『 あっ、そぉ~!! 』
浮気の事実を、正直に言うべきか否か。
俺とは真逆の意見に、君は食い下がった。
『 バレないかぎり、わかんないよ 』
それでも、哲学者・マリちゃんは。
揺るがない考えを、理路整然と説明する。
『 そっかぁ、そーなんだァ!あ、そぉ 』
と、大げさに繰り返す相づちとは裏腹に。
早く早く、 「 Kenty は、どう? 」 と。
訊いて欲しくて、待ちきれない君が。
しびれを切らし、自ら催促をうながす。
『 あ、おれの意見ゆってなかったか 』
そして、さりげなくラジオのお仕事を。
先輩目線で、指導することも忘れない。
『訊かないと!キャッチボールしないと』
さて、ここからが本題。
ようやく、自分に振ってもらえた君は。
『 もし、浮気するのであれば 』
と、あらたまり満足げに語り出した。
常に 120 % の愛情を、相手に注ぎ込む。
彼の、ずっしりと重い一途な想いは。
君の潔癖さが、彼女の裏切りを許さない。
二人に話し合いの、余地などは無く。
結果、破局 or 幸せにはなれないらしい。
だけど、こんな場面は最初から。
彼は、1 mm も考えてはいないんだ。
『 絶対に、バレないよーにして下さい 』
そう。
中島健人にとって、浮気とは。
相手にシラを切り、隠し通すのではなく。
普段から微塵の疑惑をも持たせないこと。
万が一の、浮気の発覚に。
嫉妬の感情を、抑えきれなくなる彼は。
俺の女に限って、浮気なんてありえねぇ。
「 死が二人を分かつまで 」 なのである。
『 ぜぇったいに、バレちゃダメです 』
だから君も、彼女以外の女には絶対に。
キスマークなんてつけさせないのでしょ?
『 キスマってぇ、腫れないからね 』
mayu.
