(つづき)
15前、ヒプノセラピーで、いつもいつも同じような過去世が出てきたことがありました。
あるときは、
お城の2階から、娘が溺れて亡くなった湖を見つめながら、
悲嘆にくれる母親・・・。
あるときは、
幼くして亡くなった息子を思い出して、書斎で寂しそうにしている父親・・・。
そしてまたあるときは、
病気療養中の若者を毎日見舞う恋人の女性。
私は取り残され、悲しみに暮れる・・・・。
そして、
「ああ、
なぜもっと愛を
素直に表現しなかったのだろう。
なぜもっと愛さなかったのだろう」
と後悔するのです。
「今生でも、家族に対してはなぜか攻撃的になっちゃうのよね。
外面がいい、というのとはまた違っていて。
なんでもっと素直に優しくなれないんだろう?
なんでもっと愛せないんだろう?
なんでこんなに攻撃したくなるんだろう?って・・・」
それを聞いたYokoさんが
Yoko:あっ! マサコさん、それ!
自分が愛すると(その相手が)先に亡くなる、だから相手を守るために攻撃する。
愛すると亡くなるから、愛さなければ長く生きてくれるだろう、って。
だから、愛さず、攻撃するようにしてるの。
すると、その人生が終わった時に、「なんでもっと愛さなかったんだろう」って、後悔と罪悪感が生まれる。
そう思っても、愛してしまうと自分が取り残されるから、愛さない。
それの繰り返し。
転生しながら、何度も何度も同じことを繰り返してるの。
Y子さんの言葉が魂の琴線に触れて、涙が止まりません・・・・。
すべての謎が解けた気がしました。
そうやって、
愛に蓋をしてきたんだ・・・。
あまりにも重いこの感情は、容易に解放できそうもありません。
F氏の提案により、「一括消去」をしてもらうことにしました。
これは、古い感情や思い込みをひとつずつではなくて、類似のものを集めていっぺんに手放すやり方です。
F氏が潜在意識へと誘導してくれます。
すぐにワンちゃんが出てきました。
一緒に森の奥へ進むと、大きな宮殿が現れました。
入り口には白いヒゲの神様らしき人が待っていてくれて、「さあ、お入り」と促してくれます。
部屋の真ん中に立つと、足元を起点に光が射線線状に広がっていきます。
部屋の上部では虹色の光がぐるぐると渦巻いています。
私の潜在意識の中の、
「取り残される」
「ひとりぼっち」
「愛に蓋をする」、
そういった感情を集めていくと、それらが光に吸い込まれながら、一緒にくるくると渦を巻いていって、最後には小さな虹色の玉になりました。
その瞬間、傍らに立っていたワンちゃんが勢いよくジャンプして玉をキャッチし、そのまま上に昇って行きました。
ワンちゃんはすべてを知っていて、地上に降りてきて(私と)再会し、
亡くなるときには、この負の感情を光に持って帰ると決めていたのです。
それを知って涙が止まりませんでした。
F氏にも同じようなイメージが視えたそうです。
光の玉ではなく、最後にオレンジ色の折り鶴が出てきて、ワンちゃんがそれを背中に載せて、光へ帰っていったと。
Yokoさんは、
「私、やっとこの日が来た、と思ったの。
やっと、やっとこの日が来た、って」
ああ・・・・。
実は過去世を「解放」をしてもらっているときに、その気配を感じていました。
惑星にたった一人ぼっちで取り残され、孤独の恐怖と戦っていた時、見上げた宇宙に、F氏やYokoさんの存在を感じたのです。
彼らは私を見ていました。
どうすることもできずに・・・。
きっと、今世で出会い、ワンちゃんが光に帰るタイミングで、みんなで助けるというシナリオで来てくれたのでしょう。
これでようやく、「惑星ひとりぼっち」から解放された・・・。
このときはそう思っていたのです。
ところが・・・。
(つづき)
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