リビングのTVに接続しているPCでなんとかFORTNITEが遊べないだろうかと思うようになり、内蔵グラフィックが強力な最近のRyzen APUを搭載したミニPCを羨ましくみていました。
 
今回、手入れするPCはNECのmate mc-3です。
本体サイズが34.5×182.9×179mm(幅×奥行き×高さ)と、とてもコンパクトで第八世代のIntel core i5搭載ですのでWindows11にも対応、まだまだ現役で使用したいと思っています。
 
NECブランドではありますが、lenovo製でThinkCentre M720q tinyとほぼ同型機です。
lenovoのラインナップにはThinkStation P330 TinyというQUADROを搭載したモデルがありますので、NEC mate mc-3にもグラボ搭載は不可能ではないはずです。
 
マザーボードには、「PCI E 8X」の表記のあるオプション用PCI-Eスロットが存在します。 
スロットの形状が特殊なため、使用するには専用のライザーカード01AJ940が必要なのですが、このライザーカードの正式販売は行われていないようです。
 
ですが、正式販売していないものは、大抵、Aliexpressでは売っていますね。
 
小さな筐体の中に収まるグラボということで、装着には条件がかなりあります。 
まず、ロープロファイルであること。さらに厚みが1スロット分、長さが短いこと、そして補助電源不要。
 
これに当てはまる選択肢は、玄人志向GT1030と玄人志向RadeonRX6400ぐらいしかなさそうです。
GT1030のTDPは30W、RX6400は53W。
保守マニュアルを見ると電源機構の項に65W、90W、135Wの記載がありますが、私が使用しているACアダプタの出力は90Wなので、8400T 35Wと考えると1030のほうが無難ですね。
 
 取り付けてみると玄人志向GT1030でも筐体の一部と干渉してしまいました。
しかたないので干渉部分を切り落としました。
 
すべてを取り付けて、FF14ベンチマークを実行すると、GPU温度もCPU温度もぐんぐん上昇!、、、これは常用レベルではない、、、
排熱のため吸排気を検討しないといけません。
 
ThinkStation P330 TinyのGPU搭載モデルを観察すると、筐体TOPに吸気口が開けられています。
それに習って孔を開けていきましょう。 
 
孔をあけただけではGPUに負荷がかかると、その排熱がCPUにもまわってしまうようで、負荷のかかっていないCPUも温度が上がってしまいました。 
空気の流れをCPU側、GPU側で分断できないかと仕切りや、スポンジテープを貼り付けました。
 
それではベンチマークの結果です。  
 
FORTNITEについては「FHD、競技設定、描写距離最高」で何とかプレイできるレベルにはなりました。
GPUをRadeon RX6400に変更、ACアダプタを135Wのものを入手すればもっと快適にはなるかと思いますが、現状はこれで満足です。