過去にはならない哀しみ、つまり現在進行形の哀しみによる反応と対処法
仙台 カウンセリング 心理セラピールーム Berry's Color
心理セラピスト・心理臨床家 庄司 真弓です。
本日は、専門的な理論をちょこっと語らせて頂きます。
トラウマやPTSD、鬱などど勘違いされやすい「反応」であり、誰しも避けては通れないかもしれない「反応」についてです。
それは、グリーフ反応と言われているものです。
グリーフとは、「愛着(アタッチメント)のある対象(人、物、ペット、場所(空間)などなど)の喪失による悲哀、悲嘆」と訳すことが多いようです。
さらに、愛着(アタッチメント)のある対象を失った時や、絆の喪失時、あるいは、喪失する可能性が強い状況においてみられる心理的反応を「グリーフ反応」と言います。
そして、その反応は、トラウマやPTSD、あるいは鬱などど、勘違いされやすい反応でもあります。
わたしは2014年10月に父を亡くしました。
振り返れば、父が末期癌で余命半年と宣告された瞬間から「グリーフ反応」は発動していたのかもしれません。
喪失する可能性が強い状況と知った時(余命6ヶ月という告知)→心理的反応(動揺、哀しみ、後悔、切なさなどなど)
お正月、来年はないのかと考えた時→身体的反応→涙が止まらなくなる。
心理的反応→怖れ、哀しみ、悲しみ、無力感、後悔、罪悪感などなど・・・
これがグリーフ反応だったんだ・・と、振り返って気づきました。
過去にはならない哀しみ、つまり現在進行形の哀しみ
グリーフ反応として、いろいろな表現がありますが、わたしのイメージは哀しみと共に「生きる」「共存する」「胸に懐き生きる」
過去にはならない哀しみ、つまり現在進行形の哀しみこそ、「愛着(アタッチメント)のある対象の喪失による悲哀、悲嘆」グリーフです。
そして、あれから10年経った今、哀しみは哀しみのままに・・けれどカタチは変化しています。
当時は、ただただ哀しかったけど、今は真っ先に「おとうさん、ありがとう(恋しい)」そんな風に感じます。
哀しみは、哀しみのままに、恋しくなったり、感謝したり、尊い気持ちを感じさせてくれています。
その記憶は、「哀しい記憶」のまま、心に刻まれていくのであり、決して立ち直るために「書き換える」ことをしないほうがいいようです。
そのほうが(あるがまま)心の回復力が高まり、愛着のある者との別れ(喪失による哀しみ)を少しずつ受け容れていけることを、実体験しました。
誰しも愛着の対象を失うことを避けては通れません。
誰しも愛着の対象を失うことを避けては通れません。
(ここでは割愛しますが、人だけがが対象ではありません)
そんな現実的な事実もふまえておくことも、心を守ることに繋がり、そうすることで健全にその時の感情に向き合えるのかもしれません。
哀しみに浸っていいことや、涙があふれてきてもいいことや、無理に笑顔を作らなくていいことや、元気なふりをしなくていいことや、大丈夫と言わなくていいことや・・・・
ある意味、喪失時の感情からの「反応」を手放してはいけないのが「グリーフ反応」への適切な対処だということを覚えておきたいものです。
最後まで、お読み頂きありがとうございました。
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昨日、「佐々木さん!!」って声をかけられ振り返ると、息子が幼稚園時代のママ友でした。佐々木さんって呼ばれた時、なんの躊躇もなく自分のことだって思ったんだろうな~。9年間佐々木だった記憶はしっかりと残っているんだね~。無意識っておもしろい。
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