カオさん、ハナさんと続き、最後はRikaちゃんです。
Rikaちゃんは最近出会った方との今後について悩んでいました。
一週間ほど前に始めてお会いした方で、話が合うし、とても良い方だったそうです。
彼はRikaさんのことを気に入って、結婚を前提に付き合ってほしい、できれば来年ぐらいにはもう結婚したいと。
でも、Rikaちゃんはこれから勉強したいこともたくさんあります。
かつ、彼の考える結婚に対する条件には同意できないことも・・・。
彼はこんなに気の合う人はいないから条件は変更してもいいとまで言ってきたそうです。
Rikaちゃんは顕在意識では悩んでいますが、潜在意識ではどう思っているのかを見てみることにします。
A:付き合ってみようかなと思っているサブパーソナリティ、
B:付き合うのはやめようと思っているサブパーソナリティ、
C:どちらでもいいサブパーソナリティ、
を呼び出します。
イメージ的には、
A:アジア人、サバサバした感じの女性
B:優しそうな男の人
C:柴犬
でした。
私:まだほかに誰かいたら出てきてください。
Rika:魔法使いのおじいちゃんみたいな人が出てきました。
私:あなたのキャラは?
魔法使い:彼女を導く者
最後にハイヤーセルフを呼びます。
Rika:黒髪の女の人。笑顔が素敵でキラキラした人です。
話し合いを始めます。
C:今はあまり重要なことじゃない。
私:何がですか?
C:迷うことが。
迷うことでそっちに気を取られすぎると、日々の生活がずさんになる。
A:でも、出会いはご縁あってのものだから、重要でないって事はないでしょう?
B::それは、そう思う。
彼は気の合う人だったけど、彼にフォーカスするより、今は自分自身にフォーカスした方が良い。やるべきことがあるから。
私:やるべきことって何ですか?
B:自分の叶えたいことを達成するために動いたり、自分の心が穏やかにいられる環境を作ることが優先事項。
彼はコミニケーションがとれるし、話すことによって解決できる人だけど、ぶつかることも多いだろう。
それはお互いが軸を持っている人同士だから。
だからぶつかることがある。
そうすると、あなたはストレスや精神的負担を感じやすい。
まずは自分をリセットできる、心の安定につながる場所の確保をすることが大事。
A:言ってる事はわかるけど、このチャンスを逃したら、いつ次のタイミングが来るかわからない。
彼は今までお付き合いした人の中にはいないようなタイプの人。
直球で自分のことを好きと言ってくれるし、このチャンスを逃す事はもったいない
C:君が自分らしく生きていれば、チャンスはそこら中にある。
もっとポジティブに構えていたほうがいいよ。
なるほど・・・。
Rikaちゃんの悩みを聞いたときには、「このチャンスを逃したら・・・」という言葉は出てこなかったのですが、潜在意識下ではそう思っていたということでしょうか。
私:では、「このチャンスを逃したら次がないかもと思っているサブパーソナリティ」、出てきてください。
Rika:西洋の、鼻の高い綺麗な女性です。
私:あなたはいつからRikaちゃんの中に存在しているの?
Rika:過去世から。
その過去世へ誘導します。
Rika:西洋、戦争の時代。
私は5歳位の小さい女の子。
私:その人生で何がありましたか?
Rika:貧しい家の子供。
幼馴染の男の子がいる。
近くに住んでいて、同い年で、とても仲良し。
いつも一緒に遊んでいる。
これからもずっと一緒にいたいなぁと思っていたけど、彼のお父さんの仕事で引っ越しをしてしまい、離れ離れになってしまった。
とても悲しくて、彼がいなければ生きていても意味がないと思うくらいのショックだった。
その後、その町で成長して20代になった。
父親の紹介でお見合いをして結婚した。
優しい旦那さんだった。
外からは一見幸せそうな家庭だったかもしれないけど、私は彼が忘れられなかったから、心は満たされなかった。
そうやっておばあちゃんになるまでその人生を送った。
その人生を終えて中間世へ行くと、今のRikaちゃんへのメッセージがきました。
Rika:あなたと一緒に生涯を送る人はちゃんといるから、心からこの人と一緒にいたいと思う人じゃないとダメ。
妥協とか、自分の心を抑えこまないで。
幸せになれるんじゃないかとか、思い込みで動いてはダメ。
ちゃんと自分の心の声に従いなさい。
私:では、そのメッセージを踏まえて、さっきのストーリーを書き換えてください。
Rika:はい・・・。
彼が引っ越すところまでは同じ。
離れ離れになって、月日が経つ。
10代後半の学生の時、転校生がやってきた。
彼はその幼なじみの彼のことを知っている人だった。
今の居場所を知っているから会わせてやるよと。
その情報を手がかりに彼に会いに行った。
ひと目見てお互いに抱き合い、光に包まれている感じ。
男の子は引っ越す前、森の中に住んでいたけど、まるでその森の目に見えない精霊たちも祝福してくれている感じ。
やっとまた会えた。
その後一緒になって、幸せな人生を送った。
私:(う~ん、なるほど、ハッピーエンドなんですね~)
過去世の書き換えでいつも説明するのは、「あったことをなかったことにしてはダメ」ということです。
・病気で苦しんだ人生 → 病気にはならなかった
・つらい人生 → そのつらいことは起きなかった
・母親が死んで悲しかった → 母親は死ななかった
・挫折して苦しんだ →挫折はなかった
etc.
3次元の世界で「つらい」「苦しい」「かわいそう」などと思える出来事こそが、生まれる前に魂が経験したくて設定してきたシナリオなのです。
学びや気づきはそこに仕込まれています。
魂の世界では物事に善悪はありませんが、この3次元は2元性の世界になっています。
なので、魂レベルで書いてきた(シナリオ上の)起きることになっている出来事は、「善」か「悪」かに線引きされてしまい、人は「悪」が起きることは不幸であり、つらいことであり、そんなことは起きない方がよいと思ってしまいます。
過去世をこの概念によって書き換えてしまうと、せっかく経験したかった学びや気づきをそぎ落としてしまうことになるので、魂は納得できず、もやもやしてしまいます。
私:今の書き換えでは幼なじみの彼と運良く再会して一緒になって幸せ、ということでしたけど、世界はパラレルになっているので、ほかにもさまざまなストーリがあります。
もう一つ他の書き換えも見に行ってみて下さい。
Rika:はい・・・。
彼女は大人になって町を管理するような仕事に就いている。
町の人々を訪問して話を聞く仕事。
町の中をあちこち移動していろんな人と話をする。
あるとき、訪問先で幼なじみの彼のお母さんがたまたま家から出てきた。
懐かしくて、「お元気ですか?」という挨拶をして、「彼は元気ですか?」と聞いたところ、元気だけど、仕事の関係で足を悪くして下半身付随になり、今病院でリハビリをしていると。
病院に会いに行って再会するが、彼の変わり果てた姿を見てショックを受ける。
気持ちがぐらつく。
でも、話しているうちに、昔仲良く遊んでいたころの感覚を思い出す。仕事が終わると彼の病院へ足を運ぶようになる。
月日が経ち、彼は体が不自由で仕事をすることができないと言うが、ならば自分が働くから一緒になろうと自分から伝える。
ハンディキャップはあるものの、自分がカバーをすることで互いに心が満たされて、幸せな生活を送った。
私:最初の書き換えと今の書き換えの違いはなんですか?
Rika:最初は障害がなくて単にハッピーエンド。
次は障害があってもそれを乗り越えて自分が幸せを掴みに行こうとした。
私:どちらを選びますか?
Rika:後者です。
私:「このチャンスを逃がしたら次がないかもと思っているサブパーソナリティ」さん、今あなたの過去世を解放しましたけど、どうですか?
「目の前のことに捕らわれないで、長い目で見てもいいんじゃないかなと思った」
私:じゃあ、もうRikaちゃんの潜在意識の中にいる必要はないから、光へ帰りますか?
「はい」と言う返事を聞いて、彼女を光の世界へと見送ります。
私:ほかのサブパーソナリティたちは、今の過去世解放を見てどうですか?
A:チャンスがあって出会ったけれども、これからも一緒に過ごしていく前提で選ぶ人ではないと思う。
彼は素敵な人だけど、タイミングは自分にとって今ではない。
私:「魔法使いのおじいちゃん」の意見はどうですか?
魔法使い:わたしが言いたい事に気づいてくれたから、私の役目はもう終わった。
私:念のために教えて? あなたは何が言いたかったんですか?
魔法使い:目の前のことにとらわれるのではなく、自分の心が感じた事に素直になってほしい、自分が幸せになるために動いて欲しいということ。
B:今の君なら大丈夫だから。
C:もっと、そういうことに悩まずに、気楽にしていれば自分らしくいられるよ。
ハイヤーセルフ:現実世界にはいろんなしがらみがあるけど、それはまず置いておいて、自分が本当に幸せに、光に満ちた生き方ができるかどうか、日々忘れずに動いていたら、必ずその道に行くから。
私:魔法使いさん、教えてください。
今回、この悩むような出来事がRikaちゃんに起きたのはなぜですか?
(すべては必然に起こるのだから、理由があるはず)
魔法使い:心を強くするため。
邪念が生まれたことで、こっちでもいいかなと妥協し、選択しようとしていたけど、そういった目先のことに従わずに、自分にちゃんと向き会えるかどうか、そのことに気づくことができるか、そしてそのことを大事にしていってほしい
かくして話し合いは終わり。
ハナさんのときと同じようにそのまま目を開けてもらうと、
Rika:わ! (胸のあたりが)もやもやします!
で、サブパーソナリティたちを統合すると、
Rika:すっきり!
私:Rikaちゃん、複合セッションをやってみてどうでしたか?
Rikaちゃんは目にうっすらと涙を溜めています。
Rika:ここまでの会話がとても自分の心に響いています・・。
やっぱりお付き合いはお断りします。
「迷いの原因」は、潜在意識の奥深くにあった「このチャンスを逃したらもうこういう人には出会えないかも」だったのかもしれません。
でも、それは過去世の経験で味わった感情なのです。
その影響を受けていただけなのです。
そのときの感情を書き換えて「解放」すれば、過去の感情に引きずられることなく、今生の人生を自分らしく生きていけるのです。
ちなみに、私は「迷ったとき」は前に進まないと決めています。
本当に迷いがないときは、むしろワクワクして進まずにはいられないはずです。
そういうときは青信号!
迷う時は黄色信号が出ています。
黄色の次は赤です。
「止まれ!」なのです。
潜在意識がそのメッセージを送ってきています。
だから、迷いが起きるのです。
自分の直感に従う、自分の感じたままに進む。
この「迷い」も直感だと思っています。
あくまでも私の判断基準ですが、迷ったらやめる。
これで人生はずいぶん楽になりました。
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