No.2
「エッチ」
「あんな、うちな、凄いこと発見してん!」
「なんやのん、いきなり。どうしたん?」
「聞きたい?」
「めっちゃ気になるやん」
「気になるん?」
「気になる」
「どうしようかな」
「じらすんやめようや」
「だって、あんた、いっつもうちに意地悪するやん」
「悪かった。もう意地悪せえへんから教えてや」
「ほんまに?」
「ほんまに」
「嘘ついたらどうする?」
「なんか買おたるわ」
「なにがええかな?」
「王将の餃子、3人前なんてどう?」
「それ、あんたの好物やん。3人前なんてうち、食べられへんし」
「ばれた?」
「ばれるわ、そんなん。そしたらな、アメ村で洋服買うてくれる?」
「ええで。いつもの古着屋さんでええの?」
「うん。ほな、言うで」
「うん」
「あんな、アルファベットのHってあるやん」
「うん」
「セックスってよく【エッチ】って言うやんか」
「言うなあ」
「なんで【エッチ】って言うんかなあって、昔から思っててんな」
「昔から。やっぱお前、エロいなあ」
「なんでなん!やっぱりあんた意地悪や!絶対洋服買うて貰うもん」
「言いたなんねん、お前可愛いもん」
「うち、可愛い?」
「めっちゃ可愛い!」
「最高?」
「最強」
「じゃあ続き教えて欲しい?」
「教えてくれる?」
「でな、やっと分かってん!」
「やっと分かったか!」
「あんな、男と女がな、エッチするやん?ほんでな、男にはアレがついてるやん?」
「アレ?」
「そう、アレ」
「アレってなに?」
「あ~!あんたの方がほんまにエロいわ~。そのにやけ顔、めっちゃきしょいねん」
「きしょい言うな。お前から告白してけえへんかったっけ?」
「もう面倒やから話先進めていい?」
「面倒って・・・」
「でな、その・・・棒がな、女の人に入っていくわけやん?」
「棒って。もうちょい何とか可愛く言うたれや」
「可愛くないやん、その棒」
「そんなん言うなや」
「もう、先進まへんから。でな、ちょ、横から見た図を想像してみて?」
「いやいや想像せんでも」
「ん?」
「隣にある姿鏡見てみ」
「あっそっか」
「今、まさにエッチしてる最中ですやん」
「ほら、見て!あんた腰引いて、そう。ほら、【H】の形やろ!」
「今の状況は【工】の形やと思うけど」
「ほんまやなあ」
「それにしても」
「ん?」
「最中やのによくもまあそんなに喋れるね」
「うん、もうちょっと工夫してな」
「・・・」
「こうして見ると、繋がってる部分、短いなあ」
「・・・」
「もう!なんで縮こまるん!」
「めちゃくちゃやで、お前」
了
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