「世代間連鎖」母とカレーとわたし（1981年事件簿より）

受け継がれるものは・・決してマイナス要因だけではありません。

仙台　カウンセリング★心理セラピールーム★Berry's Color
心理セラピスト・心理臨床家　庄司　真弓です。

わたしが中学生のころ、社会は・・というと「校内暴力」とか「ヤンキー」とか「積み木崩し」とか「欽どこ」とかｗｗｗｗなめ猫とかもいたな～。

それから、町中に、氣志團みたいな人が、「ふつう」にいっぱいいました。

その頃に全力で生きていた、わたしと母のお話をします。（1981年事件簿より）

母の激ヤセしていた原因は「あたし」(__)ｽﾞｰﾝ

当時のわたしは、心の発達段階から見ると、テキスト通りの思春期真っ只中で、、、

おかげさまで「瞬発力のあるエネルギー」漲る思春期を過ごさせて頂いておりました。

母は、むかしの写真がひょっこり出てくると、その写真を懐かしそうに見ながら、決まってこう言います。

「この頃のわたし、激ヤセしちゃってね～ほら、あの頃・・(￣ー￣)」って。そうです、今思えば、母はわたしの「「思春期」に疲弊して激ヤセしていたのだと思います。当時は、知る由もありませんでした。

わたしは、一気にずーーんとなります。そして、一瞬、気持ちが蘇ったりしちゃって( *´艸｀)
（感覚で言うと、ん～～と・・・後悔というか罪悪感というか・・。）

「夜露紫紅」ってｗｗｗいきがってた頃

いまでも鮮明に覚えている光景、そして想い出

ある日、わたしが帰宅すると、聞き覚えのある声で「おかえり～」ん？？

家のリビングで、「氣志團風ファッション( *´艸｀)」に身を包む友人たちが、すっかりと、くつろいでいました。

友人たちは、わたしの不在中に訪れた所、母が、「お入んなさい＾＾」と言ってくれたこと。

待っている間に、カレーの匂いがしてきて・・・・母が「おあがりなさい」とカレーを出してくれたこと。を、教えてくれたんです。

「みんな美味しい美味しいって食べてくれるし、いい子たちだわ～＾＾おほほほほほ」激ヤセ中の母が笑いました。

学校の三者面談では、あーいう人たちとは付き合うな、と言われて、「あーいう人」そういう言葉が悲しくて、相当、反発しましたが、「どうせ」親もそう思っていると思い込んでいました。

実家は商売をしていたし、近所の眼、世間体を考えたら、「あーいう人々」と呼ばれる人が出入りするのはイヤだろうと、、勝手にわたしが思い込んでいたんだと思います。

けれど、わたしの留守中に、わたしの友人たちを、激ヤセ中にも関わらず招きいれてくれ、もてなしてくれたことが・・

とっても嬉しくて、「ありがとう」って言いづらい時期ではありましたが、「ありがとう」と、久方ぶりに伝えたことを覚えています。

すごく嬉しかったです。友達を大事にしてくれたことが。

友達を「いい子たちね～」と言ってくれたことが。

見かけではなく、本質のところをわかってくれたって、嬉しかったんだと思います。

この後、「まさか」のオチが・・・・・・・・

そして、数年前に同窓会で会った時に、その話になりました。

「あの時、友達だもの～って言ってくれたことと、お入んなさいって言ってくれたこと、カレーを作ってくれたことが嬉しかったな」って・・・カレーっていうと、思い出す事件だなって。

当人がいないのに、上がり込んで、カレー食べてるって、やべ～ヤツだべって笑っていました。

当時、多少アレでしたが、みんな、立派な大人になっていますよヽ(^o^)丿

ここまでは、そこそこ、なんかいい話なんですが、残念なお知らせが・・・・

なんと、まさかの・・「母」本人が、この出来事を「そうだったのΣ(･ω･ﾉ)ﾉ！」と言う反応ｗｗｗｗ

マヂか～～覚えてないんか~い

ちょと～～～～～～おか～さんっ！！

「連鎖」受け継がれるものは・・決してマイナス要因だけではありません。

わたしが現役の子育て中に、娘と息子の「友達」や「パートナー」を大歓迎し、お振舞いをしてきたのは、あの時の母がしてくれた感動を覚えているからかもしれません。

そして、あの時母が、世間では「あーいう人」という言われ方をする友人に対して、分け隔てなく大事にもてなしてくれた姿勢は、目の前の「ひとり」を大切にする姿としてわたしに刻まれたのだと、振り返って思うのです。

さらに「おもてなし」や「おかげさま」や「ありがとう」

これら日本文化の美しさも、日常の母の姿から、覚えたのかもしれません。

世代間連鎖とは、世代間で「受け継がれる残念な癖」という解釈をしている人が多いのですが、それだけではありません。

受け継がれるものは・・決して「受け継がれる残念な癖」マイナス要因だけではありません。

「ありがとう」に繋がるたくさんの強みも、受け継がれているということを覚えておきたいものです。

過ぎれば想い出・・・・

母ですが、おかげさまで、今は激ヤセしていません( *´艸｀)もはや・・ぷくぷくしています。

そして・・今なら言えます＾＾

「あのころ、ひとりひとりの友達を大事にしてくれて、本当にありがとう」