(つづき)
「お尻の付け根が痛くなるのを経験した過去世」へ誘導します。
N美:7、8歳くらいの女の子です。ワンピースを着ています
緑の草? の上に裸足で立っています。
私::そこへは何をしに来たの?
N美:水を飲みに来た
私::家族は?
N美:いない。一人ぼっち
私:その後、どうしたの?
N美:食べ物を探した。
私:ご両親はどこにいるの?
N美:物心ついたときには両親はいた。理由はわからないけどいつの間にかいなくなって1人になった
その過去世での重要な場面へと進みます。
N美:森の中で足を滑らせて落ちていく。お尻がとてもとても痛い。
私:誰か大人が助けに来てくれたの?
N美:いいえ
私:ではまた1人で登ってきたの?
N美:いいえ
私:どうしたの?
N美:下に降りた。川がある。水を飲んだ。でも、食べものはない。
私:それで、その後どうしたの?
N美:人生が終わった。
私:(ああ、そこで亡くなったんだ) どんな気持ち?
N美:とても寂しい
中間世(あの世)に戻った魂に聞いてみます。
私:どうして両親がいなくなったの?
N美:どこかに連れていかれた。
私:生まれ変わったらどんな人生を送りたい?
N美:ご飯が食べられる人生。
書き換えのストーリを視てもらいます。
N美:父母は連れていかれたけれども、そのことを教えてくれる大人がいた。親戚の人。
その人が引き取って自分を育ててくれた。ご飯もちゃんと食べて大人になることができた
私:(う~ん・・・。この書き換えでは弱い気がするけど)
*「弱い」というのは効果が薄いということです。ストーリーを聞いているときに、「うん、この書換えで大丈夫」とか、「これはちょっと弱いかな」というふうに感じるのです。
私:なぜ、今のタイミングでこの過去世が出てきたの?
N美さんが沈黙しました。
私:えっと、この書換えで大丈夫ですか? これでOK?
しばらくすると、N美さんが「まだある」と言いました。
私:まだ別の過去世があるということ?
N美:はい
「では、その過去世へ」と誘導します。
N美:両手がとても重い。土に埋まっている感じ。両手を動かせない。
私:地震か何かで土に埋まっているの?
N美:地殻変動があったかも。土砂に埋まっている。命が助からなかった。
私:救出してもらえたんですか?
N美:いいえ。自分がここに埋まっていることを気がついてもらえなかった。
私:同じような人が他にもいるんですか?
N美:はい、たくさんの人がいます。海岸沿いの場所です。地盤が崩れた。
私:それは地球のどこかなの?
N美:はい
私:日本ではないよね?
N美:違います
私:ああ・・・。
きっとその場所に今も人骨が埋まったままになっているのね?
みんな発見されていないんだ・・・。
だから、助けてほしいのね?
N美:はい
どうやって救出したらいいのかな? と考えたそのとき。
とてつもなく大きな宇宙船がやってきました。
上空に停止すると、人々が埋まったあたり一帯の土地に向けて、宇宙船の底部から強い光で照らし始めました。
すると、埋まっていた人骨や土地の悲しい感情などが浮き上がってきて、その光にどんどん吸い込まれていきます。
吸い込まれていく途中で細かい光の粒子に変わっていきます。
そして、宇宙船の中に吸い込まれていきました。
すべてのものが吸い込まれると、宇宙船がゆっくりと飛び立ち始めました。
さきほどの光の粒子たちが、今度は宇宙の素粒子に戻りながら出てきて、宇宙全体に散っていきました。
その様子を見届けてから、「これで大丈夫?」と聞くと、N美さんのガイドが「はい」と。
で、気づきました。
そうか、お尻の痛みはきっかけなんだね?
だって、この土砂に埋まった過去世はお尻の痛みと関係ないもの。
ただし、共通点があります。
最初のストーリーの女の子も、川のそばで亡くなったまま未だに発見されていないのでしょう。次のストーリーもたくさんの人たちが地殻変動で埋もれて亡くなっているけど、そのままになっていました。
どちらのストーリーも、当時の魂たちを光に返す必要があったのだと思いました。
私:だから、N美さんにお尻の痛みを与え、友人のお尻の痛みにつながり、私に今日これを解放させるようになっていたんだね?
N美:ガイド:はい
納得。
しかし、私には気になることが……。
私:ねえねえ、N美さん、誘導しているときにすごく不思議だったんだけど、自分の過去世のときにはなかなか見えないのに、他人のだとすらすら視えていたよね?
N美:はい、私もびっくりしました! すらすら視えて、面白かったです。
私:うん、すらすら視えていたよね。びっくりしちゃった。
そうか、さっきの「狐がいなくなった過去世」が関係しているのね。
私:自分の過去世を見る事には何か障害があるけど、他人のものは平気なんだ。核心に触れることがないから。
きっと、そうだね。
N美さん自身が登場しない過去世であれば、すらすら視えるんだね。
じゃあ、ちょっと試してみようか?
え~っと、そうだ、私のを視てください。
「マサコが今解放すべき過去世」でどうかしら。
誘導します。
N美:足元は黒い場所。
私:暗い場所?
N美:いえ、「黒い」場所。
私:黒い場所? 足に何か履いていますか?
N美:いいえ、足の形はあるけど透明です。体も半透明な感じ。頭も顔もあるけど透明です。
周りにも同じような人たちがたくさんいます。
集合していますが、これから皆バラバラに散っていくようです。
私:(すごい! やっぱり人の過去世はすらすら視える!)
視るスピードも早いし、内容もよくわかるようです。
N美:順番待ちをしている感じがします。
私:もしかしてそれ、宇宙人かな? 地球にやってきて、これからみんな世界各地に散っていく、そんな感じ?
N美:はい、そうです。
重要な場面へ進みます。
N美:足りない……。
私:何が?
N美:移動手段が足りない。数が合わない。
私:どうして?
N美:間違えた。マサコさんは乗れなかった。置き去りにされている。他にも何人かの人が置き去りにされている。移動手段がない。
私:それはつまり、例えばひとり乗りの小型宇宙船のようなものが人数分必要なのに、足りなかったってこと?
N美:はい、そうです。
移動手段が具体的には何かわからないけど、数が合わないんです。
私:じゃあどうしたの?? そこで死んじゃったの?
N美:いいえ。移動手段がない人たちは、しょうがないので自分の星に戻りました。自力で。
私:私はそのことを後悔しているの?
N美:いいえ。しょうがないと思っている。
私:じゃあ、なぜ今日これを解放しているのかな?
しようがないと割り切っているのなら、今世に感情を持ち越していないと思うけど?
N美:割り切っているわけではないです。せっかく来たんだから、本当は自分の使命を遂行したかった。だけど、手配する人が間違えてしまったのでしょうがなかったんです。
私:そうか。じゃぁ、その手配した人に罪悪感が残っているのね?
N美:はい、そうです。
私:それって、今世に人間として転生してきている人?
N美:はい
私:私の生徒さん?
N美:たぶん、そうです
私:ふうん? 誰だろう?
N美:卒業生ではなく、今講座を受けている人です。
私:今受けに来ている人? じゃあ……。
(つづく)
姉妹版ブログ
『聖なる樹のヒプノセラピー物語』も読んでね!