(つづき)
さて、9月。
このころ、ある生徒さんが過去世リーディングの練習でときどき躓くことがあり、打開策を考えていたところ・・・。
ふと、フサちゃんのことが頭に浮かびました。
フサちゃんとの関係は長く、初めてヒプノセラピーを受けにいらしたころから、もう4年近くのお付き合いでしょうか。
2019年の1月からミラクルセラピー講座にいらしていましたが、すでに4年前、「解放」の別講座を受講されていましたので、潜在意識を書き換える知識は持っていたのです。
もともと潜在意識に興味があって、そういうところで勉強していたこともあるようなのですが、過去世を視るのも、ガイドやハイヤーセルフと対話をするのにも苦戦していました。
能力開花をするプロセスは人それぞれです。なかなか思うように上達しないと気にする人もいる中、フサちゃんはマイペース。そこが彼女の長所です。
2月のある日、「なぞけん」(=なぞの研究会)を開催。この日の参加者は生徒さん6人です。
最近は集まらなくても、オンラインでできるので便利です。
「なぞけん」では、
最近自分に起きたことでも、ふと疑問に思ったことでも、日頃から不思議に思っていることでも、あるいは「解放」をしてほしいことでも、なんでも話題にしてよいことになっています。
「すべての答えは自分の中にある」ので、
私が皆に「は~い、じゃあ、みんな、目を閉じて~」を合図に誘導を始め、潜在意識にアクセスして答えを見にいくということをよくやります。
たとえば、
「魂って何だろう?」とか、
「潜在意識っていったい、どこにあるの?」とか、
「○○さんにこれが起きたのは、なぜ?」とか。
自身の「高次の存在」は潜在意識に存在しています。
「高次の存在」というのは、エネルギーです。
ガイド、ハイヤーセルフ等と表現していますが、自分の「高波動」のエネルギーにアクセスしているにすぎません。
「神様」「龍」「天使」なども同様です。
「神様と話せる」という人がいたとしても、「え~? すごい!」ことではなく、ご本人が自身の高波動のエネルギーを「神様」と呼んでいるのです。
唯一無二の「神様」というものが存在し、そこに繋がることができるのならすごいことですが、残念ながら「唯一無二の神様」は存在しないようです。
しかも、繋がるエネルギーは、その都度異なるのです。
たとえば、ある人が「ハイヤーセルフ」に繋がったときに、「女神」の姿で視えたとします。
次からもハイヤーセルフと繋がるときには、その「女神」が現れるでしょう。
なぜなら、「この人が自分のハイヤーセルフなんだ」と思ったからです。
自分がそう思い込んだ姿で現れますが、それはパッケージであって、中のエネルギーは前回とは別のものだったりします。
たまたま自分のモチベーションが落ちていて、ややネガティブなときにハイヤーセルフに繋がれば、当然、普段より低波動なエネルギーに繋がります。
それでも、視えるヴィジョンはいつもの「女神」の姿ですから、自分では同じエネルギーに繋がっていると思ってしまいます。
宇宙の法則はシンプルで、同じ周波数同士が「共振共鳴」するだけですから、そのときの自分のエネルギー状態に応じたところに同調して繋がります。
また、「これはこうあるべき」「普通はこうだよね?」「こういう人は許せない」「かわいそう」など、その人なりの固定観念や思い込み、既成概念を持っていると、それらの「制限」を加味したエネルギーに繋がるようです。
それゆえ、セラピストは自身の潜在意識のクリアリングが必須だと「上」はいつもいつも言ってきます。笑
以上のことは、私が「上」から教えてもらったことであり、これもまた私の答えにすぎません。私にとっての答えが万人にもあてはまる答えではないということです。
なので、講座では、生徒さんに
「あなたのガイド(=高波動のエネルギー)はなんて言ってるの?」と誘導し、自分の答えを受け取る練習をたくさん行います。
すべての答えは自分の中にあることを、ぜひぜひ知ってもらいたいからです。
自分でアクセスできないうちは、他人に代わりに視てもらうこともあるでしょうが、それはあくまでも「その人の答え」であって、しかも、こちらに伝えてくれるときに、その人のフィルターがかかっていることを忘れないでください。
先日、生徒さんからこんな話を聞きました。
知人がある大きなお屋敷の前を車で通ったら、屋敷の前に座っているおばあちゃんがいた、それは亡くなったそのお屋敷のおばあちゃんだったと。
で、「成仏できてなくてかわいそう」と。
その知人の方はかなりの霊能者だそうです。
同席していた卒業生Bさんに「どう思いますか?」と聞くと、「う~ん、その人のフィルターがかかっているのかも」という返事。
Bさんには、そのおばあちゃんはお屋敷で過ごした日々を懐かしむように、ただそこに座っているだけに視えると。
「お屋敷の前に、亡きおばあちゃんのエネルギーを感じた」ときに、事象としては、「エネルギーがただそこにあるだけ」なのですが、
それを「成仏できていないからだ」と捉えるのか、「懐かしんでいるのだ」と捉えるのか。
それだけの違いなのです。
が、このように、その事象を視た人が、それを「どう解釈するか」で伝え方が異なってくるのです。
人はそれぞれ概念が異なるので、どちらでもかまわないのですが、一番いいのは、自分に聞いてみることです。
「なんで、おばあちゃんはお屋敷の前にいるの?」って。
その答えが自分にとっての答えです。
10年間この仕事をやってきて、いつも思うのは、これがスピリチュアルの落とし穴だなって。笑
「駅前の行列ができるラーメン屋、美味しいよ!」と言われても、実際に食べてみれば、自分の口には合わないな、と思うこともあるでしょう。
洋服を買いにいったときに、友人から「緑色の方が似合うんじゃない?」と言われても、自分では赤色の方が似合うと思えば、そちらを選択するでしょう。
こんなふうに、3次元の世界のことなら自身で検証したり、自分の直感を信じたりできるのに、目に見えない世界のことは、「視える」人の言葉を100%信じてしまうのです。
それが良いことならよいのですが、悪いことだと弊害がおきるのです。
必要のない不安や恐れを抱いたり、心配したりすることです。
そちらに意識を合わせると、そのようなエネルギーを発振してしまい、同調してそのような現実を引き寄せてしまいます。
ですから、そうならないためにも、自分で潜在意識に繋がり、自分の中から答えをもらうことは大切だと思うのです。
私の講座では、潜在意識に存在するマイナス感情の「解放」や、エネルギーのしくみ、魂のしくみなど多岐にわたって教えていますが、目指すところは、この「自己対話」の習得です。
いつでも自分の中の答えを見て、自分を信じて、ぶれない自分になるのが、講座の最終ゴールなのです。
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