（つづき）
このように、
すべてのことは、
人が作った概念にすぎないようです。
そして、同じ事象に対しても
人がそれぞれどう思うかによって、
「概念」は異なってきます。
たとえば、
行列のできるラーメン屋さんがあるとします。
Ａさんは食べに行って、
「噂どおりだ！美味しい！」
って絶賛したとします。
Ｂさんは、
「自分の口には合わなかった」
と思ったとします。
Ａさんはみんなに「美味しい」と言うだろうし、
Ｂさんは「そうでもないよ」って。
すると、
Ａさんから聞いた人は、
「やっぱり美味しいんだ！」って思い、
Ｂさんから聞いた人は、
「そっか、それほどでもないんだ」って。
ラーメンなら、
実際に自分が食べに行くことで
美味しいか否かを検証できます。
でも、
スピﾟの世界、
つまり潜在意識の世界のことは
確かめることができません。
仮に、
すごい霊能者の人がいて、
潜在意識を「視る」ことに長けていたとします。
その人が自分の代わりに視て
教えてくれたとしても、
高次元のことを
３次元の頭で咀嚼して、
さらにそれを
自分の持つボキャボラリーを使って
伝えるわけですから、
どうしてもフィルターがかかってしまいます。
フィルターがかかるって、
どういうこと？
えっと、
（私の概念では）こんな感じです・・・。
私たちの周りに空気はいっぱいあるけれど、
目で見ることはできません。
同様に、
万物はすべて
素粒子でできているといわれていますが、
認識することはできません。
今、仮に高次元（5次元）の世界を
この水玉の世界だとします・・・。
各々の玉の中は空っぽ、
つまり、すべては「空（くう）」です。
あるとき、「玉」は、
風船という「器」に入ったら、
どんなことが体験できるんだろう？と思い、
意識を入れてみました。
そうしたら、そこは３次元の世界になっていて、
けっこう不自由でした。(笑)
今までは、ただただ漂っていて、
食べなくてもいいし、
眠る必要もないし
働いてお金を稼ぐ必要もないし、
周りに同じように漂っている「玉」たちのことも
テレパシーで感じられるから、
「言葉」を介在して話さなくてもいいし、
「想い」が現実化する世界だったので、
「エジプト」と思った瞬間、
自分は一瞬にしてエジプトに居るし・・・・ 。
何もかも、自由でした。 
それに比べて
風船の中は制限だらけ。
いつも空気で満たしていないといけない。
極小の穴が開いたりしたら、
補修してもらわないと、
どんどんしぼんで死んじゃう。
隣の「黄色ちゃん」と話したくても、
共通の「言葉」を覚えて使わないと、
会話ができません。
で、ようやく会話をしても、
こっちの言ったことが 誤解されたりして・・・。
「私、そんなつもりで言ったんじゃないのに」、って。
それに、ほかの風船たちが
それぞれ 何を考えているのか、
さっぱりわかりません。
どこかに行きたいときは風に乗って
一生懸命飛んで行かなくちゃいけないし。
あまりに不自由だから嫌気が差しちゃって、
「あ～あ、なんで風船の中になんて
入っちゃったんだろう」 って。
そうすると、
スピを勉強しているたいていの人は、
こう言うのです。
あなたがいろんなことを体験したくて、
自分の意思で生まれてきたんだよ、って。
（つづく）
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