休憩時間や夜勤明けのひと時、

他の病棟の患者さんや職員の噂を聞くこともある。

その中で一番多く噂を聞いたのは1病棟のJさん

悪い人ではないのだが、周りの状況に関わらず、

とかくマイペースで、「我が道を行く」人らしい。

前の夜勤の時、そのJさんのマイペースぶりを

初めて目の当たりにした私は、正直驚いた。

8時45分までの勤務明けまで

後一時間あまりとなった朝、

朝食を配膳室まで取りに行ったときの事。

食品エレベーター前で2病棟のTさんと配膳台を

待っていると、

なぜかばっちり化粧をして、

髪にリボンまでつけてきれいにセットしたJさんが。

通常この時間は一番忙しく、

化粧などとんでもない筈なのに、と面食らった私だが、

Tさんは

「あれ、Jさん、キレイにセットしてあるね!!」

とあくまで優しい。

その褒め言葉に喜んだJさん、

持ってきた経管(流動食の入れ物)をその場に放り投げて、

そのまま上機嫌で行ってしまったのだ。

「あの経管って洗わなくていいの?」と唖然とする私に、

「ああいう人だから・・・ね。」Tさん。

勤務明けに聞くと、

JさんはペアのHさんに断りも無く、

「用事があるから」とさっさと帰ってしまった様だ。

しかも、どうやら彼女のバッチリメイクは

勤務時間である夜中、勤務を放棄して

どこかに篭って出来上がったものらしかった。

あまりの傍若無人ぶりに、聞いていて腹立たしくなったが、

一番被害を被っている筈のHさんでさえ、

「仕方が無い」と諦めているのか、殆ど文句を言わない。

短気な私の事、もし私がペアだったら、

きっとブツブツ文句を言ってしまうだろうに。

結局この事から、「この病院に勤務する人たちって、

2・3人の口やかましい人を除いて)なんて優しいんだろう!!」

って改めて実感させられると共に、

「私もJさんを反面教師として、

他の人に迷惑かけない様にしなくちゃ。」

と思わされたのだった。


テレビのニュース特集で「自閉症」の子供が

取り上げられていた。

番組の中では、自閉症の長男を持つ記者の

その家族のありのままの生活が伝えられていた。

自閉症の親となった高校時代の同級生から

その生活の大変さを、以前に伝え聞いていた事もあるし、

最近では「光とともに」などといった

自閉症児を扱ったドラマなどもあったことから、

ある程度は自閉症児との生活の大変さは

分かっていたつもりだったが、

今日の番組を見て、その大変さを改めて目にした私は

言葉も出なかった。

「いっそ死んだ方が楽。」と何度も思ったという親。

逆に試練を乗り越え、

「自閉症の親で良かった。」との心境に達した親。

何人かの親が登場していたが、

中でも、持病を持つある母親が涙ながらに語った言葉は、

特に身につまされた。

「将来、地域の中で生活出来るように一生懸命頑張るが、

10年経って、それが無理そうなら・・・・この子と

逝くしかないでしょうね・・・と。

“子育ての悩みから子供を殺害・心中”という記事を

新聞で何度も目にした事がある。

そして、「なんて身勝手な親!!」と眉を顰めていたが、

こういった事件の多くは

「自閉症などの障害児の養育に疲れ果て、

将来を悲観したものだ」と知ると、

・・・非難など出来ない。

私も同じ立場に立たされたのなら、

きっと同じように思い詰めてしまうだろうから。

私自身、主人が「回復困難な進行性の難病に侵された」、

という不幸のドツボにはまったが、

ある程度開き直ってはいる。

でも、もし我が子が障害児だったとしたら、

怠け者の私の事、きっと開き直る事は出来ず、

ズブズブの深みにはまってしまうだろうなぁ、

きっと。

「“手乗りハリちゃん”って、可愛くない?」

急に思いついた私は、

その姿をリアルに想像してしまった。

というのも、今日朝のオムツ交換の時、

ハリポッターさんのベッドの中に

なにやら白い小さい物体を発見したのだ。

その感触からお味噌汁の具のお麩だと思うのだが、

「あれっ、ハリさん卵産んだの?」

とついつい口に出た。

そこまで言うと私の想像力が勝手に働きだした。

「卵の中から、ちっちゃいハリさんが

産まれたりして。

手乗りハリちゃんって可愛くない?

手の中にちょこんと乗る位のハリちゃんが

“まんまちょーだい!!旨いもんちょーだい!!”

って叫ぶの。」

とハリさんの口癖を甲高い声を使って言ってみた。

それを聞いたカッコイイT君は大うけ。

「アハハハ、そりゃあ、めちゃくちゃ可愛いかも。

みんな思いっきり餌とかあげそう。

大好きな饅頭なんか一年もったりして。」

やっぱりそうだよねぇ~。想像したら可愛いよね~。

でもムーミンH君は違った、

「いや、俺だったら思いっきり、こうかな。」

と手で思い切りパチンと叩いて潰すまねをした。

んもぅ~、変な虫じゃないんだから!!

師長(婦長)さんにこんな事を知れたら、やばいのだが、

私たちは何人かの患者さんの事を

あだ名で呼ぶ事がある。

例えば綾子おばあちゃんは、

よく笑って可愛いからと「あやや」、

ぽちゃりした、はりおばあちゃんは

「ハリポッターさん」などというふうに、

親しみを込めたものが殆どだが・・・。

いつもはこの「ハリポッター」さん、

なにより食べる事が大好きで、

しょっちゅう「ご飯ちょーだい。」「旨い物くだはれ。」

と大声で私達に訴えかけてくる。

でも、時々昼夜が逆転してしまい、

大好きな食事時間になっても

ウトウトとしてなかなか目が覚めない時も。

しかしそんな時でも、餌をねだる小鳥のように

口だけはしっかりと開く。

その顔の、なんとも愛らしい事!!

その表情はまるで無垢な赤ちゃんのようで、思わず

「可愛い、可愛い!!」と連呼してしまった。

日頃、大きな身体を胎児のように

まあるくしているハリさん、

こんな時の可愛い顔を見ていると、

“人間って、歳をとると赤ちゃんに還って行くのかも”

などという事を、結構真剣に考えてしまうのだ。

以前私が勤めていた職場、

そこでは、定期的に仲の良い3~5人で休みを示し合わせ、

「フレンド会」と称して集まりを持っていたのだが、

先日、久しぶりにこのフレンド会を再開、

ナミとまっちゃんの三人で集まった。

私が仕事を辞める前と変わることなく、

以前と同じような取りとめの無いおしゃべりをし、

眠くなったらいびきをかいて寝て・・・

彼女らといると気が置けない。

それは多分、私の旦那の病気に関しても

変な同情がないからだろう。

変な間を置かず、あっけらかんとして聞いてくるので、

逆にこちらもあまり卑屈にならずにすむのだ

それとは全く逆に、今日は同情される事で

正直腹が立った。

お姑さんの姉妹であるおばさんが、久しぶりに電話をかけてきて、

旦那の病気の事をいろいろ聞いてきた。

心配をしてくれている、っていうのはわかるが・・・・・

「あっら~、どうすればいいかねぇ、困ったねぇ~。」

と、何度も言われてもどうしようもない。

「なんでそんな平気そうな声を出しているの?

もっと真剣に心配しないと。」

って、それって人に我が身の不幸をもっと愚痴れって事?

愚痴を言ってもどうなるわけでもないではないか。

挙句の果てに、

「ちゃんといい医者に行っているのか?」

「毎日お墓参りしているのか?」

「借金してでも有名な霊能者のところに行けば?」

・・・・・余計なお世話だ!! と言いたくなる。


旦那の病気、という同情される立場になって、

“同情”にも幾つか種類があるのではないか、と気付いた。

「本当に心配し、応援してくれているな」と感じる人もいれば、

「人の不幸で自分の安全を確認しているんじゃないか」

と感じてしまう人もいる。

さり気ない優しさを感じさせてくれる同情もあれば、

押し付けがましい同情、

そして、卑屈な気分にさせられるような同情も。

どうやら、普段優しいだけの人より、

逆境にあった事のある人、痛みを知っている人の方が、

本当に人を励ませるのかもしれない。


と言う事は、私もいつか本当に人を励ませるようになるかも・・・

今日の休み、久しぶりに子供の勉強をみた。

上の二人が苦手とする英語の基礎を詳しく説明する参考書を

一緒に読んで問題を出していたが、

やはり30分もすると集中力も途切れ、

逃げ出そうとするのだ、我が息子達は・・・

途中、横でゴロゴロしていたダーリンが

よろよろと起き上がり、壁にぶつかりながら歩く姿を、

息子達は面白がって笑った。

その事をきっかけに、私の言葉は止まらなくなってしまった。

お父さんの身体はどんどん悪くなっているの分かるよね?

これからもっと病気は進行して、いずれ入院しなければ

ならないと思う。

将来、お母さんの力だけでは、よその家みたいに

あなた達の為にあまりお金をかけてあげられないと思う。

だから自分の力で生活できるように、

出来るなら資格をとって欲しい。

しっかり自立して欲しい。

その為には今からちゃんと将来の事を考えて

勉強して欲しい・・・」

大体こんな様な事を。

父親の病気が治らないものだという事、

今まで次男にははっきり言ってなかった。言えなかった。

でも、最近の生活態度にイライラしていた私、

つい真剣になって言ってしまった。

途中から本当に悲しくなり、涙が出てきた。

そんな私の様子に、流石に神妙になった次男。

私は涙で声を詰まらせながらも、

「この涙って効果的!?

これでもしかしたらこの子もやる気になってくれるかも・・・」

打算的な考えが頭をよぎっていたのだった

先日、三人の子供の三者面談が終わった。

今まで成績、性格面と心配の種だった中三の長男のそれは

無難に終わったのだが、中一の次男が酷かった。

宿題などの提出物を全く出しておらず、

成績も見事にがた落ち。

日頃から勉強する姿が全くといっていいほど見られず、

本当に宿題をしているのか、と疑っていたが、

「宿題は無い」「もう終わった」という

本人の言葉を半信半疑ながら信じていたのが間違いだった。

ホント、信じていただけに余計に腹が立つ!!


しかも面談の席で、私と先生の前で

「宿題はやってある。明日全部持ってくる。」

と自分から約束したのに・・・

翌日約束どおり提出出来たのは10のうち5つだけ。

以前、やっぱり提出物を全く出さなかった長男に対して、

何度も説教をしていたのを、横で聞いていた筈なのに、

一体どうして!?  ピクピク o(-_-#")


大黒柱である父親の病気という窮地に陥った我が家。

それに対して何人かの人たちは

「でもそういう逆境があったら、絶対子供はしっかりしてくるから。」

と言ってくれたのだが・・・

あ~あ、やっぱり我が家は例外かしら ( ̄、 ̄*)ウーーン



あっ、ところで、今朝は昨日に引き続きヨガのポーズ後、

30分でしっかりもよおしてまいりました。

(ポーズの時、日頃脂肪に包まれた肋骨下の部分が

見事にえぐれて、肋骨がきれいに浮き出るから不思議!!

日頃身体にへばりついている脂肪は一体何処へ??)



今、私はヨガを習っている。

尤も「習っている」と言っても地域のスポーツ教室で

週一回の10回コースなのだが。

保険費込みで5500円。正直今の私には

贅沢かとかなり悩んだのだが、

「自分の健康のため」と、思い切って申し込んでみたのだ。

そして「休んだら勿体無い」と、せっせと通っている訳だ。

そして昨日のヨガ教室で、

「今日はとても便秘に良く効くポーズを教えましょう。」

と先生が言ってくれたではないか。

丁度、夜勤明けだった昨日、便が少ししか出ていなかった私、

心の中で密かにガッツポーズ。

そのポーズとは、前かがみになって息を吐き、

お腹をペコンと凹まし、お腹をマッサージするというものだが、

お手本の先生のお腹を見て唖然。

「内臓は何処に行ったの?」

そして「お腹の脂肪の厚い私にはこれは無理!!」

でも脂肪なんかに負けていられない。

今朝、目覚めた私は

期待を込めて早速昨日のポーズをば。


でも、結局は出なかった・・・昨日は教室終了後、

直ぐにもよおした人もいたというのに!!


・・・が、頑固なり我が便秘!!

「象を見たゾウ」の回で書いたが、

K君やHさんが、マツケンや阿藤快を間近で見た、

と自慢げに言うのに対し、

私は「今まで芸能人を見たことが無い。」

とガッカリしたのだが・・・

んんんんっ、思い出した、私も

(一応)ゲーノージン見た事あったんだった!!

それは誰かと言うと、

今何かと話題の杉田かおるさんだ。


あれはまだ今のように彼女のブームが来る前の事、

有名なトンカツ屋まで足を延ばし、家族で昼食をとっていたら、

地方のグルメロケに来ていたらしい彼女が

直ぐ近くのテーブルに座ったのだった。


その時は「あれ、杉田かおるだよね。まだ芸能界にいたの?」

とその程度にしか思ったものだ。

それがよもやこのように、負け犬キャラでブレーク、

大逆転の玉の輿セレブとして、騒がれようとは!!


そういえば、その他に“間近”でなければ、

以前務めていたショッピングセンターで、

遠藤久美子やテツ&トモ、アンガールス等の芸人や

物まね芸人等を見た事はあるのだ。

でも、他の売り場の人たちの中には、俳優の妻夫木くんを、

偶然間近で見ることが出来た、というからチョー羨ましい!!

(試写会の舞台挨拶に来た時、

従業員出入り口から入ってきたそうだ)

私も妻夫木くんを見れたら、自慢できたのにぃ・・・




脚が硬縮してしまっているMさん。

彼はいつも目をパッチリ開けているのだが、

こちらがどれだけ話しかけても無反応、

と言うか、本能にしたがっていつも手や足を動かしているので、

実際に思考力というものがどれだけ残っているのか、

というと甚だ疑問。

しかも結構便の回数も多く、独特の臭いを放っている。

今日、このMさんのオムツ交換を、

うら若きSちゃんと一緒にしていた時の事。


Mさんって、何でこんな臭いがするんだろう?

“獣の臭い”って言うのかな?」とSちゃん。

「ン~そうだね、もしかして昔は女に対して“獣”になってたりして」

と私は答えたが、

「あっ、やっぱりダメだね、このちっちゃいチンチンじゃ!!」

と言い直した。

が、そこでSちゃんすかさず、

「いや、ちっちゃくても技術さえあれば・・・」


ちょっとぉSちゃん、嫁入り前の娘さんが

なんと大胆な発言!!