味)
私:自分の気持ちに蓋をすることと、過去世を見て書き換えることは真逆の行為だから、今までできなかったんですか?
過去世の感情を視るということは、過去の感情を蓋を開けて視ることになるし、その上で書き換えるから?
N美さん、筋肉反射で聞いてみて?
筋肉反射:イエス
私:じゃあ、これでもう今度から自分の過去世も見えるの?
N美:まだある。まだ別の解放すべき過去世があります
私:それは今日やるの?
N美:今日はできない。でも、もうちょっと先にできる。
・・・・・・・・・・・・
その日はそれほど遠くない気がします。
ちなみにこの過去世で出てきたバレエ仲間の加害者と被害者は、いずれもN美さんの会社にいる方だそうです。
そして、この前に視た過去世での「お屋敷の主人」は、やはり会社の上司だったそうです。
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