さて、先日は生徒さんのひとりから、
学校での「いじめ」について相談がありました。
小学校のクラスでいじめにあっている子がいた場合、
親として我が子になんと言うのか?
昔見たテレビの人生相談を思い出しました。
「あなただけでも仲良くしてあげたら?」
と我が子に言ったら、素直な子供は「うん」と。
すると、今度は子供が標的になっていじめられ、
不登校になってしまった。
「あのときママが余計なことを言ったから、
私の人生がめちゃめちゃになった」と責められ、
悩む母親からの投稿でした。
そういえば、以前、鈴木奈々さんが
中学時代にいじめられた話をしていました。
女子8人の仲良しグループに属していて、
ある日そのうちのひとりが無視され始めた際に、
その子をかばったところ、
自分も同じように無視されるはめに。
それは卒業するまで続き、
とてもつらかったそう。
でも、みんなと一緒になって友人を無視したら
一生後悔すると思って、
いじめには加わらなかったのだとか。
お母さんに相談すると、
「悩むってすばらしいことなんだよ。
今すごく成長できてるんだよ」と支えてくれて、
とても感謝したそうです。
こういう相談で難しいのは、
どんな事例があったとしても、
結局は我が子の性格や、
普段の親子間の信頼関係や、
クラスにどういう子供が集まっているかなど、
さまざまな要因が関係してくるので、
一概に「こうすればいい」という答えが出せない点です。
というわけで、講座内容を一部変更して、
小・中学生の子育て中の生徒さんたちに声をかけ、
4人で子育て談義をすることに。
いじめの問題にとどまらず、
不登校、
兄弟げんかをしているとき止めるのか?
お小遣いの渡し方は?など、
多岐にわたって話し、有意義な時間を過ごしました。
その中で私が「なるほど」と思ったのは、
生徒Y子さんが、はなっから親の意見を
「こうしたら?」と押し付けるのではなくて、
まず子ども自身に
「あなたはどうしたいの?」
と聞いてみる、といったことです。
その方のお子さんは今は中学生ですが、
10歳ぐらいのとき、
反抗期のように自分の意見を主張したり、
言い返してくるようになったのだそうです。
Y子さんも最初は感情的になって、
なんとか自分の言うことをきかせようとイラついたそうですが、
ふと「10才になったらひとりの人間として扱ったほうがいい」
と言った友人の言葉を思い出し、
感情をぐっとのみこんで
「今は我慢するとき」と、
冷静さを保つようにしたのだとか。
1年ぐらい経ったら娘さんの態度も変わり、
以後は何でも話せる仲良し親子になったのだそうですが、
親の意見だけを一方的に
「こうしなさい」「こうするべき」と押し付けることはせずに、
娘さんをちゃんとひとりの人間として尊重し、
『あなたはどうしたいの?』
『あなたはどう思うの?』
と意見を聞いてあげているそうです。
なるほどなあ・・・。
赤ん坊のときからオムツを替え、
ミルクを飲ませ、
すべてにわたって親が判断して
面倒をみて育てるわけですから、
小さい頃はそれに対して「はい」と従っていた子供が、
突然自己主張するようになると、
「何言ってるの? 親の言うことをききなさい!」
となりがち・・・。笑
それが続くと
「ママなんて私のこと、ちっともわかってないくせに!」
となるかも。
思春期の子供がいったん背中を向けてしまうと
心を開いてもらうのは難しいので、
そうなる前に、ちゃんと相手を尊重し、
良い親子関係を築くのが大事だね、
という結論でこの日の子育て談義は終了したのでした。
それにしても。
ママ友同士だと、
「類は友を呼ぶ」で、同じような考えの親が集まり、
「うんうん、そうよね~」となるのでしょうが、
今回はみなさん講座生ということで
三者三様の価値観の方が集まり、面白かったです。
子供は親に対してどう思っているのか? についても、
ちゃっかりリーディング(霊視)なんて取り入れちゃって。笑
楽しかったので、
しばらく定期的に続けましょうということになりました。