江戸の循環型社会 | 繭家の人生こぼれ繭

繭家の人生こぼれ繭

人にも自然素材にも優劣なんかない。『こぼれ繭』と呼ばれていたものに目をかけて、愛情を持って「カタチ」のある製品にする。そこから生まれる「やさしさ」から「人やモノ」を思いやる心が生まれるのだと思います。

毎日、染色作業が私の仕事です、、先日、高校時代の口の悪い友人が(私も口が悪いから)私の作業場にやって来て「小島の仕事って時代劇によく出てくる傘張り浪人みたいだなって」…云われちゃいました。云われてみると貧乏長屋で内職仕事って感じ、、二人でゲラゲラ笑っちゃいました。でもここは山本周五郎を読み込んでいる私として引き下がれないので、うんちくを披露してやりました。あの傘ってリユース、リサイクルしていたんですよ、今で言うところのSDGsなんです。古い傘や破れた傘を買い入れ屋が買取りをします。そして破れた傘を傘問屋(’例えば上州屋とか)が集めて油紙をはがしてきれいに洗って新しい油紙を張り直してお店で売る。この油紙を張り替える内職をしていたのが時代劇に出てくるあの傘張り浪人なんだって…さすが歴史好き小島だって褒めらちゃいました。

バイデン大統領もパリ協定に復帰しましたし、、これからは持続可能な社会へが待った無しですからね。擬革繭もその本筋を驀地に進んでまります。友人も納得して帰っていきました。