さて、「心のデトックス1day講座」にいらしたHさんの話の続き。
子ども時代、お母さんの意向で引越を繰り返し、2度の転校も余儀なくさせられたのだそう。
その理由がなんとも不可解で、お母さんは一箇所に留まることに不安があるというのです。
Hさん:人と関わるのも避けているんです。
本当は関わりたいのに、なるべく人目につかないようにして生きているんです。
2年半前に「神奈川へ行きたい」と言うので、東北の実家を離れ、Hさんも一緒に引っ越してきたそうです。
それなのに、「東京に行きたい」とまた転居を望んでいるのだとか。
その話を聞いているときに、ちらちらと戦国時代のような場面が浮かんで来ました。
きっと、過去世の影響を受けているのでしょう。
お母さんは当時、ある大名の息子でした。
跡取りは狙われるので、身辺警護をする数人のお付きの者と乳母と一緒に親から離れ、隠れて暮らしていました。
まだ8~9歳の幼さで親から引き離されたのです。
母親が恋しくて、寂しくて、「母上に会いたい」という切実な気持ちが痛いほど伝わってきます。
隠れ住んでいるお屋敷からは一歩も外へ出ることができません。
屋敷の小さな庭だけが唯一の遊び場でした、
庭には小さな池があり、一匹の亀がいます。
男の子の友達はこの亀だけでした。
Hさん:今、家で10年飼っている亀がいます。
私:はい、そのときの亀が転生して、そばに来ています。
男の子は外に出ることもできない、人と関わることもできない、周りに子供は誰もいない、親もいないという環境で寂しそうにしています。
生まれたときから面倒を看ている乳母は、その子が不憫でたまりません。
私:この乳母がHさんです。
Hさん:わかります! 私、(今の)母が不憫でしかたがないんです。
同じ場所に長く留まっていると敵に見つかる危険性があるので、短い期間で住居を転々とします。
最後には、母親のそばに行きたくて都のそばで暮らしますが、会うことは叶いませんでした。
時代の波に翻弄されて、13歳でこの世を去ります。
両親も同じ頃に亡くなっています。
書き換えのストーリーでは、人生も環境も先ほどと同じでしたが、男の子の心には支えがありました。
母親が髪を短く切り、男装して時々会いに来てくれたからです。
最初のストーリではいつ母に会えるのかわからない、出口のないトンネルの中にいましたが、今回は母親が来てくれると、次はいつ会えるのかなとそれを楽しみにすることが出来ました。
彼の心の中に灯がともったのです。
私:このときの母親が今のHさんのお父さんに転生しています。
つまり、当時は母子でしたが、今生では夫婦になっているんです。
Hさん:ああ、だから父は母が出かけるときはいつも一緒について行くんですね。
母がひとりで出かけることはないんです。
必ず父がどこへ行くにも一緒なんです。
そういえば、母は(今生で)自分の母親から、兄弟の中で自分だけがわいがられなかったって愚痴をこぼすんですけど、それもこの過去世からきていますか?
私:う~ん、きっと、このときの母恋しさから、「母親に可愛がられたかった」という想いが強くて、それを今生の母親に向けただけじゃないかな?
Hさんに「足上げ」の筋肉反射を教えたので、「そうですか?」と聞いてみます。
足が上がりました!
「イエス」です!
ついでに、「この過去世を書き換えたので、転居癖も解放できましたか?」と聞くと、再び足が上がりました。
良かった~!
ちなみにHさん、ミラクルセラピー講座の卒業生さんの紹介でいらしたのですが、
「マサコさんのことは一年前に聞いたのですが、そのときは全く興味がなくて。最近になって急に、行かなくちゃ!って思ったんです」と。
きっと、今がいろんな過去世の解放のタイミングだったのでしょう。
姉妹版ブログ
『聖なる樹のヒプノセラピー物語』も読んでね!