タバコを持たせるなんて!
身体の一部が、まるで痛むような表情を浮かべながら、
友人は続けた。
「公募展なんて、何、血迷ってんだ?」
「球体関節人形なんて、そもそも、ダークな世界じゃないか。
公募展向きじゃないだろ?」
「大事なのは、賞をもらうことより、ひとりのお客だろ?」
作品に対して、何も云われはしなかったけれど、
演出や公募展に参加すること自体に、非難した友人がいた。
どうにも、絵を描くことができなくなった私に、
球体関節人形の担い手として、
進むべく光を当ててくれたひと、でもあった。
友人の、辛辣な言葉に宿る真剣さが、
私は哀しくて、そして、ひどく嬉しかった……
◇
展示会場で、写真家のNさんとお話をしたけれど、
本当のことを云ってくれる友人は、いつだって少ない。
けれど、そのひとの言葉は、のちのちの力になるはず。
また、ある作家さんの、
数日前のブログ記事が未だ、忘れられない。
その方も、友人に非難を受けたという。
さらに、描こうとすると泣きたくなる、吐きそうになると。
会期中から、受賞者がぞくぞくと決まり、
「おめでとう!」「ありがとう!」と歓声が飛び交う中、
自分の腹の底を見据えるのは、ひどく苦しいもの。
けれど、その苦渋は、今後の、何よりもの糧になると想う。
しばらく、休止すると綴られていたけれど、
描けるようになったら、どうか、描き始めて下さい。
いつまでも、待っています。
あなたの絵、私は大好きだから……
◇
今年の展示会は、これにて終了となりました。
(朗読&人形のコラボレーションイベントは、11月末にあります)
来年以降の予定は、未定です。
オーダーを頂きました四体もの人形とじっくり向き合いつつ、
今後の展開の仕方を、そして、大切なものは何かを、
改めて、考えさせて頂きたいと想います。
お忙しいところ、悪天候のところ、ご足労して下さった方々、
また、お気にかけて下さった皆さま方……
今回、私に受賞はなく、
力及ばずで、どうも申し訳ありませんでした。
数年ぶりに出品し、
いろいろと考えさせられた公募展でしたけれど……
全ては、私の財産です。
瞼を閉じると、
暖かな笑顔が、いくつも浮かびあがります。
こころから、愛と感謝を込めて──
本当にありがとうございました……。
少女人形作家 摩有