(つづき)
それは11月3日のこと。
講座が終わり、夕方になって生徒さんたちが帰ると、また両手の先からピリピリと・・・。
あの「惑星ひとりぼっち」の恐怖がやってくる前触れです・・・・。
どうしよう、どうしよう・・・。
ほどなくして、息子がやってきました。
私より一足先に引越しをしたのですが、残っている荷物を取りにきたのです。
夕飯を食べると言うのでお惣菜を買いに行きますが・・・。
道を歩いていても、体中に震えが走り、体がふわふわして意識が定まらず、自分がどこを歩いているのかも、わかりません。
涙があふれてきます。
明らかにおかしい・・・。
おかしい、おかしい、おかしい・・・!
家に戻り、息子と同じ部屋にいるだけで気が狂いそうになります。
体がぶるぶると震え、呼吸が苦しいのです。
とりあえずセッションルームに避難しますが、いてもたってもいられない・・・
助けて、助けて!
泣きながら部屋をぐるぐる歩き回り、
気が狂いそう、
ぴょんぴょん飛んでみる、
ぴょんぴょんしたりしないと頭がおかしくなりそう、
叫び出しそう、
あまりの苦しさに号泣・・・
こんな苦しみがいつまで続くんですか?
部屋の隅に腰をおろし、
Yokoさんの曼荼羅と、Hikariさんの「魂の設計図」を胸に抱きしめ、泣きじゃくりながら・・・
助けて、助けて、
私はどうなってしまうの?
明日、精神科へ行って安定剤をもらってこようか。
もう薬漬けになってもいい。
この発狂しそうな気持ちから解放されるのなら、そのほうがいい。
いやいや・・・
講座では、「すべては過去の感情から」だと言って、「解放」を教えているのに、その私がこんな風になってしまうなんて・・・
原因は「過去の感情」だとわかっているんだから。
でも、もう過去世だって、これでもかこれでもかというほど解放したのに。
それでもだめなの?
これ以上、どうしたらいいの?
神様、いつまでこれが続くの?
このまま気が狂うのかも・・・
「死」が頭をよぎります。
もう死んだ方が・・・・
もう、もう限界・・・・
助けて、助けて・・・!
ふと「サブパーソナリティ」の概念が浮かびました。
私の中の、
「助けて!」って叫んでいるあなたは誰?
私の中の、
「助けて欲しい」人は誰なの?
そう心の中で叫んだとき・・・
あ・・・・・!
突然、インナーチャイルドが出てきました!
驚きました・・・!
インナーチャイルド?
私のインナーチャイルド?
これ、過去世じゃなくて、インナーチャイルドなの?
5歳位の私です。
苦しそうに歪んでいる顔・・・
どうしたの?
どうしてほしいの?
その時・・・
1歳か2歳のときの自分の姿が視えました!
苦しい・・・
辛い・・・
そうか!
わかった!
思い出しました!
意識がタイムスリップしました・・・・
当時の感情が手に取るようにわかります。
あの頃の私は、今とおんなじ気持ちだったのです。
こちらの世界に出てきた赤ん坊の時も、
1歳、2歳の時も、
ずっとずっと今と同じように私は苦しんでいた。
この過去世の感情をそのまま持ち越してきていたから。
そして、この苦しみを今生で解放しようと決めてきたんだ。
「解放」するためには、この「感情」を思い出さなければならず、思い出すためにどういう人生を送るのか、そのシナリオを覚えていた・・・。
やがてこれを「解放」するタイミングがやってくることも知っていた。
それを考えるだけでも苦しかった・・・・。
それが1,2才のころの私・・・。
助けてほしかったのは、あなただったんだね・・・?
そんなことを考えていたら、急に小さい時の息子が出てきました。
涙がぼろぼろ出てきました。
ああ・・・
わたし、いい親じゃなかった。
あのころの私は愛を知らなくて、ひどいことをいっぱい言ってしまった。
泣かせてしまったこともある、
感情的に叱って傷つけたことも。
その時の苦しみが一気に吹き出してきたのです。
今、それを言わなくちゃ!
(つづく)
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