(つづき)
整体の先生は多忙を極めています。
その腕の良さから、毎日多くの患者さんが訪れ、予約は常に1ヶ月先までいっぱいだからです。
それでも、急を要したり、遠くから来る患者さんがいると、休憩時間を削り、休日返上してまで施術をします。
朝から晩まで、こんな働き方をしていたら、先生の方が体を壊してしまうのでは? と心配になるぐらいです。
どうして、こんなに自分の身を削ってまで、ひとりでも多くの患者さんを治してあげたいと思っているのかしら?
なにか過去世でもあるのかしら?
診察台の上でうつ伏せになってぼんやりと考えていたら・・・
ぽろぽろと涙がこぼれ落ちてきました・・・。
過去世が浮かんできたのです。
先生は、あのときの・・・・
私を助けてくれた人だったんですね・・・?
それは、おそらく京都の山です。
もしかしたら、鞍馬山あたりかもしれません。
私たちの乗っていた宇宙船が着陸に失敗し、墜落したのです。
乗船していた宇宙人たちはみな外に投げ出されました。
先生は当時、その山で修行をしていた山伏のような方です。
墜落を目撃して、慌てて駆けつけてきました。
宇宙船の破片が散乱し、瀕死の状態の宇宙人たち(たぶん十数人?)があちこちに倒れています。
先生はその惨状に胸を痛めながら、なんとかひとりでも助けたいと必死に手当をしてくれたのです。
私は当時、子供でした。
まだかすかに息がありました。
先生のおかげで一命を取りとめることができたのです。
残念ながら同乗者のほとんどは亡くなりましたが・・・。
先生・・・・
先生は、あのときの命の恩人だったんですね・・・。
懸命に涙をこらえます。
そのときの、みんなを救ってあげられなかったという先生の自責の念が伝わってきます。
だから、今、「ひとりでも多くの患者さんを治してあげたい」と思っているんですね・・?
書き換えをします。
今度のストーリーでは、
墜落を目撃した先生は、すぐに仲間たちに声をかけて応援を頼み、いの一番に現場へ駆けつけます。
後から仲間たちもやってきて、みんなで手分けして手当にあたりました。
それにより、多くの宇宙人を助けることができました。
先生がこれで身を削るような働き方から少しは改善されるといいな・・・。
そう思いながら、整体院を後にしました。
(つづく)
動画はこちら。
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